出典 熊本国際空港株式会社
熊本国際空港株式会社は、阿蘇くまもと空港の「新旅客ターミナルビル」の建設に2021年1月15日に着工し、2023年3月23日に開業する予定。
建物の規模は、4階建・延床面積37,500㎡、設計は日建設計・梓設計JV、施工は大成建設が担当する。
別々の建物にあった国内線と国際線のターミナルを一体化するもので、新ターミナルビルの延床面積は従来の約1.4倍となる。
さらに、保安検査後の待合エリアに、国内初の「滞在型ゲートラウンジ」を整備する。投資総額は183億円。
地図
阿蘇くまもと空港「新旅客ターミナルビル」概要
出典 熊本国際空港株式会社
施設名 | 阿蘇くまもと空港「新旅客ターミナルビル」 |
所在地 | 熊本県上益城郡益城町小谷1802-2 |
敷地面積 | 176ha |
滑走路 | 3,000m(長さ)×45m(幅) |
運用時間 | 14時間(7:30~21:30) |
利用者数 | 約328万人(国内線316万人+国際線11万人)2019年度 |
延床面積 | 37,500㎡(うち制限エリア内店舗面積2,500㎡) |
投資総額 | 183億円 |
階数 | 地上4階 |
構造 | 鉄骨造 |
設計 | 日建設計・梓設計JV |
施工 | 大成建設 |
着工 | 2021年1月 |
開業 | 2023年春 |
アクセス | JR熊本駅まで空港リムジンバス55分(800円) |
出典 国土交通省
2020年4月から民間企業「熊本国際空港株式会社」が空港運営を行っている。三井不動産を代表企業とする「MSJA・熊本コンソーシアム」が「熊本国際空港株式会社」に出資している。
制限区域内「滞在型ゲートラウンジ」
出典 熊本国際空港株式会社
3階の保安検査後の待合エリアに、国内初の「滞在型ゲートラウンジ」を整備する。なお、この滞在型ゲートラウンジは 「内際共用」として国際線旅客も利用可能。
食と旅をテーマにした商業施設
新ターミナル東側の隣接地に、食と旅をテーマにした商業施設(約1400㎡)も2023年3月に同時開業予定。
旅客数予想(暦年)
旅客 | 2019年(実績) | 2027年(目標) |
国内線 | 332万人 | 400万人 |
国際線 | 17万人 | 86万人 |
合計 | 349万人 | 486万人 |
新ターミナルビルから駐車場を越えた南側敷地に延床面積8,400㎡のホテルを新築する計画がある。
現在の国際線ターミナルビル跡地利用計画
現在の国際線ターミナルビルを撤去した後の敷地には、イベントなどができる広場を2024年に完成させる計画
鉄道アクセス改善案
現在、阿蘇くまもと空港からJR熊本駅までは空港リムジンバスで55分時間(800円)かかる。
一方、福岡空港から地下鉄5分でJR博多駅まで行き、新幹線32分でJR熊本駅まで行ける。福岡空港から乗り換え時間を含め約1時間でJR熊本駅までいけるので、熊本空港のアクセス改善の必要性がある。
具体的にはJR豊肥本線「三里駅」から分岐ルート(380億円)が検討されている。
工期は8年で最短2033年度末となる見通しで、建設費も380億円から+150億円増加し500億円以上となる予想。
出典 国土交通省