ATR72-600(72座席)
新潟空港を拠点に地方への路線開設を目指すLCC(格安航空会社)「トキエア」が2022年秋に就航する準備を進めている。
新潟県の花角英世知事は27日、新潟空港(新潟市)を拠点とする初の航空会社として就航をめざすトキエア(新潟市)について「今年の秋に飛び立とうとしている」と明らかにした。 |
引用 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79609940X20C22A1L21000/ |
2022年春にも「ATR72-600型機(72座席)」×2機を調達する予定。
さらに、2023年に佐渡金銀山が世界遺産に登録される可能性もあり、2023年に佐渡空港への就航を計画中。
しかし、当初予定していた新型機「ATR42-600S型機(40座席)」の開発が2025年に遅れるため、既存の「ATR42-600型機(48席)」の座席数を31席に減少させ、890m滑走路の佐渡空港に就航する計画が進んでいる。
就航予定路線
就航予定時期 | 路線 | 便数 |
2022年中 | 新潟空港=札幌(丘珠空港) | 1日2往復 |
2022年中 | 新潟空港=仙台空港 | 1日2往復 |
2022年中 | 新潟空港=愛知の空港 | 1日2往復 |
2022年中 | 新潟空港=関西圏 | 1日2往復 |
2023年以降 | 佐渡空港=新潟空港 | |
2023年以降 | 佐渡空港=首都圏 |
機材について
機材 | 座席数 | 機数 | 内容 |
ATR72-600型機 | 72座席 | 2機 | 2021年9月29日リース契約を締結し、フランス製のプロペラ機「ATR72-600型機(72座席)」×2機(JA01QQとJA02QQ)を10年間のリースで2022年春に調達する。 |
ATR42-600S型機 | 40座席 | 2機 |
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ATR42-600型機 | 48座席 | 2機 |
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ATR72-600(シート)
使用機材(候補を含む)
型式 | ATR42-600 | ATR42-600S | ATR72-600 |
製造会社 | ATR(Avions de Transport Régional )フランス・イタリア | ||
全長 | 22.7m | 27.2m | |
全幅 | 24.6m | 27.1m | |
全高 | 7.6m | 7.7m | |
最大離陸重量 | 18.6t | 22.8t | |
エンジン出力 | 2,400 SHP × 2 | 2,475 SHP × 2 | |
座席数 | 48座席 | 40座席 | 72座席 |
巡航速度 | 556km/h | 510km/h | |
航続距離 | 1,326km | 1,528km | |
滑走路長 | 1,050m(22人なら800m) | 800m |
- 乗客重量は1名76kgで計算
- ATR72-600は、ATR42-600をストレッチした機材
- ATR42-600Sは、ATR42-600の派生モデルでブレーキなどを強化し800m滑走路に離着陸できる短距離離着陸(STOL)機材
2021年5月25日、成田空港と佐渡空港間を試験飛行した。機材は定期便用で使用される予定の「ATR機」ではなく10人乗りプロペラ機で所要時間は1時間10分だった。
将来的には、首都圏空港(羽田空港や成田空港)と佐渡空港を結ぶ路線の運航を検討しているが、羽田空港は60席以下の小型機の乗入れを原則禁止しているので「ATR42-600S(40座席)」を使用するなら成田空港が有力かもしれない。
(参照 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/000029714.pdf)
新潟空港ー関西路線の競合他社
- 伊丹空港=新潟空港にはANAとJALが就航しており、事前購入運賃は10,000円。
- 関西空港=新潟空港にはLCCピーチアビエーションが就航しており、事前購入運賃で5,000円。
- 2022年3月からFDAが神戸空港=新潟空港路線に1日1往復で就航する。
トキエア 概要(当ブログまとめ)
名称 | トキエア株式会社 |
英語表記 | TOKI AIR co., Ltd. |
本社所在地 |
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拠点空港 | 新潟空港 |
就航予定路線(空港) | 2022年秋に就航を目指す路線
2023年に就航を目指す路線
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使用機材 |
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設立 | 2020年7月 |
代表者 | 長谷川政樹 |
運航開始予定 | 2022年秋 |
公式サイト | http://www.tokiac.com/ |
- TOKI Aviation Capital Co., Ltd.はLCC設立、運営会社で、実際に運航するのは「トキエア株式会社」と思われる。
- ATR42-600S型機は、短距離離着陸できるSTOL機で、現行のATR42-600の滑走路1,050mよりも250m短い800mの滑走路にも離着陸できる。したがって佐渡空港(滑走路890m)にも就航可能となる。