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中央リニア開通で、JR西日本の新幹線利用者が増加? 新大阪駅の拠点化(ハブ機能)強化か?

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JR新大阪駅

東京(品川)=新大阪間の中央リニア新幹線は2037年(2046年から前倒し)にも開業する予定で、乗車時間は現在の2時間20分(新幹線)から67分(リニア)に短縮される。

しかし、東京=大阪間の移動の交通機関の比率は「新幹線85:飛行機15」ですでに新幹線が圧倒的に多い。

そのため、リニアが開通してもその比率は「新幹線(リニア)90:飛行機10」になるだけで、交通機関の割合に大きな変化はない。

しかし、東京=広島、東京=福岡については、状況が異なる。

また四国新幹線もリニア開通に向けて整備する方向で実現すれば、東京=松山(愛媛)についても新幹線(リニア)と飛行機の比率が変化する可能性がある。

 

中央リニア新幹線開通後の時間短縮(予想)

区間 現状 リニア開通後
東京=広島 3時間50分 2時間45分
東京=福岡 4時間50分 3時間50分
東京=熊本 6時間 4時間20分
東京=松山 6時間分 2時間50分(四国新幹線開業後)

東京(品川)=新大阪間の中央リニア新幹線の乗車時間は67分だが、乗換え時間を含め80分で試算。

 

鉄道利用者数と飛行機利用者数が均衡する区間

一般的に鉄道の所要時間4時間で、鉄道と飛行機の割合が50:50となる。

現在、東京=広島が鉄道で3時間50分で、新幹線と飛行機の利用が均衡している。

しかし、中央リニア新幹線開業(東京=新大阪)により、東京=福岡(博多駅)の新幹線(リニア)の乗車時間は3時間50分となり、現在の東京=広島の乗車時間まで短縮される。

福岡空港はJR博多駅まで地下鉄で5分という立地なので、鉄道の乗車時間が3時間50分になったとしても飛行機の方がやや有利かもしれない。

だが、現在の鉄道と飛行機の割合「鉄道10:飛行機90」から「鉄道30:飛行機70」程度には変化するかもしれない。

 

四国新幹線の時短効果

四国新幹線(岡山=松山)が開通すれば、所要時間は現在の6時間(東京=松山)から2時間50分に短縮され、鉄道(リニア)利用者の方が多くなると予想される。

 

新大阪駅の拠点化

中央リニア新幹線開通によっても東京=大阪の移動について、交通機関の割合は大きな変化はない。

しかし、東京=九州、東京=四国(四国新幹線開業後)については、飛行機よりも新幹線(リニア)利用者が増加する可能性がある。

そうなると、新幹線からリニアへの乗り換え駅となる新大阪駅が東京=九州、東京=四国の結節点(バブ)となる可能性が高い。

つまり、新大阪駅(大阪)の拠点性が高まり、新大阪駅に西日本支社を置くと、東京にも近く、九州・四国もアクセスがよく、西日本を1拠点で統括できるかもしれない。

 

新大阪の高さ制限問題

2037年のリニア開業、2046年の北陸新幹線の開業と、新大阪駅の拠点性が高まる。

しかし、新大阪駅は伊丹空港に近く、高度300mを飛行機が通過する。そのため、航空法により新大阪駅付近の建物高さは100mに制限されている。(クレーンを含め高さ130mか?)

さらに、リニア開通後は、伊丹空港の年間利用者数1600万人のうち、東京=伊丹の800万人は100万人~200万人程度まで減少すると予想される。

そうなると、伊丹空港の利用者数は1000万人まで減少するかもしれない。

また、2030年には神戸空港に国際定期便が就航し、年間利用者数は700万人となる。

もし、伊丹空港を廃港にした場合、神戸空港に利用者がすべて移動しても、1,700万人で、空域を調整すれば神戸空港で十分代替できる。

なにわ筋線2031年開業、リニア2037年開業・北陸新幹線2046年開業を見据えて2030年以降に伊丹空港を廃港にしてもいいのではないか?

 

伊丹空港の老朽化

伊丹空港ターミナルは1970年竣工で、すでに築50年を経過している。

2020年、改修費200億円をかけて大規模リユーアルを実施した。

しかし、2030年には築60年、2040年には築70年になる。

そのころには、建替がせざるを得ないと思う。

改修費だけで200億円なので、全面的な建替えならば500億円以上はかかると予想される。

2030年時点で神戸空港の利用者数は700万人となり、リニアが開通すれば伊丹空港の利用者数は1000万人となる。

中規模な空港を25kmという近距離で2空港も存続させる意味は少ないと思う。

 

最新型の中型機の方が小型機よりも「騒音」が小さい

実は、最新型の中型機ボーイング787やエアバス350は、小型機であるボーイング737-800型機よりも騒音が小さい。

伊丹空港を廃港する場合、騒音の大きい「小型機」から就航禁止にし、最新の中型機ボーイング787やエアバス350のみ就航するようにすればいいと思う。

 

機材別騒音(出典 国土交通省

新大阪駅付近(着陸・高度305m)

機材 着陸時(経路直下)騒音

(L_Amax[db])高度1000ft(305m)

B737-800 76db
A320 77db
B787-8 76db
(B777-300) (80db)
(B777-200) (79db)
(B767-300) (78db)

 

新大阪駅付近は着陸コースだが、それだけでなく、離陸時の騒音も考慮して、就航機材を制限すべきだと思う。

離陸・高度610m

機材 離陸時(経路直下)騒音

(L_Amax[db])高度2000ft(610m)

B737-800 78db
A320 79db
B787-8 74db
(B777-300) (82db)
(B777-200) (80db)
(B767-300) (80db)

小型機B737-800の離陸時の騒音は78dbだが、中型機B787-8の騒音は74dbと小さい。

 

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