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大阪・兵庫の隣接中核市4市(人口173万人の巨大都市連携)【西宮市・尼崎市・豊中市・吹田市】神戸市を超える「NATS(ナッツ)」

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2020年4月1日に大阪府吹田市が中核市に移行したことにより、兵庫県の「西宮市・尼崎市」と大阪府の「豊中市・吹田市」の4つの中核市が隣接することになった。

この4つの中核市の人口は合計173万人で神戸市の人口152万人を超える。

全国の政令指定都市の人口1位横浜市(377万人)、2位大阪市(275万人)、3位名古屋市(232万人)、4位札幌市(197万人)に次ぐ第5位に相当する。

また、大阪市(275万人)にも隣接しており、大阪市と合計すると448万人となり、政令指定都市1位の横浜市(377万人)よりも多くなる。

「西宮のN」「尼崎のA」「豊中のT」「吹田のS」の頭文字で「NATS」となる。

 

「NATS」北摂4市と周辺市の人口と面積

自治体 人口 面積
西宮市(N)兵庫県 49万人 100㎢
尼崎市(A)  兵庫県 46万人 51㎢
豊中市(T)大阪府 40万人 37㎢
吹田市 (S)  大阪府 38万人 36㎢
4市合計 173万人 224㎢
大阪市 275万人 225㎢
神戸市 152万人 557㎢
京都市 146万人 827㎢

北摂4市(西宮市、尼崎市、豊中市、吹田市)の人口は合計で173万人で、神戸市の152万人、京都市の149万人を上回る。

さらに面積は大阪市の225㎢とほぼ同じの224㎢で、人口も大阪市の275万人に対して173万人と約63%となる。

北摂4市連携の背景

北摂4市(西宮市、尼崎市、豊中市、吹田市)は「住みたいまちランキング」の上位で、人口もほぼ増加傾向にある。

しかし、日本全体の人口は減少するため、4市とも人口減少に転じる可能性があり、現在の市民ホール、体育館、市民病院など公共施設が維持できなくなる可能性がある。

そこで、隣接する4市が連携して役割分担するのではないか?

また、大阪府が吹田市に2万人アリーナの建設を発表すると、兵庫県は明石市に2万人アリーナの建設計画を発表するなど、兵庫県は一方的に大阪府をライバル視して府県で協力する姿勢は全く見られない。

そのため、府県境で隣接する北摂4市(西宮市、尼崎市、豊中市、吹田市)は、市単位で連携した方がメリットがあると考えているのではないか?

 

西宮市の立場

西宮市は阪急西宮北口の再開発により人気住宅地となっているが、兵庫県の施設は神戸市に集中しており、神戸よりも大阪の方がアクセスがいい。

阪急電車駅別乗降人員(2018年)

駅名 乗降人(1日)
大阪梅田駅 508,862人
神戸三宮駅 105,176人
西宮北口駅 100,207人

阪急神戸線だけの数字ではあるが、西宮北口駅が神戸三宮駅よりも乗降客数が多くなる可能性もある。

また、神戸市長はタワーマンションを全否定しており、タワーマンションで人口が増加し発展した西宮市とは政策が全く相容れない。

西宮市からは神戸市よりも大阪市の方が近く、前兵庫県知事のように大阪をライバル視する偏狭な政策に不満を持っているのではないか?

 

尼崎市の立場

尼崎市は近年、駅前再開発により人口が増加しているが、依然として「工業地帯」「下町」のイメージがあり、都市としてのブランドが確立できていない。

隣接する西宮市との連携も西宮市民の反発が予想され上手くいかない可能性がある。そこで北摂4市との連携であれば、西宮市民も賛成する可能性があると見ているのではないか?

 

豊中市・吹田市の立場

大阪維新の会は「大阪都構想」の先に「グレーター大阪」として大阪市と隣接都市を一体化する計画を持っている。

したがって、将来的に豊中市・吹田市は大阪市に吸収される可能性がある。そこで、北摂4市で連携して独自性を保ちたいのではないか?

 

北摂4中核市連携は意欲的な計画

西宮市(49万人)、尼崎市(45万人)、芦屋市(10万人)伊丹市(20万人)、川西市(15万人)、宝塚市(22万人)の兵庫県東部6市で合計161万人で連携するのでは思っていたが、なぜ府県を跨いで連携するのか?

それは、2020年4月に吹田市が中核市に移行したからだと思う。そもそも中核市とそれ以外の市では権限が違う。

例えば、西宮市(中核市)と伊丹市(中核市ではない)が連携しようとしても西宮市には権限があるが、伊丹市には権限がなく兵庫県に権限があることがある。

これでは市同士の連携なのに兵庫県との調整が必要になって話が進まない。

ところが、同じ中核市同士ならば権限が同じなので、北摂4中核市だけで連携できスピード感が全く違う。

さらに兵庫県内の神戸市の発言力は強大で神戸市中心で物事が決定する。しかし、人口減少する神戸市に引きずられては西宮市も同じ衰退する危険性がある。

そこで、神戸市の人口152万人よりも多い173万人の北摂4中核市連携により、神戸市中心の政策とは違う独自性を打ち出すことに狙いがあるのではないか?

当面は連携だけだろうが、兵庫県知事や神戸市長が上から目線で神戸市中心の政策をするなら、4中核市で政令市に移行し大阪府に編入する可能性もあるのではないか?

現行の法律で可能かどうかは不明だが、大阪維新の会は「大阪都構想」を実現するために法律改正をしており、大阪維新の会が賛成すれば法律のハードルも突破できると思われる。

 

「西宮・尼崎」や「兵庫県東部6市」が大阪府に編入した場合の人口

府県人口 2020年 西宮・尼崎が大阪府に編入 兵庫県東部6市が大阪府に編入
大阪府人口 880万人 974万人 1,041万人
兵庫県人口 546万人 452万人 385万人

もし、西宮市と尼崎市が大阪府に編入すれば、川西市、伊丹市、宝塚市も大阪府に編入するのではないか?

芦屋市も大阪の会社経営者が多く、大阪府に編入する可能性もある。

兵庫県東部6市の市民は、大阪と対立ばかりする兵庫県知事や神戸市長に対してあまりいい印象がないのではないか?

そういう意味で、北摂4市連携により、兵庫県知事や神戸市長が大阪府市と連携する方向に動いてくれればいいと思う。

年初に「大阪東西軸」と「奈良」の再開発が注目されると書いたが、今年は奈良の飛鳥地方に行って日本の原点から2020年代の大阪・関西を見直したいと思います。

神武東征説によると、初戦は当時の「河内湖」(現在の大阪平野)から上陸し奈良盆地に攻め入ったが撃退され、南方(阪急南方駅周辺)まで撤退し、和歌山を海路で迂回し、反対側の熊野から紀伊山地に上陸し、八咫烏の案内で奈良盆地の背後から攻撃し勝利したという。(当ブログの解釈)

南方(駅)という地名は1,000年前からある由緒ある地名なのだ。大阪は京都や奈良に比べると歴史がないように思うが、実は大阪、京都、奈良の3都は1,000年以上の歴史がある。

2020年代は1,000年の歴史ある「大阪、京都、奈良」が連携し関西を盛り上げていく時代だと思う。

 

NATS 0(ナッツ ゼロ)開催概要

開催日時 2020年1月25日(土)午前9:45~12時
場所 大阪学院大学2号館地下1階02教室(吹田市・JR岸辺駅から徒歩5分・阪急正雀駅から徒歩5分)
参加費 無料・事前申込不要
当日プログラム 開場 午前9時
オープニングアクト午前9時45分~午後10時15分(弦楽器演奏)
キーノートスピーチ(午前10時15分~10時30分)
4市長によるパネルディスカッション(午前10時30分~12時)
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