子どもが生まれると、「将来の教育費をどう準備しようか?」と悩む方は多いと思います。
大学進学や留学、習い事にかかる費用を考えると、コツコツと積み立てを始めるのが安心です。
今回は、子どもが生まれたときから毎月5,000円を積み立て、年利7%で運用した場合のシミュレーションをしてみました。
文部科学省のデータによれば、子どもが大学まで進学する場合、教育費はオール公立でも1,000万円以上、私立を含めると2,000〜3,000万円とも言われています。
すべてを積み立てでまかなうのは大変ですが、少額でも早く始めることで、将来の負担をぐっと減らすことができます。
従来のNISA制度では非課税期間が限定的でしたが、新NISAは 「恒久化」かつ「非課税投資枠の拡大」 が大きな特徴です。
具体的には、
- 生涯投資枠:1,800万円
- 年間投資上限:360万円
- 運用益はすべて非課税
という制度設計になっています。
つまり、投資信託やETFで利益が出ても、本来なら約20%かかる税金がゼロ。
長期積み立てとの相性が抜群に良い制度なのです。
年数 | 積立元本 | 運用後評価額 | 利益 |
---|---|---|---|
5年後 | 30万円 | 約35.8万円 | 約5.8万円 |
10年後 | 60万円 | 約86.5万円 | 約26.5万円 |
15年後 | 90万円 | 約158.5万円 | 約68.5万円 |
18年後 | 108万円 | 約215.4万円 | 約107.4万円 |
「5,000円だけでは足りないかな?」と思う方のために、もし月1万円積み立てた場合も試算してみます。
- 元本:216万円
- 18年後の評価額:約430万円
- 利益:約214万円
こちらなら、私立大学の入学金や初年度の学費にも対応できる額になります。
長期・分散・積立を基本にする
- 短期的な値動きに振り回されず、時間を味方につける。
インデックスファンドを中心に
- 全世界株式やS&P500など、分散された低コストの投資信託がおすすめ。
生活防衛資金を確保してから
- いざという時に困らないよう、現金も確保したうえで投資を行う。
- 子どもが生まれた時から毎月5,000円を積み立てると、18年後に約215万円になる。
- 複利効果で「利益だけで約107万円」も生まれる。
- 月1万円なら約430万円と、より大きな教育資金が準備できる。
教育費はまとまった額が必要になるため、「少額でも早く始める」ことが最大の武器です。
お子さんの未来のために、今日から一歩を踏み出してみませんか?
子どもが資産を引き継いで18歳から65歳まで運用を続けた場合を考えてみましょう。
- 初期資産:215万円
- 運用期間:47年間
- 年利:7%
- 追加投資:なし(運用のみ)
この条件でシミュレーションすると、65歳時点の資産額は
- 約5,179万円
毎月5,000円、18年間でいうと元本は108万円にすぎません。
しかし、時間と複利の力を味方につけると、老後には5,000万円超の資産へと膨らみます。
つまり、「積み立てるかどうか」という小さな選択が、65年後には 約5,000万円の差 になるのです。
子どもも18歳から毎月5000円を積み立てた場合
- 投資額合計:390万円(毎年6万円)
- 運用期間:65年間
- 年利:7%
- 追加投資:毎月5000円
- 65歳時点の資産額:7,098万円