
「日本の石油備蓄は約239日分ある」(2026年3月24日時点)
この数字を見ると、
「半年以上は余裕がある」
と感じる人が多いでしょう。
しかし、この認識は半分正しく、半分誤解です。
当ブログの解釈では、石油消費量には「原油とナフサなどの石油製品」が含まれていますが、備蓄量の「ほとんどが原油」だと思われます。
そのため、備蓄量1日分と消費量1日分の間に違いが生じていると考えられます。
結論:実際は約4ヶ月分しかない?
日本の石油備蓄は
- 約4.4億バレル
- 「239日分」とされる
ですが、日本の実際の石油消費量は
- 1日 約337万バレル(2023年)
これで計算すると
- 4.4億 ÷ 337万 = 約131日分(約4ヶ月分)
なぜ「239日分」とズレるのか?
備蓄の計算では(原油のみ)
- 約185万バレル/日(計算用)
が使われています。
しかし現実の消費は(原油+石油製品ナフサなど)
- 消費量:337万バレル/日
約1.8倍の差
- 原油輸入 :約235万バレル/日
- ナフサ輸入:約58万バレル/日
- 輸入合計 :293万バレル/日
- 消費合計(原油+石油製品):約337万バレル/日(2023年)
これでも誤差が多いので、2025年では300万バレル/日まで減少している可能性があります。
まとめ
備蓄日数=「完全に止まってもその日数もつ」ではない点に注意が必要です。
見えにくい3つの論点
石油備蓄を正しく理解しようとすると、いくつもの疑問が浮かびます。
- 備蓄量は原油だけなのか、それとも石油製品も含まれるのか
- 消費量にはナフサなどの石油製品が含まれているのか
- ナフサの備蓄はどの程度あるのか
これらが明確でなければ、
「○日分」という数字の実態は見えてきません。
政府には、こうした点について丁寧な説明が求められます。
以下は資料
石油備蓄の現状

原油輸入量
石油連盟によると、2024年度の日本の原油輸入量は1億3,629万㎘で、1日当たり約235万バレルとなります。
一方、備蓄量は7,289万㎘であり、これは原油輸入量ベースで約193日分に相当します。
一方、備蓄量は7,289万㎘であり、これは原油輸入量ベースで約193日分に相当します。
日本のナフサ輸入量
石油化学工業協会によると、2024年の日本のナフサ輸入量は3,390万㎘で、1日当たり58万バレルになります。
日本の石油消費量
当ブログの解釈では、石油消費量には原油に加え、ナフサなどの石油製品も含まれると考えられます。2023年の石油消費量は、1日当たり約337万バレルとされています。
引用 外務省
