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大阪城公園周辺地域 まちづくり方針(案)大阪市2025年4月8日発表

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大阪府・大阪市では、これまで「京橋駅周辺」「大阪ビジネスパーク駅周辺」「森之宮周辺(大阪城東部地区)」など、大阪城公園周辺地域都市再生緊急整備地域の各エリアにおいて、地域整備方針(都市再生特別措置法第15条)に基づきまちづくりを進めてきた。

3つのエリア(京橋駅周辺、大阪ビジネスパーク駅周辺、森之宮周辺)を一体として捉えたまちづくりを進めることが必要と考え、大阪城公園周辺地域都市再生緊急整備協議会にて「大阪城公園周辺地域まちづくり方針(案)」を取りまとめ、パブリック・コメントを実施する。

 

大阪城公園周辺地域まちづくり方針(案)

 

目標1「国際観光拠点の強化」

大阪城公園には年間約1,100万人以上の観光客が来訪しており、大阪城公園の観光客を地域内でより一層、回遊・滞在させることで、「国際観光拠点の強化」をめざす。

 

目標2 ICTを軸にした「国際的なイノベーション拠点の形成や国際人材の受入環境の整備」

大阪ビジネスパーク駅周辺にはICT関連を中心とした大企業が集積しており、京橋駅の北側に立地するNTT西日本のオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」には多くのスタートアップ・ベンチャー企業等が集まっている。

また、森之宮周辺では、2025年秋に大阪公立大学森之宮1期キャンパスが開設予定で、さらに、1.5期開発において情報学研究科の移転、オープンイノベーション施設の整備も予定されており、このほか、公設試験研究機関である大阪産業技術研究所森之宮センターも立地している。

ICTを軸にした「国際的なイノベーション拠点の形成や国際人材の受入環境の整備」をめざす

 

目標3:「人・モノ・情報の交流の促進」

目標1,2を実現するためには地域内の観光客等のより一層の回遊性の向上や特徴あるエリアの人材・アイディアの地域内や国内外との交流を促進する必要がある。

このため、大阪京橋駅周辺においては、地域分断の解消や駅機能の集約化等に伴う利便性の向上をめざした JR片町線・東西線別線地下化(連続立体交差事業)を契機とした都市計画道路豊里矢田線の整備促進により、関西広域や周辺地域(大阪京橋駅周辺、森之宮周辺)をつなぐ道路ネットワーク・交通結節点の強化を図るとともに、森之宮周辺での新駅・駅前広場の整備にあわせた新たなモビリティの導入や、駅ビルにおける空飛ぶクルマの離発着場の検討をはじめ、多様な交通手段を受容できる交通結節点の形成をめざす。

 

京橋駅周辺・大阪ビジネスパーク駅周辺の土地利用の方針

 

大阪城東部地区のまちづくりの方向性における土地利用計画

 

1.5期開発の開発方針における土地利用の方針

 

京橋駅周辺・大阪ビジネスパーク駅周辺の基盤整備の方針

  • JR片町線・東西線の別線地下化(連続立体交差事業)
  • 都市計画道路豊里矢田線を整備
  • 大阪城公園から大阪ビジネスパーク駅周辺、京橋駅周辺をつなぐため、既存のルートである大阪京橋プロムナード・パークアベニューの連続性のあるにぎわい豊かな歩行者空間の構築

 

京橋駅周辺・大阪ビジネスパーク駅周辺基盤整備の方針図(整備イメージ)

 

コメント
従来は、3つのエリア(京橋駅周辺、大阪ビジネスパーク駅周辺、森之宮周辺)で再開発を独自に検討してきた。
しかし、大阪市では、3つのエリアを「大阪城公園周辺地域まちづくり方針(案)」として一体的に再開発する方針に変更したことが大きい。
2028年春に開業する大阪メトロ「森ノ宮新駅」が「(JR・京阪)京橋駅」に接続しないことは致命的な失敗だと思う。
「森ノ宮新駅」の北側に「第二寝屋川」と「寝屋川」があるため、地下構造になり建設費が増加すると思うが、京橋駅まで接続すべきだ。
当ブログの試算では、「森ノ宮新駅」=「京橋駅」は約1kmで地下鉄ならば建設費は500億円以上となるが、将来的に「京橋駅までの延伸」可能性な構造にすべきだと思う。
JR片町線・東西線別線地下化(約1.3km)の建設費は、2009年3月の事業評価時点で総事業費の概算が約650億円(都市側約600億円、鉄道側約50億円)だったが、今では1,000億円以上かかると予想される。

この地下化事業だけで20年以上かかると予想される。

JR東西線の地下化を待っていては、全体の完成は30年以上になる。

 

JR学研都市線 東西線「京橋駅」地下化計画 概要
事業名 JR片町線・東西線 連続立体交差事業
公示距離 約1,300m
踏切除去数 3ヵ所
地下化駅 1駅
総事業費 約650億円(2009年)
着工準備採択 平成12年度(2000年)大阪市
都市計画決定 未定
事業認可(着工) 未定
事業完成 未定
まとめ
3つのエリア(京橋駅周辺、大阪ビジネスパーク駅周辺、森之宮周辺)を一体的に再開発するのは評価できる。
しかし、目新しい計画はなく、従来の延長線のプランでしかない。
大阪城の観光再整備も具体性がない。
そもそも、観光とICT(Information and Communication Technology:PCやスマホによりインターネットを活用し情報をやり取りする技術)がどう結びつくのか?
大阪城の観光再整備を本気でするなら「本丸御殿」「西の丸」「京橋口桝形」の復元もすべきだと思うが、それをICTと結び付けても意味はない。
事業費数千億円、期間20年以上の大規模計画だが、コンセプトが全く見えてこない。
空飛ぶクルマの将来性は疑問
空飛ぶクルマの航続距離は15kmなので実用的には5kmが限界だと思う。
機体コストが1億円~2億円なので5年間使用すると、1回のフライト(5km)で運賃は2万円くらいになる。
梅田=難波は4kmだが、あの程度の距離に2万円も払う利用者がいるのか?
しかも、地上から「空飛ぶクルマの発着場」に行って乗り込むのに5分はかかると思う。降機にも5分かかるとすると、搭乗5分+飛行5分(5km)+降機5分=15分かかる。
「地下鉄」や「自動運転タクシー」の方が速いし運賃も安い。
完成されていない「空飛ぶクルマ」を数千億円の事業に盛り込んでいる点が気になる。
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