大阪公立大 2022年4月 開学 大阪府大・市大が統合 【2025年4月 森之宮に新キャンパス竣工 事業費1,000億円】

出典 大阪市(森之宮キャンパスは2025年開校予定)

文部科学省の大学設置・学校法人審議会は2021年8月27日、大阪府立大と大阪市立大を統合する「大阪公立大学」の2022年度の新設を認めるよう萩生田文科相に答申した。

公立大学法人大阪は、2021年8月31日に「許可書(8月27日付)」を受領し、正式に認可されたと発表した。

 

大阪府・大阪市・公立大学法人大阪は、2022年4月に「大阪府立大」と「大阪市立大」を統合し「大阪公立大学」を設立・開学する。

名称大阪公立大学
英語表記Osaka Metropolitan University
設置準備本部大阪市阿倍野区旭町1-2-7
前身大学大阪府立大・大阪市立大
学部と大学院1学域11学部 / 大学院15研究科
1学年の学部生定員2,853名(大阪大・東大に次ぎ全国3位)
学生数(学部生+大学院生)約16,000名(公立大として最大規模)
開学予定2022年4月
  • 2025年4月には大阪城の東側の大阪市城東区に「森之宮新キャンパス」を開校する。
  • 初代学長は、現在の大阪府立大の「辰巳砂 昌弘 学長(64歳・専門ガラス科学)」が選出された。
  • 2020年10月に文部科学省に大学設置認可申請し、2021年8月27日付で正式に認可さた。

 

「森之宮新キャンパス」2025年開校予定

建物の規模は地上12階建(一部13階建)・敷地面積は58,000㎡(2025年開校時/最終的には108,500㎡)・延床面積77,100㎡で、2021年度に発注し、2024年12月に竣工する予定。事業費は1,000億円となる。

  • 2025年4月以降は「森之宮新キャンパス」で1回生と2回生の基幹教育を行う。また「森之宮新キャンパス」にはデータセンターが設置され「スマートシティ」の拠点として将来の大阪の街づくりの中核施設という役割も持つ。
  • 2022年「大阪公立大」開学時に、小型無人機「ドローン」専門科目の設置を検討中。(全学科1年次で選択できる共通科目と2年次以降に選択できる副専攻プログラムを想定)

 

大阪市(都市計画森之宮北地区地区計画の原案)

  • A地区(2.6ha)  大阪公立大キャンパス(容積率400%)
  • B地区(2.0ha)  大阪公立大キャンパス
  • C地区(1.2ha)  ごみ焼却場跡地
  • D地区(3.6ha)  中浜下水処理場(上部利用)

 

新統合大学の名称

2021年3月12日、日経新聞によると「大阪府立大と大阪市立大を統合し2022年度に設置される新大学「大阪公立大学」は、英語名称を「University of Osaka」から「Osaka Metropolitan University(略称 OMU)」に変更する方針を固めた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHC118GT0R10C21A3000000/

2020年6月26日、大阪府大・大阪市大の統合大学の「新・大学名」は「大阪公立大」(英語名 University of Osaka)に決定し、特許庁に「大学の英語名(University of Osaka)」の商標登録を申請してした。
これに対して、大阪大学(Osaka University)は「混同の恐れがある」として、大阪公立大の英語名(University of Osaka)の商標登録を認めないとの意見書を提出していた。
  • 「京都市立芸術大学」と「(私立)京都芸術大学」との名称問題は「市立」という単語で区別できるとする大阪地裁の判決があった。
  • この判決から推測すると「大阪公立大」の英語名(University of Osaka)には「公立」を示す英単語がなく(Osaka University)大阪大学と区別できないとも解釈できる。

 2025年大阪公立大・森之宮地区「メインキャンパス」全体概要

名称森之宮(キャンパス)学舎整備事業
キャンパス開校2025年4月
所在地大阪市城東区森之宮2他
新大学学生数16,000人(学部12,430人+院3,488人)/学部入学定員2,850人
森之宮地区メインキャンパス1回生・2回生
構造鉄骨造
階数地上12階建(一部地上13階建)
延床面積77,100㎡
整備費用1,000億円
敷地面積58,000㎡(2025年開校時)/108,500㎡(最終的)
うち(12,500㎡)大阪市ごみ焼却場跡地(2013年閉鎖・既存建物あり)
うち(26,000㎡)もと焼却場建替計画地(現在は更地)
うち(20,000㎡)大阪メトロ検車場(先行開発/最終的に70,000㎡)
発注2021年度
竣工予定2024年12月
アクセスJR大阪環状線「森ノ宮駅」徒歩5分~10分・「大阪城公園駅」

 

出典 大阪市(当ブログで加工)

大阪市ごみ焼却場跡地(12,500㎡)+もと焼却場建替計画地(26,000㎡)+大阪メトロ検車場の一部(20,000㎡)の合計58,500㎡(別資料では58,000㎡)を先行して2025年4月に開校する予定。

 

学生数 国公立大学3位

大阪公立大(大阪府大・市大合計)の学部入学定員は2,853人、学生数(学部+院)は約16,000人、となる。

国公立大学として、大阪大学(3,255人)、東京大学(3,063人)に次ぎ3番目に学部入学定員数が多い大学となる。

また、公立大学としても「東京都立大(旧首都大学東京)」の学部入学定員1,570人、学生数(学部+院)9,134人を抜き日本最大となる。

但し、学部生+院生の合計数では、神戸大学16,226人に次ぎ、6番目となる。神戸大学を抜くためには「大学院教育」の充実が必要となる。

 

国公立大学生数ランキング

順位大学名学部入学定員数学生数(学部生のみ)学部+大学院
1位大阪大学3,255人15,285人23,316人
2位東京大学3,063人14,007人26,900人
3位大阪公立大(大阪府大・市大合計)2,853人12,430人15,918人
(市大6,556人)(市大8,240人)
(府大5,874人)(府大7,678人)
4位京都大学2,808人13,094人22,629人
5位九州大学2,555人11,600人18,490人
6位神戸大学2,530人11,596人16,226人
参考東京都立大(旧首都大学東京)1,570人6,895人9,134人

 

大阪公立大(大阪府大・市大)統合スケジュール
2019年4月大阪府立大と大阪市立大を運営する両法人を統合し「公立大学法人 大阪」を設置
2020年6月26日「大阪公立大」(英語名 Osaka Metropolitan Universityに変更予定)に決定
2020年10月文部科学省に「大阪公立大」の認可申請(新大学名届け出)
2021年8月27日文部科学省が「大阪公立大」の設立を認可
2022年4月「大阪府立大」と「大阪市立大」を統合し「大阪公立大」を設立
2025年4月森之宮地区にメインキャンパスを開校

 

ライバルは「神戸大学」

関西の大学ヒエラルキーの頂点に君臨する「京阪神(京都大学、大阪大学、神戸大学)」の序列を揺るがしかねない衝撃を与えるのは想像に難くない。

両大学の幹部たちは言う。「神戸大学を超えねばなりません。それが、われわれの使命です」

引用 ダイヤモンド誌 https://diamond.jp/articles/-/213168?page=2

 

大阪公立大の学部(予定)
今後、大阪公立大は「1学域と11学部」に再編し、大学院も15の研究科に集約する。学部の入学定員は合計2,853人。

学部・学域(1学域と11学部)

学部・学域(入学定員)特徴(入学定員)合計2,853人
基幹教育機構英語教育の強化(卒業までにCEFR B1*以上を目指す)、数理・データサイエンス基礎を全学に提供、初年次に基幹ゼミナールで能動的学習姿勢を習得。大学院において研究公正、キャリアデザイン、プレFDなど共通教育を提供。
現代システム科学域(260人)新大学で唯一の「学域」。SDGsを実現できる人間を育成するため異分野融合、多様な学びの実践及び他学部のSDGs導入に当たっての組織的関与。新大学の入試改革の先導。海外インターンシップや資格取得コースを選択。

  • 知識情報システム学類(60人)
  • 環境社会システム学類(100人)
  • 教育福祉学類(55人)
  • 心理学類(45人)
文学部(160人)
  • 哲学歴史学科(32人)
  • 人間行動学科(56人)
  • 言語文化学科(43人)
  • 文化構想学科(29人)
法学部(180人)「法学部3年+法科大学院2年」の5年一貫教育で司法試験にチャレンジできる法曹養成コースを設置

  • 法学科(180人)
経済学部(295人)
  • 経済学科(295人)
商学部(270人)
  • 商学科(195人)
  • 公共経営学科(75人)
理学部(299人)数学から地球科学まで多様な分野での革新的イノベーションを創造する高度な教育研究を実施

  • 数学科(40人)
  • 物理学科(76人)
  • 化学科(85人)
  • 生物学科(40人)
  • 地球学科(24人)
  • 生物化学科(34人)
工学部(741人)土木、建築、海洋、航空、宇宙を含む工学のフルラインナップで教育研究を実践

  • 航空宇宙工学科(38人)
  • 海洋システム工学科(33人)
  • 機械工学科(128人)
  • 建築学科(34人)
  • 都市学科(50人)
  • 電子物理工学科(108人)
  • 情報工学科(77人)
  • 電気電子システム工学科(65人)
  • 応用化学科(70人)
  • 化学工学科(38人)
  • マテリアル工学科(43人)
  • 化学バイオ工学科(57人)
農学部(150人)農学部は新大学で独立、分子から生態系をとらえる

  • 応用生物科学科(50人)
  • 生命機能化学科(50人)
  • 緑地環境科学科(50人)
獣医学部(40人)獣医学部は新大学で独立、公立大学かつ関西圏唯一の獣医師養成課程を設置

  • 獣医学科(40人)
医学部(145人)高度先進医療を推進

  • 医学科(95人)
  • リハビリテーション学科(50人)(理学療法学専攻、作業療法学専攻)
看護学部(160人)看護学部は新大学で独立、高度先進医療を推進

  • 看護学科(160人)
生活科学部(153人)高度先進医療を推進

  • 食栄養学科(65人)
  • 居住環境学科(43人)
  • 人間福祉学科(45人)

 

大学院(15の研究科)

大学院・研究科専攻
現代システム科学研究科
  • 現代システム科学専攻
文学研究科
  • 哲学歴史学専攻
  • 人間行動学専攻
  • 言語文化学専攻
  • 文化構想学専攻
法学研究科(法科大学院を含む)
  • 法学政治学専攻
  • 法曹養成専攻
経済学研究科
  • 経済学専攻
経営学研究科
  • グローバルビジネス専攻
理学研究科
  • 数学専攻
  • 物理学専攻
  • 化学専攻
  • 生物学専攻
  • 地球学専攻
  • 生物化学専攻
工学研究科
  • 航空宇宙海洋系専攻
  • 機械系専攻
  • 都市系専攻
  • 電子物理系専攻
  • 電気電子系専攻
  • 物質化学生命系専攻
  • 量子放射線系専攻
農学研究科
  • 応用生物科学専攻
  • 生命機能化学専攻
  • 緑地環境科学専攻
獣医学研究科
  • 獣医学専攻
医学研究科
  • 医科学専攻
  • 基礎医科学専攻
  • 臨床医科学専攻
リハビリテーション学研究科
  • リハビリテーション学専攻
看護学研究科
  • 看護学専攻
生活科学研究科
  • 生活科学専攻
都市経営研究科
  • 都市経営専攻
情報学研究科
  • 基幹情報学専攻
  • 学際情報学専攻
2022年開学時のキャンパス
キャンパス所在地学部等現大学
阿倍野キャンパス大阪市阿倍野区医学部・看護学部市大
杉本キャンパス大阪市住吉区法学部・経済学部・商学部・理学部市大
中百舌鳥キャンパス堺市中区現代システム・情報学部・工学部・農学部府大
りんくうキャンパス泉佐野市獣医学部府大
梅田サテライトキャンパス大阪市北区都市経営研究科市大大学院
羽曳野キャンパス羽曳野市保育・医療などの図書館・講堂など府大(2025年閉鎖予定)
  • 2022年の新統合大学開校時には6キャンパスで運営
  • 2025年に「森之宮メインキャンパス」が開設
  • 2025年に「羽曳野キャンパス」は閉鎖される予定で、「羽曳野キャンパス跡地」の売却益を新キャンパス建設費の一部に充てる計画もある。

 

2025年時点のキャンパス
キャンパス所在地学部等大学
森之宮(メインキャンパス)大阪市城東区基幹教育・文学部・リハビリ学・生活科学部大阪公立大学(2025年4月開校予定)
阿倍野キャンパス大阪市阿倍野区医学部・看護学部市大
杉本キャンパス大阪市住吉区法学部・経済学部・商学部・理学部市大
中百舌鳥キャンパス堺市中区現代システム・情報学部・工学部・農学部府大
りんくうキャンパス泉佐野市獣医学部府大
梅田サテライトキャンパス大阪市北区都市経営研究科市大大学院

 

新大学キャンパスの設置場所

森之宮新キャンパス(2025年開設予定)

森之宮地区(JR大阪環状線から撮影)

大阪城公園側とは、JR大阪城公園駅と数百m南の2か所からペデストリアンデッキ(空中歩道)で接続する計画。

「森之宮新キャンパス」と呼ばれているが、「JR森ノ宮駅」周辺には民間のビルやUR団地があり、新キャンパスまで到達するのに徒歩で10分以上かかる。したがって「JR大阪城公園駅」に近い場所に校舎を配置すると思われる。

しかし、「JR大阪城公園駅」の東側の「大阪メトロ森之宮車庫の線路や設備」をすべて撤去するには1年以上かかるので2025年4月には間に合わない。

したがって、2025年4月には、先行して「旧ごみ焼却工場跡地1.2ha」「大阪メトロ森之宮検車場の一部2.0ha」「旧ごみ焼却工場建替え計画用地2.6ha」の合計5.8haの敷地に校舎を建設(合計延床面積77,100㎡)する。

みずほ総合研究所 森之宮新キャンパスの移転整備、建物構成や規模についは、公募で「みずほ総合研究所」が特定された。

 

2019年11月

JR森ノ宮駅から北へ歩くと大きななビルがあるが、計画外と思われる。

 

2019年11月(JR西日本森ノ宮電車区)

JR森ノ宮駅から近い方に「JR西日本森ノ宮電車区」(約9.6ha)があるが、この施設はそのまま残る。

 

2019年11月(大阪メトロ森之宮車庫の側道から南を撮影)

大阪メトロ森之宮車庫(約11.5ha)があり、ここに新キャンパスが建設される。

 

2019年11月(大阪メトロ森之宮車庫の側道から北を撮影)

OBPの超高層ビルが見えるが、開発面積はかなり広いので建設には相当の年月がかかると思われる。

 

2019年11月

大阪メトロ森之宮車庫の東側にはUR森之宮団地(約2.3ha)があり、こちらも計画外となる。

 

大阪府大・市大 条件付き授業料無償化(2020年から)
  • 2020年から大阪府民(入学の3年前から大阪府内に居住)で年収590万円未満の場合、大阪府大・大阪市立大の学生は入学料と授業料が全額無償となる。
  • また、年収590万円~年収910万円未満の世帯も子供の数によって1/3支援~全額無償となる。
世帯年収子供1名子供2名子供3名以上
590万円未満全額無償化
590万円~800万円未満1/3支援2/3支援全額無償化
800万円~910万円未満免除・軽減なし1/3支援2/3支援
910万円以上免除・軽減なし

大阪府立北野高校の京大合格者数は72人、阪大58人、神戸大42、市大12人、府大21人だが、大学無償化・軽減となれば「大阪公立大学」へ進学する者が増加する可能性がある。

そうなると「大阪公立大学」の偏差値が現在の大阪市大・大阪府大よりも高くなるかもしれない。

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