公明大阪府本部は大阪都構想に反対してきたが、大阪市と周辺10市を「大阪特別区」とする「グレーター大阪構想」なら賛成することを検討しはじめた。
2019年4月下旬に「グレーター大阪」が一部で話題になったが、この伏線だった可能性もある。
引用・参照 産経新聞
大阪維新の「グレーター大阪構想」対象市
都市名 | 人口 | 面積 |
大阪市 | 272万人 | 225平方km |
堺市 | 83万人 | 150平方km |
東大阪市 | 50万人 | 62平方km |
豊中市 | 40万人 | 36平方km |
吹田市 | 38万人 | 36平方km |
摂津市 | 9万人 | 15平方km |
守口市 | 14万人 | 13平方km |
門真市 | 12万人 | 12平方km |
大東市 | 12万人 | 18平方km |
八尾市 | 27万人 | 42平方km |
松原市 | 12万人 | 17平方km |
合計 | 569万人 | 626平方km |
「グレーター大阪」は、人口で569万人と横浜市の374万人よりも多くなり、東京23区合計の957万人に次ぐ規模になる。
面積も東京23区の627平方kmとほぼ同じの626平方kmとなる。
コメント
公明党は、市民サービスの低下につながるとして、都構想には反対してきた。
しかし、維新は次期衆議院選挙で公明党の現役6議員の関西の選挙区に立候補者を擁立すると示唆しており、公明党が表面上妥協する方向に動いている可能性がある。
大阪市だけを「特別区」とする現在の大阪都構想ならば、今後1~2年で実現する可能性があるが、周辺10市も統合する「グレーター大阪構想」ならば、調整に3年~5年はかかると思われる。
単なる時間稼ぎかもしれないし、「大阪市だけの都構想」に賛成の住民も、「周辺10市と統合するグレーター大阪構想」には反対する可能性もあり、住民投票で維新案が否決される可能性は高くなる。
2度も住民投票で否決されたなら「大阪都構想」は永遠に実現不可能となるだろう。
そこが公明党の狙いかもしれない。
維新は、現在の「大阪市だけの都構想」で行くべきで、周辺10市との統合は、5年~10年の時間をかけて、丁寧に住民の理解を得るべきだ。