
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、開業以来最大級となる2,000億~3,000億円規模の大規模拡張に乗り出すことが明らかになりました。
大阪市などが所有するUSJ北側の隣接地、約6万平方メートルを活用し、新たなアトラクションなどを整備する計画です。
USJの現在のパーク面積は約54万平方メートル。約6万平方メートルを新たに加えると、単純計算でパーク面積は約60万平方メートルとなり、約11%の拡張となります。
2001年の開業以来、初めてパークの敷地そのものを外側へ広げる可能性がある大規模プロジェクトです。
さらに、投資額が最大3,000億円という規模を考えると、1つのアトラクションだけではなく、複数の大型プロジェクトが同時に進む可能性もあります。
当ブログでは、
- 「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の北側拡張
- 「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の西側拡張
という、2つの大型エリア開発が進む可能性があると予想しています。
この記事では、USJの拡張用地、新エリアに何ができるのか、完成時期、そして「ゼルダの伝説」やハリー・ポッターの新施設の可能性について考察します。
ポイント
- USJが2000億~3000億円規模の大規模投資を検討
- 大阪市などが所有する隣接地約6万平方メートルを活用
- 新しいアトラクションなどを建設する計画
- USJの敷地拡張は2001年の開業以来初めて
- 年間来園者数1600万人をさらに増やし、日本最大のテーマパークとしての地位強化を目指す
- 夢洲の大阪IRなど大型観光開発が進むなか、大阪ベイエリア全体の観光競争力向上にもつながる可能性
- 当ブログでは「ハリー・ポッター」と「ニンテンドー」の2エリア拡張を予想
- ニンテンドーの新テーマは「ゼルダの伝説」が有力と予想
- 2030年代前半から段階的に開業し、2035年頃に全体完成か
- 2026年9月1日、横山大阪市長は「(2028年)4月をメドに、この土地(約3.1ha)の賃貸借契約を結びたいと市に提案があった」と発表

今回拡張するのは、パーク北側に位置する旧日本製鉄の工場跡地(旧住友金属)です。この約6万平方メートルの土地は大阪市(3万㎡)などが所有し、日本製鉄が賃借していましたが、土地賃借期限が2027年に満了するため、すでに工場建屋の解体工事が始まっています。
当ブログでは、2028年頃に大阪市との定期借地契約を締結し、新エリアの開発に着手すると予想しています。その後、2030年代前半から段階的に開業し、最終的には2035年頃に全体が完成するのではないでしょうか。
現在のUSJのパーク面積は約54万平方メートル。新たに約6万平方メートルを加えると、単純計算で約60万平方メートルとなり、現在より約11%拡大することになります。
USJは2001年の開業以来、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(2014年:450億円)」や「スーパー・ニンテンドー・ワールド(2021年:600億円超)」など、大型エリアを段階的に整備してきました。
今回の計画は、2001年の開業以来初めて、パークの敷地そのものを外側へ拡張する大規模プロジェクトとなる見込みです。

| 拡張用地 | USJの北側の6haのうち大阪市所有分3.1ha |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市此花区桜島二丁目431番 |
| 面積 | 約3.1ha |
| 所管 | 大阪港湾局(大阪市) |
| 返還 | 2027年6月(日本製鉄より返還) |
| 賃貸契約 | 2028年(合同会社ユー・エス・ジェイ)と賃借契約締結を目指す |

2024年12月の日本経済新聞には、「USJ、駐車場移転でアトラクション新設」と題した記事が掲載されています。USJのJ.L.ボニエCEOも、駐車場の移転によってパーク内に新たなアトラクションを建設する可能性に言及しており、今後5~7年先を見据えた大型投資を進める方針を示しています。
そのため、上図の青枠で示した既存駐車場を、北側の赤枠で示したエリアの一部へ移転し、現在の駐車場跡地を新たなアトラクション用地として活用する可能性があると考えられます。
個人的には、2021年に開業した「スーパー・ニンテンドー・ワールド(600億円超)」を、さらに西側へ拡張する可能性が高いと予想しています。実際、同エリアは2024年12月に「ドンキーコング・カントリー」が加わり、開業時から大きく拡張されています。
今回報じられた投資額は最大3,000億円規模です。単なるアトラクションの追加ではなく、天候に左右されにくい大規模な屋内型アトラクションの建設が予想されます。

当ブログの予想
① ゼルダの伝説 ★★★★★
② ポケットモンスター ★★★★☆
③ どうぶつの森 ★★★☆☆
特に「ゼルダの伝説」をテーマにする場合は、「ハイラル城」の建設も期待されます。壮大な城を再現した建物の内部に大型アトラクションを設置すれば、屋内型アトラクションとして楽しめるだけでなく、その圧倒的な外観そのものが新エリアのランドマークになる可能性があります。
「ハリー・ポッター」エリアを北側に拡張か?
当ブログでは、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」を北側へ拡張すると予想しています。
今回のUSJの拡張計画では、パーク北側の隣接地約6万平方メートルを活用するとみられており、既存の「ハリー・ポッター」エリアに近いことから、そのまま北側へエリアを拡張することが可能です。
新エリアには、「魔法省」や「ダイアゴン横丁」などが建設される可能性があります。特に「魔法省」は、巨大な屋内型アトラクションの舞台として活用できるほか、「ダイアゴン横丁」はショップやレストランを充実させたエリアとして展開できるでしょう。
スケジュール
ニンテンドーエリアの西側には現在、駐車場があるため、拡張工事を行うには、まず駐車場を北側へ移設する必要があります。
一方、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の北側の工場跡地は、比較的早い段階で着工できる可能性があります。
そのため、当ブログでは、まずハリー・ポッターエリアを北側へ拡張し、その後、駐車場の移設が完了したニンテンドーエリアの西側を拡張すると予想しています。
完成時期については、ハリー・ポッターエリアの拡張が2033年頃、ニンテンドーエリアの拡張が2035年頃になるのではないでしょうか。
USJは年間来園者数約1600万人と、日本を代表するテーマパークです。
しかし、インバウンド需要は今後も重要な成長要因です。
特に大阪では、2025年大阪・関西万博を経て、2030年には夢洲で大阪IRの開業が予定されています。大阪は今後、世界から観光客を呼び込む「国際観光都市」として、さらに大きく変化していく可能性があります。
そのなかでUSJも、現状維持ではなく、さらなる大規模投資によって集客力を強化する必要があります。
大阪IRには国内外から年間約2000万人の来場者が訪れる計画で、大阪市も夢洲を国際観光拠点として整備しています。USJの拡張は、夢洲だけではなく大阪ベイエリア全体の観光競争力を高める動きの一つと見ることもできます。
| 順位 | 施設名 | 来場者数 | 面積 |
| 1位 | マジックキングダム(米国) | 1,772万人 | 53万㎡ |
| 2位 | ディズニーランド(米国) | 1,725万人 | 210万㎡ |
| 3位 | USJ(日本) | 1,600万人 | 54万㎡ |
| 4位 | 東京ディズニーランド(日本) | 1,510万人 | 51万㎡ |
| 5位 | 上海ディズニーランド(中国) | 1,400万人 | 91万㎡ |
| 6位 | チャイムロング・オーシャン・キングダム(米) | 1,252万人 | 132万㎡ |
| 7位 | 東京ディズニーシー(日本) | 1,240万人 | 59万㎡ |
今回の大規模拡張によってUSJの年間来場者数が2,000万人規模まで増加すれば、現在の世界トップである米国のマジックキングダムを上回り、「世界一のテーマパーク」になる可能性もあります。
これまで大阪の大型観光資源といえば、USJ、大阪城、道頓堀、海遊館などが中心でした。
しかし2030年代には、そこに夢洲の大阪IRという巨大な国際観光拠点が加わります。
さらにUSJが最大3000億円規模で拡張されれば、大阪には世界的な大型エンターテインメント施設が近接して集積することになります。
USJ・夢洲IR・大阪ベイエリアを一体的に楽しむ新たな観光圏が形成されるかもしれません。
USJの2000億~3000億円規模の拡張計画は、2001年の開業以来、初となる敷地拡張です。
約6万平方メートルの隣接地を活用するという規模から考えると、USJにとって過去最大級の成長投資になる可能性があります。
そして本当に注目すべきなのは、新しいアトラクションが何基できるのかだけではありません。
USJの拡張と2030年の大阪IR、さらに夢洲第2期開発が重なることで、大阪の観光都市としての姿そのものが大きく変わる可能性があることです。
2020年代後半から2030年代にかけて、大阪では「都市開発」と「観光開発」が同時に進みます。
今回のUSJ拡張は、その大きな流れを象徴するニュースといえるでしょう。
| 計画名 | USJ大規模拡張計画 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市此花区桜島2丁目1−33 |
| 会社名 | 合同会社ユー・エス・ジェイ |
| 投資額 | 約2,000億~3,000億円 |
| 拡張用地 | USJ北側隣接地 約6万㎡(既存面積54万㎡) |
| 土地所有者 | 大阪市(3万㎡)など |
| 土地利用 | 定期借地契約を想定 |
| 契約時期 | 2028年頃と予想 |
| 開発開始 | 2028年頃~と予想 |
| 開発内容 | 新エリア・大型アトラクションなど |
| 開業時期 | 2030年代前半から段階的に開業と予想(2033年~2035年か?) |
| 全体完成 | 2035年頃と予想 |
| 来場者数への影響 | 年間2,000万人規模も視野に入る可能性 |
| 交通アクセス | パーク規模・集客力のさらなる向上 |
今回のUSJの大規模拡張によって利用者の増加が見込まれることから、JR西日本が検討している「JR桜島線の延伸計画」も、実現の可能性が高まるかもしれません。


| 路線名 | JR西日本「JR桜島線延伸」 |
|---|---|
| 事業者 | JR西日本・大阪府・大阪市 |
| 区間 | 夢洲~舞洲~桜島 |
| 所要時間 | JR大阪駅~夢洲(22分:予想) |
| 予想加算運賃 | 300円:予想(夢洲~桜島) |
| 延長 | 4.9km(当ブログ予想6km) |
| 1日の利用者数 | 94,400人/日 |
| 事業費 | 2,850億円(実際は3,000億円以上か?) |
| 開業 | 2030年代後半 |
