出典 北九州空港施設計画検討協議会
政府は、北九州空港(福岡県)の滑走路延長事業を2023年秋に着工する。
現在の2500m滑走路を南側に500m延長し、3000mにするもので、総事業費は130億円、完成は2027年度の予定。
北九州空港の空港島は3000m滑走路を設置できる大きさ「約373ha/4,125m×900m」で、新規で埋め立てをする必要はない。
北九州空港の滑走路延伸事業 概要
延長後の滑走路長:3000m(現在2500m)
滑走路幅 :60m(現在も60m)
工期 :4年
事業費 :130億円
整備内容 :滑走路・誘導路・航空灯火・ILS施設など
所在地 :北九州市小倉南区空港北町
設置管理者 :国土交通大臣(国管理空港)
管理面積 :約160ha
空港島面積 :約373ha(4,125m×900m)
アクセス :小倉駅までバス約50分・福岡までバス1時間30分
整備効果
滑走路が3000mに延長されると、これまで直行便が就航できなかった北米・欧州への貨物
定期便の就航が可能となり、アジアの物流拠点としての機能強化が期待される。
- 輸出(半導体製造装置、半導体材料、電子部品、精密機器)
- 輸入(自動車部品、食料品、衣類)
24時間運用
北九州空港は、海上空港であり24時間運用している。
一方で福岡空港の定期便の運用時間は7時~22時の15時間運用のため、その補完機能を北九州空港が担う動きがある。
例えば、JAL(日本航空)は2023年6月11日、羽田=福岡便が遅延したためダイバート先(代替着陸)として北九州空港を利用している。
この際、乗客354人(A350-900型機)のうち281人がバス5台に分乗して福岡市内に向かい、一部は北九州市内のホテルに宿泊した。