関西空港(筆者撮影)
2024年10月24日、関西エアポートは2024年9月(単月)の関西3空港(関空・伊丹・神戸)の利用状況を発表した。
国際線旅客数は2019年同月比101%となり、初めて新型コロナウイルス感染症流行前の実
績を上回った。
(ただし、 2019年9月は、韓国方面は外交問題、香港方面は民主化デモ発生による需要の落ち込みがあった)
また、関西3空港合計の国内線旅客数は、2019年同月比97%、前年同月比104%となった。
関西3空港の2024年9月(単月)利用者数
空港 | 利用者数(2024年9月単月) |
---|---|
関西空港 | 250万人
(国際線190万人) (国内線60万人) |
伊丹空港 | 129万人(国内線のみ) |
神戸空港 | 32万人 (国内線のみ) |
3空港合計 | 411万人
(国際線190万人) (国内線221万人) |
関西3空港の2024年上半期
空港 | 利用者数(2024年上半期) |
---|---|
関西空港 | 1,534万人
(国際線1,195万人) (国内線339万人) |
伊丹空港 | 753万人(国内線のみ) |
神戸空港 | 182万人 (国内線のみ) |
3空港合計 | 2,469万人
(国際線1,195万人) (国内線1,274万人) |
3空港合計で年間5,000万人か?
関西3空港(関空・伊丹・神戸)の2024年上半期の利用者数は2,469万人となり、年間で約5,000万人になると予想される。
2025年春、関西空港発着枠増加
2025年春、関西空港の1時間当たりの発着枠は45回から60回に増枠される。
年間の発着枠も23万回から30万回へ7万回増枠される。
滑走路運用の変更(2025年春)
滑走路 | 運用(2024年現在) |
A滑走路(1期島)3500m | 離陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 着陸 |
↓↓↓
滑走路 | 運用(2025年春) |
A滑走路(1期島)3500m | 着陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 離陸 |
2024年現在、関西空港のA滑走路(1期島)から離陸し、大阪湾を大きく旋回するため、混雑が発生している。
2025年春以降、関西空港のB滑走路(2期島)から離陸することで、旋回半径を小さくし、空域から短時間で離脱できるようになる。その結果、空域の混雑を緩和できる。
2025年春神戸空港国際チャーター便就航
神戸空港(筆者撮影)
2025年春、神戸空港の1日の発着枠は国内線80回から国内線120回に増枠され、年間の発着枠は約2.9万回から4.4万回へ1.5万回増加する。
また、別枠で国際線チャーター便が就航する。
具体的には、大韓航空が「神戸=ソウル(インチョン)」路線に国際線チャーター便を1日2往復(4便)就航させる。さらに、台湾路線などの他路線の就航の可能性もある。
さらに、2030年に国際定期便が就航する予定で、1日の発着回数は国内線120回、国際線40回の合計160回となり、年間で約5.8万回となる。
2030年代には、神戸空港の利用者数は、国内線510万人、国際線190万人の合計700万人となると予想される。
2030年、3空港発着枠合計50万回
2030年時点の関西空港の発着枠は年間30万回、伊丹空港は年間13.5万回、神戸空港は年間5.8万回となり合計約50万回になる予定。