
2026年8月5日、南海電気鉄道は、なにわ筋線に乗り入れる次期空港特急の導入を決定したと発表しました。
現在運行している空港特急「ラピート」は、1994年9月4日に運行を開始し、大阪・難波と関西国際空港を結ぶ南海電鉄のシンボルとして親しまれてきました。2026年6月末までの利用者数は、延べ約7,600万人に達しています。
新型車両は、30年以上にわたりラピートが築いてきたブランド価値や精神を受け継ぎながら、なにわ筋線の開業を契機とした新時代のNANKAIグループのフラッグシップとなることを目指して開発されます。
参照 南海電鉄

空港特急「ラピート」(写真AC)
車両デザインのパートナーには、イタリアのデザイン会社「ピニンファリーナ」が選ばれました。
同社は1930年の創業以来、フェラーリやマセラティ、ロールス・ロイス、ホンダなど、世界的ブランドのデザインを数多く手掛けてきたことで知られています。
南海電鉄は、ラピートが培ってきた価値を未来へ継承し、新しい時代を象徴する車両を共に創り上げるパートナーとして、同社を選定しました。
また、ピニンファリーナが日本の鉄道車両のデザインを担当するのは今回が初めてとなります。完成した車両には、同社のエンブレムも掲出される予定です。
新型空港特急が導入される最大の理由が、2031年春に開業予定のなにわ筋線です。
なにわ筋線は、JR難波駅付近から大阪駅(うめきたエリア)付近を結ぶ新しい鉄道路線で、JR西日本と南海電鉄が乗り入れる計画です。
これにより、現在は南海なんば駅発着となっている関西空港方面へのアクセスが大きく変わります。
新型空港特急は、大阪駅(うめきた)方面から関西国際空港まで乗り換えなしでアクセスできるようになる見込みで、関西空港への利便性が大幅に向上します。
特に、新大阪駅から大阪駅(うめきた)を経由した空港アクセスが便利になることから、新幹線利用者や訪日外国人旅行者(インバウンド)の利用拡大も期待されています。
現在のラピートは、その独創的なデザインから「鉄人28号」や「宇宙船」のようだと話題になり、南海電鉄を代表する特急列車として国内外で親しまれてきました。
新型車両も、「空港アクセスを担う南海」のブランドイメージを受け継ぐフラッグシップとして位置付けられています。
南海電鉄とピニンファリーナは、それぞれが培ってきた歴史や理念、デザイン文化を融合し、新しい時代を象徴する空港特急の実現を目指します。
現時点では、車両の外観デザインや車内設備、運行開始時期などの詳細は明らかになっていません。
世界的デザイン会社ピニンファリーナが手掛ける初の日本の鉄道車両として、どのようなデザインになるのか注目が集まります。
また、2031年春に予定されているなにわ筋線の開業に向けて、新型空港特急が大阪都心と関西国際空港を結ぶ新たなシンボルとなることが期待されます。
