日本交通(東京の大手タクシー会社)、GO(配車アプリ会社)、Waymo(Google系の米国の自動運転タクシー会社)の3社は、2025年4月14日の週から東京の都心7区でWaymo車両(ジャガー製・25台)による試験走行を開始した。
Waymo(ウェイモ)にとって、東京が米国外で初めての試験走行となる。
走行テストを行うのは、東京都の港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区の7区で、日本交通の乗務員6名が24時間・3交代で乗車し、自動運転に必要な道路の3Dデータを収集する。
その後、乗務員が乗車して「自動運転(レベル3)」を行う予定だが、サービスの開始時期は未定。
将来的には、アメリカのように無人運転(レベル4)も視野に入れている。
トヨタと「Waymo」が車両共同開発へ
2025年4月30日、トヨタ自動車株式会社とWaymoは、自動運転の開発と普及における戦略的パートナーシップに関して基本合意した。
トヨタとWaymoは、新たな自動運転の車両プラットフォーム開発における協業を目指す。
将来的には、トヨタの市販車両に自動運転技術を搭載することも検討する。
Waymo(ウェイモ)
- グーグルの親会社「アルファベット」傘下の自動運転タクシー会社
- 2017年自動運転タクシー事業を開始
- サンフランシスコ(カリフォルニア州)、ロサンゼルス(カリフォルニア州)、フェニックス(アリゾナ州)、オースティン(テキサス州)でサービスを展開
- アメリカでの運賃は、4kmで6ドル(900円)程度(大阪府のタクシーの場合4kmで約1,700円)
コメント
Waymoの東京での試験運転は24台という大規模なもので、よほどの問題がない限り、商業運転を開始すると予想される。
自動運転車両や走行データ収集などコストがかかるので、アメリカでも大都市でしかサービスしていない。
日本でも大都市限定でサービスを開始すると予想される。
走行データ収集のために時間がかかるので、大阪のサービス開始は東京よりも年単位で遅れる可能性がある。