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大阪・ミナミに1万2000人規模の大型アリーナ建設へ─旧 クボタ本社跡地を再開発(仮・なんばアリーナ)

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当ブログ作成イメージ図(非公式)

大阪・ミナミの中心地、かつてクボタ本社があった敷地が、約1万2000人規模のアリーナを核とした大規模再開発に乗り出します。

大阪府内最大級とも言えるこの施設は、地域の賑わいやまちの新たなランドマークとなる可能性を秘めています。

大阪市・ミナミ地区で、クボタが本社を2026年5月に移転するにあたり、旧本社跡地を活用した再開発が進められています。

この再開発の目玉は、収容人数「1万2000人」のアリーナ施設。大阪府内では大阪城ホール(収容人員1万6000人)と並ぶ最大級の規模となる予定です。

さらに、商業施設やオフィス、宿泊施設等を含む複合型施設としての整備が前提となっており、単なるコンサートホールというよりは、新たな「まちづくり的」な意義も見据えられています。

 

収容規模とその意味

アリーナの収容人数は 約1万2000人規模 を目指しており、府内ではかなり大きな施設となります。

ライブ、スポーツ、国際会議、展示会など、多用途に対応する複合施設を目指す。具体的には、商業施設やホテル、オフィスとの一体整備も検討されており、“都市型エンタメ拠点”としての機能を担う。

さらに、近隣の「エディオンアリーナ大阪」で毎年春に開催されている「大相撲大阪場所」も、将来的にはこの新アリーナで開催される可能性があります。

 

なぜこの立地か&再開発の意義

ミナミ(なんば)エリアは、これまで大阪・梅田(キタ)側の再開発が目立ってきた一方で、ミナミ側ではやや出遅れていた印象があります。今回のプロジェクトによって、ミナミにおける“次世代の都市機能”および賑わい創出が期待されます。

大阪・梅田(キタ)エリアでは、1,905人を収容できる「梅田芸術劇場」が最大規模のホールとなっています。そのため、なんば(ミナミ)側で大型アリーナを新たに開発すれば、エンタメ拠点としてのキタとの差別化が一層進むでしょう。

梅田(キタ)は「ビジネス+商業施設」、なんば(ミナミ)は「エンタメ+商業施設」という街の役割の違いが、より明確に打ち出されることになります。

ただし、アリーナ施設は建設コストが高く、単独では採算が取りにくいのが実情です。近年の全国的な傾向としても、アリーナに商業施設やホテルを併設し、収益を分散・安定化させる開発手法が主流になっています。なんばでも同様に、飲食・物販ゾーンを融合させた複合施設としての展開が有力です。

また、梅田(キタ)は伊丹空港に近いため、高さ180メートル前後の制限がありますが、なんば(ミナミ)では約260メートルまで建築可能です。

この制約の違いを逆手にとり、高さ260メートル級の超高層ビルを建設し、低層階に商業施設、高層階にホテルを配置すれば、都市景観・経済性・観光性のすべてを兼ね備えた象徴的なランドマークになるはずです。

 

立地が素晴らしい

なんば(ミナミ)は、関西空港から南海電鉄の特急「ラピート」で約30分、新幹線の「新大阪駅」からは大阪メトロ御堂筋線で約16分と、空港・新幹線の両方からアクセスしやすい立地にあります。

このため、日本国内のみならず海外からの来場者も見込める、国際的にも有望なアリーナとなる可能性があります。

実際、関西空港の外国人の国際線利用者数(2025年8月で188万人)はすでに成田空港(同月186万人)を上回っており、海外からの集客という面でも大きな強みを持っています。

特に、2025年7月に開業した「IGアリーナ(愛知国際アリーナ)」と比較すると、海外からの集客という観点では、(仮称)なんばアリーナの方が圧倒的に優位に立っています。

 

今後の流れ・スケジュール

記事によると、クボタは2025年10月初旬に不動産デベロッパーなどに対して開発候補者向けの募集要項を送付済みで、2026年4月にも優先交渉権者を決定する予定です。

IGアリーナ(愛知国際アリーナ)のスケジュールを参考にすると

  • 2028年     :着工
  • 2031年~2032年:アリーナ完成

アクセスは、大阪メトロ「なんば駅」、南海電車「難波駅」から徒歩5分。

地図

(仮称)なんばアリーナ(公開情報ベース)
名称 (仮称)なんばアリーナ
所在地 大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
敷地面積 15,797㎡(周辺を含め24,000㎡)
収容人数 1万2000人
付帯施設 商業施設など
移転時期 クボタ本社(2026年5月移転予定)
移転先 グラングリーン大阪パークタワー(大阪市北区大深町) 15F-19F

 

当ブログの再開発案

名古屋城近くに新たな大型施設「IGアリーナ(愛知国際アリーナ)」が完成し、2025年7月13日から「こけら落とし公演」として「大相撲名古屋場所」が開催された。

IGアリーナの規模は、地上5階建て・延床約63,000㎡、最大収容17,000人。総工費は400億円で、県が200億円を負担。外観デザインは建築家・隈研吾氏が手がけた。

「大相撲大阪場所」の会場として知られる大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)は1987年に竣工され、敷地面積は8,356㎡、延床面積は28,318㎡。地上4階建で、相撲観戦用の座席数は約7,500席です。

一方、名古屋城近くに新しく整備された愛知県体育館(IGアリーナ)は、延床面積が約63,000㎡と、大阪府立体育会館の2倍以上の規模を誇ります。相撲開催時の座席数は約7,800席と、大阪場所と大差はありませんが、施設全体としては最新設備を備え、時代のニーズに対応した大型アリーナとなっています。

こうした状況を見ると、大阪府立体育会館も老朽化や機能面から、そろそろ建て替えの検討が必要ではないでしょうか。

例えば、現在クボタ本社のある敷地(15,797㎡)とその周辺を合わせると、敷地面積は約24,000㎡まで拡張可能です。仮に容積率が2,000%に緩和された場合、最大で延床面積48万㎡の建物が建設できます。

そのうち、アリーナ部分に8万㎡を割り当てたとしても、残る40万㎡は超高層ビルとしてオフィスやホテル、商業施設などに活用することができ、大阪ミナミの新たなランドマークとなる可能性もあります。

高さ制限

ちなみに、計画地周辺は伊丹空港に近いため航空法による高さ制限を受けますが、このエリアでは海抜278メートルまでの建築が可能とされています。地盤の標高を考慮しても、建物の高さはおおむね260メートル級まで建設できることになります。

これは、大阪・梅田のJR大阪駅周辺と比較しても非常に有利です。梅田エリアでは航空法による制限が海抜190メートル前後に抑えられているため、超高層ビルの建設に制約がありました。

その意味でも、大阪ミナミに位置するこのエリアは、大阪全体の都市再構築の中でも「高さ」という点で数少ないポテンシャルを持つ地域です。相撲やスポーツイベントの拠点となる大型アリーナ(延床面積8万㎡規模)と、地上260メートル級の超高層ビル(延床40万㎡規模)を一体的に開発することで、大阪難波の再活性化に大きく貢献できるでしょう。

梅田に次ぐ新たな都心拠点として、大阪ミナミの可能性を広げるには、このような大胆な都市再開発こそが求められているのではないでしょうか。

 

再開発予想(当ブログ)
施設名 (仮)なんばアリーナ
所在地 大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
敷地面積 15,797㎡(周辺を含め24,000㎡)
延床面積 48万㎡
アリーナ(8万㎡)
超高層ビル(40万㎡)
高さ 260m
事業費 3,000億円(アリーナ600億円・超高層ビル2400億円)
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