2018年9月4日 台風21号の影響で関西国際空港の国際貨物取扱ができなくなり、成田国際空港に国際貨物が集中した。
その結果、成田空港のANA Cargo上屋の収容能力が限界に達したため、2018年9月22日(土)から26日(水)までの5日間、成田空港に到着する輸入貨物の取り扱いを一時停止する。
引用 Fly Team
【昨日(9/24) 人気ニュース 11位】
ANA Cargo、成田空港で輸入貨物の取り扱い一時停止 上屋が限界 https://t.co/cL7eZ8Bwui鉄道ニュースも配信中!! @RailLabNews
— FlyTeam ニュース (@FlyTeamNews) 2018年9月24日
関西国際空港の国際貨物(2017年)
- 総取扱量 814,704トン(輸出 383,714トン 輸入430,990トン)
- 輸出入金額 9兆5824億円(輸出5兆6439億円 輸入3兆9385億円)
年国内主要空港の貿易額(2017年)
空港名 | 輸出額 | 輸入額 |
関西空港 | 5兆6439億円 | 3兆9406億円 |
成田空港 | 11兆1678億円 | 12兆2444億円 |
羽田空港 | 4,588億円 | 8,530億円 |
中部空港 | 9,212億円 | 9,604億円 |
福岡空港 | 1兆488億円 | 4,890億円 |
新千歳空港 | 300億円 | 182億円 |
国内主要空港の貿易額
空港 | 国際貨物取扱量(年間) |
関空空港 | 81万トン (2017年) |
成田空港 | 228万トン(2017年) |
羽田空港 | 26万トン (2014年) |
中部空港 | 18万トン (2014年) |
福岡空港 | 5万トン (2014年) |
那覇空港 | 19万トン (2014年) |
コメント
関空の国際貨物取扱量は成田空港に次いで2位、羽田空港の3倍、中部空港の4倍となっている。
関空のバックアップとなるのは成田空港しかない。羽田空港ですら小さすぎる。
国際航空貨物は、旅客機の貨物室で運ぶのが約50%、貨物専用機で運ぶのが約50%となっているので、国際便を旅客機と貨物機に分離してバックアップすることは非効率だ。
伊丹空港・神戸空港を関空のバックアップとすると言う意見があるが、非常識だ。
もし、本気で伊丹空港・神戸空港をバックアップにするなら、数百億円をかけて貨物上屋を作る必要がある。しかも、20年~50年に1回使うかどうかの話で、毎年維持費だけで数億円かかる。
日常的に伊丹空港・神戸空港を国際貨物便就航させると、輸出企業と仕向地(輸出先)によって、伊丹空港・神戸空港・関西空港の3台のトラックを用意する必要があり陸送費が3倍になる。
伊丹空港・神戸空港をバックアップすることは、関西企業の物流コストを上げるだけで関西経済の弱体化につながる馬鹿げた話だ。