
2025年7月1日時点の推定人口
| 都市名 | 推定人口(2025年7月1日) | 前年比 |
|---|---|---|
| 大阪市 | 2,811,565人 | +22,807人 |
| 神戸市 | 1,487,267人 | -6,783人 |
2025年7月1日時点での大阪市と神戸市の推定人口を比較すると、それぞれ2,811,565人と1,487,267人となり、大阪市は前年より22,807人増加、一方の神戸市は6,783人減少しました。
本記事ではこの増減の背景を多角的に分析し、都市の現状と今後の展望を考察します。

大阪市の動向
大阪市は都市圏人口全国第2位の規模を誇り、観光、商業、文化の中心地として国内外からの流入が続いています。
コロナ禍からの回復も加速し、リモートワーク普及後に住環境を見直す動きが都市内外からの移住を後押ししているのが特徴です。
加えて大阪関西万博(2025年)の開催により関連事業やインフラ整備が雇用創出を促進し、転入超過に寄与しています。
■ 大阪の人口が増えている理由
① 若い人・単身者が増えている
地方や首都圏から、仕事・進学で大阪に引っ越す人が多い。
梅田・なんば・天王寺などの便利なエリアに住みたい人が増加。
② 都心に住む流れが強い
会社の近くや便利な場所に住む「都心回帰」が進んでいる。
北区・中央区・浪速区などでタワーマンションが増えている。
③ 再開発で仕事が増えている
うめきた開発や万博関連などで、仕事や企業が増え、人も集まる。
④ 外国人が増えている
観光・飲食・サービス業で働く外国人が増え、大阪に住む人も増加。

神戸市の動向
神戸市は港湾都市として長い歴史を有し、物流や国際貿易の拠点として知られています。
近年は再開発による商業施設の整備や観光資源のブラッシュアップが進められてきましたが、他都市と比較して転出超過が続いています。
高齢化率の上昇に伴い自然減が顕在化し、出生数減少と相まって総人口が減少トレンドにあります。
■ 神戸の人口が減っている理由
① 高齢化で自然に減っている
高齢者が多く、亡くなる人が生まれる人より多い状態が続いている。
② 若い人・子育て世帯が出ていく
大阪市や明石市など、
「仕事が多い・子育てしやすい場所」へ移る人が増えている。
③ 都心の魅力で大阪に負けている
梅田や難波のような再開発が進む大阪に比べて、
三宮の変化がまだ弱いと感じる人が多い。
④ 仕事が少なく転出が多い
若い人が働きたい企業や産業が少なく、
就職で大阪や東京に出る流れが強い。
⑤ 外国人の増加が弱い
外国人住民はいるが、大阪ほど増えていないため、人口減少を補えない。
| 項目 | 大阪市 | 神戸市 |
|---|---|---|
| 人口動向 | 増加傾向 | 減少傾向 |
| 再開発 | 積極的 | 遅れ気味 |
| 転入超過 | 若者・外国人 | 高齢者流出傾向 |
| 今後の展望 | 万博・IR効果でさらなる増加も | 三宮再開発が成功すれば人口流出が止まる可能性も |
両都市の比較分析
大阪市と神戸市を比較すると、都市規模や産業構造、交通インフラの充実度に差が見られます。大阪市は多様な産業クラスターが形成され機能強化が進む一方、神戸市は港湾都市としての特性を活かしつつも再開発ペースや若年層支援施策に改善余地がある状況です。このギャップが人口増減の分かれ目となっています。
年齢別・外国人動向
大阪市の年齢別構成は0~14歳約12%、15~64歳約62%、65歳以上約26%で、働き盛り世代の人口維持が成長を支えています。
また、大阪市では外国人居住者が189,281人(2024年12月末)と、市民の6.7%が外国人になっています。但し、大阪市の昼間人口354万人に対しては外国人比率は5.3%になります。
神戸市は高齢化率が30%前後に達し、労働力人口の減少が顕著です。神戸市の外国人居住者は61,573人(2025年6月末)と、市民の4.2%が外国人になっています。
ちなみに、東京23区の外国人居住者は570,389人(2024年6月)で、区民の5.9%が外国人になっています。
経済・社会への影響
大阪市の人口増加は消費市場の拡大をもたらし、小売・飲食業を中心に雇用が増加、税収基盤の安定化に寄与しています。
一方で神戸市は人口減少が中小・小規模事業者の売上減少を招き、空き店舗や空き家の増加による都市景観や防犯上の課題も顕在化しています。
社会・生活面の課題
- 公共交通利用者数の増減による運行本数や路線維持の重要性
- 保育所や学校など子育て関連施設の需要変動
- 高齢者福祉サービスと介護ニーズの増大
- 住環境整備や防災対策の見直しで安全性向上が急務
政策視点と今後の課題
大阪市では市街地再開発や交通ネットワークの強化、子育て・高齢者支援の一体的施策が焦点です。
神戸市は港湾機能の高度化と観光・創造産業の誘致、若年層の住宅支援策や起業支援など、ターゲットを絞った施策の実行が求められます。
