日本取引所グループ(JPX)は2020年7月27日に、東京商品取引所から金先物などの商品先物を大阪取引所に移管した。
これにより、大阪取引所が従来から取り扱っている日経225先物などの金融先物に加え、商品先物も扱う国内初の「総合取引所」となった。
日本取引所グループ | ||
東京証券取引所 | 大阪取引所 | 東京商品取引所 |
現物株式 | 日経225先物・金先物・商品先物 | 原油先物・電力先物 |
金融庁 | 経済産業省 |
- 東京商品取引所に原油先物・電力先物などエネルギー先物が残ったままで、中途半端な移管に終わった。
- 世界の先物取引所は、金融先物・商品先物・エネルギー先物を同一の取引所で取り扱うのが常識であり、日本の取引所の利便性は著しく悪い。
- この背景には、東京商品取引所を所管する経済産業省が東京に天下り先を残したいという意向があると思われる。
- 政府は東京一極集中を是正する気はなく、単なる「ポーズ」に過ぎない。
- 東京一極集中は、民間企業が自然発生的に集まっただけではなく、中央官庁が東京に天下り先を確保するために業界団体・民間企業を東京に集約させた側面もある。