帝国ホテル(東京)は、京都市東山区祇園の弥栄会館(国登録有形文化財)の「南壁面と西壁面」を残し、本棟と北棟の合計約60室の高級ホテルを建設する。
建物の規模は、地上7階(本棟)と地上2階(北棟)の2棟で、2021年6月に解体保存工事を始め、2022年4月に新築着工、2025年10月竣工、2026年春に開業する予定。
場所は京都市東山区祇園の花見小路に面し、祇園甲部歌舞練場の北側。
配置図
帝国ホテル 京都祇園の「弥栄会館」壁面保存・新築計画概要
名称 | 帝国ホテル 京都祇園の「弥栄会館」壁面保存・新築計画 |
所在地 | 京都市東山区祇園町南側570-2 |
敷地面積 | 3,623.17㎡ |
延床面積 | 10,804.24㎡ |
客室数 | 約60室(本棟3階~7階・北棟1階~2階) |
付帯施設 | レストラン・バー・フィットネスジム・スパ・プール |
棟数 | 2棟(本棟一部増改築・北棟新築) |
階数 | (本棟 地上7階・地下2階) /(北棟 地上2階・地下1階) |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造 |
高さ | 31.5m |
着工 | 2021年6月解体保存着工、2022年4月本体工事着工 |
竣工 | 2025年10月 |
開業 | 2026年春 |
総事業費 | 110億円 |
本棟 北面外観
北棟
- 帝国ホテルが「八坂女紅場学園」から土地を賃借し新ホテルを運営する。
- 帝国ホテル東京、上高地帝国ホテル(長野)、帝国ホテル大阪に次ぎ4店舗目となる。
- 京都市の祇園町南歴史的景観保全修景地区ならびに12m高度地区に指定されているが、本物件は「壁面を保存した改修」ということで解体前の高さ約31.5mが認められた。
弥栄会館 物件概要
弥栄会館(南西から筆者撮影2019年6月)
花見小路側(西側)から撮影(2019年6月)
名称 | 弥栄会館(やさかかいかん) |
所在地 | 京都市東山区祇園町南側570-2 |
階数 | 地上5階・地下1階 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
建築面積 | 1,272㎡ |
設計 | 木村得三郎 |
施工 | 大林組 |
竣工 | 1936年 |
2019年10月、帝国ホテルはホテル開業について所有者「八坂女紅場学園」と基本合意した。
当時の報道では、建物を改修し約70室の高級ホテルとして2022年春に開業する予定だったが、変更されたようだ。