滋賀県の社会医療法人誠光会「草津総合病院」が、病床の状況をリアルタイムで把握する管理システム「コマンドセンター」を日本で初めて導入し2021年4月1日から稼働した。
このシステム「コマンドセンター」は、GEヘルスケア・ジャパンが納入したもので、2016年に世界初の試みとして米国のジョンズ・ホプキンス大学病院に導入された。その後、2021年3月現在までに米国をはじめ世界16ヶ所で導入されている。
このシステムを導入することにより、電子カルテなどから病床の稼働状況や患者の病状などをリアルタイムで可視化、分析でき、病床などのリソースを効率的に運用できる。
病床の稼働率は92%ほどだったが、現在は96%ほどまで上がってきた
参照 日経 X TECH https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05761/
病床稼働率4%の改善は小さく思えるかもしれない。しかし、500床の病院で病床稼働率が4%上昇すると20床の余裕が生まれる。
さらに、このシステムが20の病院に導入されると、400床(20床×20病院)が新たに稼働することになり、大規模病院を新設するのと同じ効果を得られる。
今までは、病床が不足すると、病院を新設することだけを考えてきたが、病床稼働率を効率化することで、利用できる病床数を増加できるということに注目すべきだと思う。
社会医療法人誠光会 草津総合病院 概要
名称 | 社会医療法人誠光会 草津総合病院 |
所在地 | 滋賀県草津市矢橋町1660 |
開設 | 昭和57年 |
開設者 | 社会医療法人誠光会 |
敷地面積 | 35,217.24m² |
建築面積 | 10,214.59m² |
延床面積 | 49,619.41m² |
病棟 | 719床(一般520床/療養99床/介護100床) |
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