2025年1月14日、日銀の氷見野良三副総裁は横浜市内で講演し、来週2025年1月23日、24日に開く金融政策決定会合で「利上げを行うかどうか政策委員の間で議論し判断したい」と話した。
市場では、現在0.25%の日本の政策金利を2026年1月までに3回利上げ(0.25%×3回=0.75%)し、1.00%まで引き上げるとの見方も出ている。
金融政策決定会合の日程
年月 | 利上げ幅 | 政策金利 |
2025年1月23日・24日
(または、2025年3月18日・19日) |
0.25% | 0.50% |
2025年7月30日・31日 | 0.25% | 0.75% |
2026年1月 | 0.25% | 1.00% |
今までの経緯
年月 | 利上げ幅 | 政策金利 |
2024年3月 | マイナス金利政策を解除 | 0%~0.1%程度 |
2024年7月30日・31日 | 0.25%引き上げ | 0.25% |
コメント
2025年1月20日、トランプ氏が大統領に就任する。
トランプ氏はアメリカ第一主義の観点から、円安を問題視しており、日本に対して「利上げにより円高誘導する」ことを要求するとみられる。
石破首相は2025年2月前半に訪米しトランプ新大統領と会談する予定となっている。
石破政権は少数与党であり、米国と対立をすると、政権基盤が弱体化する。
そのため、言い方は悪いが「お土産」として、2025年1月23日・24日の日銀金融政策決定会合で0.25%の利上げをするのではないか?
株価への影響
0.25%利上げすると、日経平均株価は3万5000円程度まで下落するのではないか?
2026年1月までに3回利上げし、政策金利は1.00%まで引き上げると、日経平均はさらに下落する可能性もある。
しかし、日経平均株価は適正価格はPER16倍の3万9000円であり、下落は一時的と予想される。