新型コロナウイルスは、ウイルス表面に発現しているスパイク(S)蛋白質が、ヒト細胞上のアンジオテンシン変換酵素II(ACE2)受容体に結合することで、ヒトの細胞質内へ侵入、感染すると考えられている。
引用 日経BP
- ちょっと難しいのですが、新型コロナウイルスの「スパイク」が、人体の中にある酵素「ACE2受容体」と結合することで「感染する」という意味だと思う。
- したがって「スパイク」と「ACE2受容体」が結合しないようにすれば「感染」を防げるのではないか?
- ちなみに、ウイルスの名前が「SARS-CoV-2」で、新型コロナウイルス感染症の名前が「COVID-19」です。
味覚障害と高血圧
- 新型コロナウイルス感染症では「味覚障害」の症状が見られる。これは、ACE2受容体が舌に多く分布しており「味覚」に関係があるためと思われる。
- つまり、舌にある「ACE2受容体」と「新型コロナウイルス」が結合し感染したためと考えられる。
- また、「ACE受容体」は「高血圧」と関係があるとされるので基礎疾患の中でも「高血圧」の人は新型コロナウイルスに感染・重症化しやすい可能性がある。(ACE受容体はACE2受容体に変化する)
「新型コロナ、高血圧の患者で死亡リスク高め」-中国人専門医が指摘
- したがって、新型コロナウイルス感染を予防するには、ACE受容体がACE2受容体に変化するのを阻害すればいいのではないか?
- そこで当ブログで調べた「ACE受容体」に関係する食材をリストアップしました。もちろん、これらの食材を摂取しても感染を予防できるかどうかは不明です。また、ACE受容体とACE2受容体の正確な違いなどよく理解できていない部分もあります。
ACE受容体に関係すると思われる食品(当ブログ調べ)
海藻(ワカメ、海苔、昆布、ひじき、あおさ) |
大豆(豆腐、納豆、味噌、しょうゆ) |
ごま |
いわし(サーデンペプチド)、鰹節、マグロ |
ブロッコリー |
緑茶、紅茶 |
そば |
にんにく |
牛乳ラクトフェリン |
ローヤルゼリー |
オリーブオイル |
酒粕 |
日本人はACE2受容体が多い
- 日本人にACE2受容体が多いことから、新型コロナウイルスに最も感染しやすいとの仮説があった。
- しかし、ACE2受容体は日本人が海藻などを古来から食してきたことから多くなったのであり、逆に海藻などを食べるとACE2受容体が塞がれて感染しにくいとの反論がでてきた。
ACE2受容体阻害薬
新型コロナウイルスの外膜のスパイクと人体のACE2受容体の結合を阻止する阻害薬が治療薬として有望視されている。
東京大学医学研究所
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスSARS-CoV-2の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤としてナファモスタット(Nafamostat mesylate、商品名フサン)を同定した。
引用 東京大学医科学研究所
コメント
- 新型コロナウイルス肺炎の治療薬は、ウイルス外膜のスパイクを封じ込める「抗体」と「ACE2受容体」との結合を阻止する阻害薬の2種類がある。
- 東京大学医学研究所は、急性膵炎治療薬「ナファモスタット」と「カモスタット」がウイルスの侵入を阻止する可能性があるとしている。
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00060.html
- つまり、ACE受容体が変換してACE2受容体になるが、この変換を阻害することにより「感染」を防げる可能性がある。
- このACE受容体の変換を阻害することにより高血圧を防ぐ食品が特定保健食品(トクホ)として認められている。