阪急うめだ本店
大手百貨店が2024年6月3日に発表した2024年5月の既存店売上高(速報)で、大阪地区の主要百貨店店舗の売上高が前年比+40%~+50%と驚異的な増加を示した。
(各社発表の速報値から引用していますが、個人ブログによる集計のため、100%の正確性はありません)
2022年4月から「新収益認識基準会計」が採用されたが、店舗別売上高については旧基準の金額。
店舗名 | 2024年5月売上高の増加率(前年比) |
---|---|
大丸心斎橋店 | +54.1% |
阪急うめだ本店 | +46.1% |
髙島屋大阪店 | +42.8% |
大丸梅田店 | +11.7% |
阪神梅田本店 | +8.9% |
大丸梅田店 | +11.7% |
大丸京都店 | +36.7% |
髙島屋京都店 | +31.5% |
大丸神戸店 | +17.8% |
伊勢丹新宿本店 | +27.5% |
三越日本橋本店 | +16.9% |
三越銀座店 | +36.1% |
髙島屋日本橋店 | +21.8% |
髙島屋新宿店 | +28.4% |
大丸東京店 | +9.5% |
髙島屋横浜店 | +12.1% |
大阪の主要百貨店の2024年5月の売上高は、「大丸心斎橋店」前年比+54%、「阪急うめだ本店」前年比+46%、「髙島屋大阪店」前年比+43%と大幅な増加となった。
「大丸心斎橋店」と「髙島屋大阪店」はインバウンド客中心に、ラグジュアリーブランドなどの高額品の販売が好調だった。
「阪急うめだ本店」も、100万円以上の高額品の売上高が前年比+70%の増加となるなど、国内外の上顧客の購入が好調だった。
一方で東京地区では、伊勢丹新宿本店が前年比+28%、三越銀座店が前年比+36%、髙島屋日本橋店が前年比+21.8%と大幅な増加となったが、大阪地区の売上高の増加率+40%~+50%には及ばなかった。
大阪は、京都、奈良、高野山、姫路城などの世界遺産を多数有する観光地にアクセスがよく、関西のインバウンドの拠点となっている。
また、2025年4月~10月には、大阪・関西万博が開催される。
万博の来場者数予想は全体で2,820万人、うちインバウンド客は350万人と予想されている。
しかし、2024年の実績を見れば、インバウンド客が500万人に達する可能性もでてきた。
国際線利用者数としては、入国・出国で2回でカウントするので、関空国際線の利用者は1,000万人(500万人×2回)増加する可能性がある。
日本政府はインバウンド客誘致を国策として、成田空港第3滑走路(3,500m)を2029年3月に供用開始する。また、福岡空港でも第2滑走路(2,500m)が2025年3月に供用を開始する。
しかし、関西空港の2期島の第3ターミナルの建設は進んでいない。
これでは、インバウンド客の取りこぼしとなり、日本全体にとっても経済的にマイナスとなると思う。
百貨店事業 | 2024年5月売上高の増加率(前年比) |
---|---|
阪急阪神百貨店 | +29.1% |
高島屋 | +23.6% |
大丸松坂屋百貨店 | +21.3% |
三越伊勢丹 | +23.4%(国内グループ百貨店+8.2%) |
(売上高1,000億円の店舗と関西の主要店舗)
(個人ブログまとめ・100%の正確性はありません・四捨五入)
店舗 | 売上高(前年比) |
---|---|
(阪急うめだ本店+阪神梅田本店) | (3,801億円) |
伊勢丹新宿本店 | 3,759億円(+14.7%) |
阪急うめだ本店 | 3,140億円(+20.3%) |
JR名古屋高島屋 | 1,891億円(+14.0%)2023年12月期速報 |
西武池袋本店 | 1,768億円(2023年) |
髙島屋大阪店 | 1,592億円(+20.6%) |
三越日本橋本店 | 1,529億円(+10.4%) |
髙島屋日本橋店 | 1,493億円(+4.4%) |
髙島屋横浜店 | 1,346億円(+2.1%) |
松坂屋名古屋店 | 1,269億円(+7.7%) |
そごう横浜 | 1,063億円(2023年) |
三越銀座店 | 1,048億円(+35.6%) |
髙島屋京都店 | 972億円(+15.7%) |
大丸大阪心斎橋店 | 957億円(+35.2%) |
大丸神戸店 | 918億円(+9.4%) |
大丸京都店 | 705億円(+14.6%) |
ジェイアール京都伊勢丹 | 695億円(+11.7%) |
大丸大阪梅田店 | 550億円(+13.9%) |
あべのハルカス近鉄本店 | 517億円(+4.7%・新基準か?)2023年2月期は1,078億円 |