【2021年3月】道頓堀川が綺麗な清流になる?「平成の太閤下水」と「中浜下水処理場の改修」

道頓堀川の水質が悪い理由

大阪市内の下水道普及率は97%にもかかわらず、道頓堀川の水質は悪かった。

その理由は、

  • 大阪市の下水道は雨水と汚水を一緒に流す「合流式下水道」で、大雨が降ると、下水の処理能力を超えた一部の汚水が河川に放流されていた。
  • 中浜下水処理場(大阪市城東区)が老朽化している。
  • 水質の悪い「寝屋川」の河川水が「道頓堀川」に流入している。

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平成の太閤下水

大量の降雨時に、一時的に下水を貯めるのが「平成の太閤下水」で、西天満~天王寺間(松屋町筋)の地下50mに内径6m×長さ4.8kmの下水道が建設され、14万トンの下水を貯留できるようになった。

この「平成の太閤下水」は2015年頃に供用開始されており、1時間に60mmの降雨でも雨水を貯めることができる。その結果、汚水が河川に放流されることはほとんどなくなった。

 

大阪市内河川水域平均BOD(生物化学的酸素要求量mg/L)
S47S57H4H14H24H25H26H27H28
BOD10.14.52.92.31.51.41.11.21.0

出典 大阪市

BOD 3.0mg/L以下なら水道水に使用できる。しかし、大阪市内河川平均のBODは水道水基準を達成しているが、道頓堀川では大腸菌が検出されており、水道水には適さない。

 

中浜下水処理場の改修

出典 大阪市

 現在、老朽化した中浜下水処理場(大阪市城東区)の改修をしており2021年3月末の完成を目指している。

具体的には、膜分離活性汚泥法(MBR)という「微生物による処理と膜による分離処理を組み合わせた水処理方法」を導入する。

MBR下水処理システムでは孔径0.2μmの膜でろ過することにより、大腸菌ゼロの非常に綺麗な処理水を作り出すことができる。

この超高度処理水を東横堀川に送水することで、道頓堀川・東横堀川の水質を改善することができる。このMBR下水処理システムは「クボタ」が106億円で受注している。


出典 大阪市

 

水門調整

海の干潮に応じて、水門を開閉することにより、水質の悪い「寝屋川」の河川水が「道頓堀川」に流入するのを防止している。

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