2018年7月7日、阪急電車は、宝塚線のダイヤ改正を実施した。このダイヤ改正により、「箕面駅~梅田駅」直通電車がほとんどなくなり、「川西能勢口駅~梅田駅」「池田駅~梅田駅の列車が増発された。
なぜ、箕面駅~梅田駅直通列車がなくなったのか?
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箕面市の人口
- 2011年4月 127,461人
- 2018年4月 135,1422人
大阪府全体では人口が減少しているが、箕面市など北摂地域の人口は増加している。
ただ、人口が増加しても団塊世代は退職して鉄道を利用しなくなる。鉄道会社にとって、人口が増加しているだけでなく、鉄道を利用してもらわないとメリットがない。
1日当たり阪急電鉄駅別乗降人員(2016年 通年)
- 梅田駅 505,359人
- 神戸三宮駅 108,868人
- 豊中駅 47,662人
- 池田駅 45,315人
- 石橋駅 44,444人
- 川西能勢口駅 43,205人
- 蛍池駅 39,688人
- 箕面駅 16,426人(箕面線)
- 桜井駅 11,083人(箕面線)
- 牧落駅 8,633人(箕面線)
箕面線の各駅利用者は、宝塚本線の駅と比較してかなり少ない。
しかし、箕面線の3駅合計では36,142人で、蛍池駅と同等の利用者がいるので、「箕面駅直通列車」の廃止は疑問が残る。
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北大阪急行 延伸対策か?
2020年度に北大阪急行は千里中央駅から北へ約2.5km(2駅)延伸される。
出典 箕面市
北大阪急行が延伸され「箕面船場駅」と「箕面萱野駅」が開業すると、阪急箕面線の利用者が減少すると見ているのではないか?
箕面萱野駅にはバスターミナルも設置され、郊外の住宅地からも利用者を集客すると思われる。
2020年度の開業まで2年もあるので、北大阪急行延伸対策として、箕面駅直通列車を廃止するのはやや疑問もある。
彩都エリアの利便性向上?
「北大阪急行 箕面萱野駅」は始発で梅田駅まで直通で行けるが、阪急箕面駅から梅田駅への直通電車は廃止された。
このダイヤ改正で、「北大阪急行 箕面萱野駅」の利便性が相対的に高くなった。
今後、不動産を購入する場合、「北大阪急行 箕面萱野駅」へアクセスのいい郊外住宅地(彩都)の人気が高まるのではないか?