出典 尼崎市
兵庫・西宮と尼崎の市境をまたぐ阪急神戸線の武庫川橋梁(きょうりょう)上に設置する新駅について、西宮市は、完成予定が2031年度末になると明らかにした。
西宮市は2025度予算案に、新駅の詳細設計費用など関連予算9500万円を盛り込んだ。3者(国、阪急電鉄、両市)による基本協定を結び、事業に着手する。
引用 読売新聞
場所は、阪急「西宮北口駅」と「武庫之荘駅」の間で、武庫川橋梁の上となる。
事業費の総額は想定より37億円増加し93億円になる。
3分の1の約30億円を国の補助金、西宮市と尼崎市の2市合計約30億円、阪急電鉄も30億円を負担する見込み。
また「仮・武庫川新駅」に停車するのは「普通列車のみ」となる予定。
名称 | 阪急電鉄・武庫川新駅(仮称) |
場所 | 阪急神戸線の西宮北口駅-武庫之荘駅の間の武庫川橋梁 |
駅間 | 西宮北口駅-武庫之荘駅の駅間3.3km |
新駅の位置 | 西宮北口駅から1.7km・武庫之荘駅から1.6km |
ホーム | 1面2線島式ホーム(当ブログ予想) |
開業 | 2031年度末 |
駅利用者数 | 26,000人/日 |
事業費 | 93億円(2025年2月)
以前の試算(駅舎50億円+駐輪場5億円+周辺道路5億円) |
負担割合 | 国、阪急電鉄、両市がそれぞれ3分の1を負担
以下はとブログ試算 西宮市と尼崎市の2市合計30億円 阪急30億円 国30億円 補助金(社会資本整備総合交付金)も活用 |
改札口 | 西宮市(西側)と尼崎市(東側)の2ヵ所 |
新駅を設置する阪急神戸線武庫川橋梁の上下線の間に幅約10m空間があるので、そこに島式ホームを設置するのではないか?
また、特急の通過待ちするための普通電車用の待避線を設置するスペースはないと思われるので、1面2線島式ホームになると思われる。
参照 神戸新聞 https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202109/0014649930.shtml
区間 | 種別 | 所要時間 | 距離 | 運賃 |
武庫之荘=大阪梅田 | 普通列車 | 14分 | 12.3km | 240円 |
仮・武庫之川新駅=大阪梅田 | 普通列車(予想) | 16分(予想) | 13.9km | 240円 or 280円 |
西宮北口=大阪梅田 | 特急列車 | 12分 | 15.6km | 280円 |
西宮北口=大阪梅田 | 普通列車 | 18分 | 15.6km | 280円 |
当ブログの試算では「大阪梅田駅」=「仮・武庫川新駅」の距離は13.9kmで運賃は240円となる。
しかし、距離が0.1km長くなって14kmになると運賃は280円となる。
阪急電車の駅ホームの長さは一般的に200m(20m×10両対応)なので、ホームのどこから測るかによって0.1km程度は変化する。
駅の所在地を西宮市側にすると、大阪梅田駅からの距離は14km以上になって運賃は280円になる。
この場合、尼崎市側の住民にとっては武庫之荘駅の方が、大阪梅田駅までの運賃は240円と安く、所要時間も短いので、引き続き武庫之荘駅を利用する人が多いのではないか?
したがって、尼崎市側の経済効果を増加させるには、運賃240円の方がいいと思う。
阪急電鉄の立場からは、民間企業が30億円近い投資をする以上、利益を上げないと事業継続できないので、運賃は280円にしたいという意向があるかもしれない。
「武庫川新駅(仮称)」の構想は、1942年からあったが、尼崎市の財政難のため進まなかった。
2013年に尼崎市が兵庫県、西宮市、阪急電鉄の検討会に加わったが、引き続き尼崎市は慎重姿勢だった。
その後、2021年9月3日、兵庫県、西宮市、尼崎市、阪急電鉄の4者は、阪急神戸線の西宮北口駅-武庫之荘駅の間に「武庫川新駅(仮称)」を設置する検討に入ることでに合意した。
武庫川新駅(仮称)設置の経済効果
西宮市
- 人口915人増加
- 年間税収増加 2億円
尼崎市
- 人口871人増加
- 年間税収増加 1.2億円
また、阪急武庫之荘駅(尼崎市)では放置自転車が多いが、新駅設置により武庫之荘駅の放置自転車が減少すると予想されている。