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JR東海は、なぜ「リニア中央新幹線」を建設するのか?

2019/05/30

リニア中央新幹線の建設の目的が不可解

現在の東海道新幹線は1964年に開業し50年以上が経過し、将来的に大規模修理が必要となる。しかし、新幹線を営業運転しているので、深夜24時~早朝6時の間しか修理できず、大規模修理は困難となる。

そのために、リニア中央新幹線を建設するとされる。

 

リニア中央新幹線の所要時間

区間 距離 所要時間 開業時期 総工費
リニア 新幹線
品川~名古屋 286km 40分(-50分) 90分 2027年 5兆5000億円
品川~新大阪 438km 67分(-71分) 138分 2037年 9兆円

品川~新大阪の所要時間は現在の2時間18分から、67分と71分も短縮される。

しかし、実際には品川駅や新大阪駅は地下40m地下駅となるため、それぞれ10分程度の時間が余計にかかる。

また、リニアは東京駅始発ではなく品川駅始発のため、東京駅~品川駅の所要時間10分がさらにかかる。

そのため、リニアが開通しても、東京駅~新大阪駅は実質97分(67分+30分)となる。

一方、新幹線は、東北新幹線で時速320kmの営業運転を行っており、リニア中央新幹線のルート(線路長438km)を時速300kmで走行すれば、所要時間は90分(87分+名古屋駅3分停車)となる。

結局、リニアでも時速300km新幹線でも所要時間は大差ない。

また、リニア(16両 1,000座席)は1時間6本だが、新幹線(16両 1,323座席)は1時間12本で断面輸送力は新幹線が約2.6倍となる。

 

リニア座席数

車両 両数 座席数
先頭車 2両 24席×2両
中間車 14両 68席×14両
合計 16両 1,000座席

しかも、時速300km新幹線ならば、東京駅から岡山駅や広島駅も乗り換えなしで1時間短縮できる。

どう考えても、時速300km新幹線の方が利便性が高く、低コストで建設できる。

 

当ブログ推測「JR東海の考え」

JR東海の営業エリア

JR東海の在来線の営業エリアを見ると、まさに東海地方だけだ。

もし、東京~新大阪に第2東海道新幹線を建設するなら、JR東海が全路線を独占できない可能性が高い。

つまり、第2東海道新幹線ならJR西、JR東海、JR東の3社共同運行となる可能性が高いのだ。

当然、第2東海道新幹線の年間売上1兆2000億円、経常利益6,000億円は、第2東海道新幹線の線路長に比例してJR3社で分割することになるだろ。

 

当ブログ試算

区間 新大阪~米原 米原~甲府 甲府~東京駅
距離 約100km 約220km 約120km

第2東海道新幹線の線路長で売上を分配するなら、JR東海の新幹線売上は1兆2000億円から6,000億円へと半減することになる。

しかし、リニアであれば、JR東海が全路線を独占でき、未来永劫、毎年1兆円以上の売上を確保することが出来る。

これが、当ブログが考えた「JR東海がリニアを建設する理由」です。

 

もし、JR東海がリニア建設を決断しなければ、政府主導で時速300km新幹線が建設され、JR東海の取り分が半減することになっただろう。

 

品川~名古屋間では、リニアは赤字と言われるが、JR東海は「赤字」でもいいと思っているのだろう。

リニア建設は、第2東海道新幹線をJR東海で独占するための「手段」でしかない。

したがって、JR東海にとっては、新大阪までのリニア延伸はしなくてもいい。

ただ建設する姿勢を見せて、他社が第2東海道新幹線を建設するのを阻止できればいいだけなのだ。

だから、JR東海の当初の計画では、品川~名古屋は2027年開通、名古屋~新大阪は2045年となっていたのだろう。

 

コメント

JR東海が、日本国民全体の利便性よりも、JR東海の売上と利益を優先しているなら、鉄道という公共企業ではありえない企業体質だ。

JR東海は、さっさとJR東日本とJR西日本で分割し、JR北海道はJR東日本と合併、JR九州とJR四国はJR西日本に合併すべきではないか?

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