
門真市立文化創造図書館「KADOMADO」
門真市立文化創造図書館「KADOMADO」がとても良かったので、2028年2月に開館予定の新・三宮図書館(神戸三宮ツインゲート・1期ビル)はもっと大規模だろうと思って調べてみました。
しかし、意外なことに、門真市立文化創造図書館「KADOMADO」の延床面積は約7,300㎡、新・三宮図書館は約2,000㎡でした。
KADOMADOは単なる図書館ではなく、文化会館・カフェ・屋上テラス・クリエイティブラボなどを備えた“滞在型複合施設”であり、かなり大規模な施設です。実際に行ってみると、吹き抜けやスパイラル動線、開放感のある空間設計など、地方都市の公共施設とは思えないレベルでした。
| 施設名 | 門真市立文化創造図書館「KADOMADO」 | 新・三宮図書館 |
|---|---|---|
| 延床面積 | 7,343.4㎡ | 約2,000㎡ |
| 階数(フロア数) | 5階建(5階は屋上階) | 2フロア(9階・10階) |
| 蔵書数 | 約20万冊 | 約11万冊 |
| 座席数 | 約400席(うち学習席100席以上) | 約200席(うち自習席約30席) |
| 付帯施設 | スターバックス・海洋堂 | カフェは無 |
| 開館日 | 2026年5月13日 | 2028年2月 |
| アクセス | 京阪「古川橋駅」徒歩4分 | JR「三ノ宮駅」徒歩3分 |


10階エントランス

出典 雲井通5丁目再開発株式会社
| 施設名 | 神戸三宮ツインタワー1期ビル |
| 事業名称 | 神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 |
| 所在地 | 神戸市中央区雲井通5丁目 |
| 用途 |
|
| 区域面積(開発面積) | 約13,000㎡ |
| 敷地面積 | 約8,230㎡ |
| 建築面積 | 約7,650㎡ |
| 延床面積 | 約99,900㎡ |
| 構造 | 鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造 |
| 容積率 | 1,050%(現在600%・700%) |
| 建ぺい率 | 100%(現在 80%) |
| 階数 | 地上32階・地下3階・塔屋1階 |
| 高さ | 163m |
| 事業コーディネーター | 株式会社再開発評価、株式会社東畑建築事務所 |
| 設計 | 株式会社大林組 株式会社坂茂建築設計 株式会社東畑建築事務所 株式会社三菱地所設計 |
| 特定事業参加者 | 三菱地所株式会社(代表企業) 三菱倉庫株式会社(構成員) TC神鋼不動産株式会社(構成員) |
| 特定業務代行者 | 株式会社大林組 |
| 新築着工 | 2023年7月頃 |
| 竣工 | 2027年12月頃 |
| 勤務者数 | 約1,500人 |
| 高層部 | ホテル(24F~32F) |
| 中層部 | オフィス(11F~22F)基準階面積350坪(1,155㎡)・合計約14,000㎡ |
| 低層部 |
|
| 低層部 | 西日本最大級のバスターミナル・待合・店舗(B2・1F~3F) |
出典 https://kumoi-redevelopment.jp/wp-content/uploads/2020/08/bosyu_youkou.pdf
フロア構成

出典 雲井通5丁目再開発株式会社

出典 神戸市
| フロア | 内容 |
| 24F~32F | ホテル「EVOL HOTEL KOBE(仮称)60室~70室」 |
| 23F | 機械室(当ブログ予想) |
| 11F~22F | オフィス |
| 8F~10F | 三宮図書館(11万冊:延床面積2,000㎡)・屋上庭園 |
| 4F~8F | 神戸文化ホール(1,800人) 小ホール(270人) |
| B1F~3F | 商業施設 |
| B2F・1F~3F | バスターミナル・待合室
|
| B1F~B2F | 駐車場 |

| 名称 | 門真市立文化創造図書館「KADOMADO」 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府門真市幸福町11-50 |
| 用途 | 図書館(約20万冊)、文化会館等 |
| 敷地面積 | 3,286.1㎡ |
| 建築面積 | 2,231.9㎡ |
| 延床面積 | 7,343.4㎡ |
| 構造 | 鉄骨造 |
| 階数 | 地上5階 |
| 設計 | 株式会社 遠藤克彦建築研究所 |
| 竣工 | 2026年1月 |
| 開館 | 2026年5月13日 |
| 運営 | カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC) |
| 開館時間 | 9:00~21:00 |
| 休館日 | 年末年始 |
| 付帯施設 | スターバックス(1F):9:00~21:00 |
| アクセス | 京阪本線「古川橋駅」北側・徒歩4分 |

ファサード

南西から撮影






門真市立文化創造図書館 KADOMADO は、図書館・文化ホール・生涯学習機能を一体化し、「滞在型施設」として整備された点が特徴です。京阪古川橋駅前という立地に加え、北河内エリア全体から人を集めるポテンシャルがあります。
一方、新・三宮図書館 は、神戸三宮ツインタワー1期ビルの一部機能として整備されるため、施設全体の主目的はバスターミナル再編と都市交通機能の強化にあります。
神戸三宮ツインゲート1期ビルは延床面積約10万㎡という数字は大きいものの、内訳を見ると、
- 高速バスターミナル
- 1,800席級ホール
- 中規模オフィス(延床面積1.4万㎡)
- 小規模ホテル(60〜70室程度)
- 商業施設
- 図書館(延床面積約2,000㎡)
など多用途に分散しています。
特にオフィス面積約1.4万㎡は、大阪都心の大型再開発と比較すると小規模であり、超高層オフィス集積による経済波及効果は限定的です。
また、新・三宮図書館そのものも「駅直結で利便性が高い都市型図書館」という性格が強く、巨大集客施設というよりは、三宮利用者の日常利用を主目的とした施設になる可能性があります。
そのため、
- 都市イメージ改善
- 交通結節点強化
- 回遊性向上
には一定の効果が期待できる一方、
「神戸市全体の人口減少や経済停滞を逆転させる」
ほどのインパクトを持つかというと、やや難しいと言わざるを得ません。
特に現在の関西では、インバウンド・企業投資・大型再開発の重心が、
- 大阪市中心部(梅田・うめきた)
- 夢洲
に集中しており、神戸は「居住・観光都市」としての魅力はあるものの、民間主体の巨大投資が連鎖するフェーズには入り切れていません。
その意味では、KADOMADOのような「地域密着型で滞在価値を高める公共施設」の方が、実際の利用満足度や地域波及効果では高く評価される可能性もあります。
神戸の再開発は、図書館・ホール・ホテル・商業・バスターミナルなど多機能を総花的に盛り込んだ結果、逆に「これが目玉」という強い集客装置が弱くなった印象があります。
都市機能の改善効果は期待できますが、人口減少を覆すようなインパクトにはなりにくいかもしれません。
