関西エアポート株式会社は、現在リノベーション工事中の関西国際空港第1ターミナルビルの新国内線エリアが、2022年10月26日(水)にオープンする。
- 国内線出発口を2F南1ヵ所に集約し、保安検査場にスマートレーン(6台)を導入する。
- 国内線到着口は1F南に移動する。
- 保安検査後の商業施設6店舗(飲食4店舗、物販2店舗)が開業する。
- ANA、JALの共用の新国内線用「ラウンジ KANSAI」がオープンする。
出典 関西エアポート
ANA、JALの共用の新国内線用「ラウンジ KANSAI」も2022年10月26日、第1ターミナルビル 3Fにオープンする。
出典 関西エアポート
開業日 | エリア | 店舗数 |
2022年10月1日 | 保安検査前(一般エリア) | 7店舗(飲食6店舗、物販1店舗) |
どうとんぼり神座(ラーメン) まいどおおきに関空食堂(和食) たこ焼割烹たこ昌 杵屋麦丸(セルフうどん) カレーハウス サンマルコ マクドナルド ココカラファイン | ||
2022年10月26日 | 保安検査後(制限エリア) | 6店舗(飲食4店舗、物販2店舗) |
ぼてぢゅう® 1946 天ぷら 圓堂 サンマルクカフェ+R Japan TravelingRestaurant® by BOTEJYU® 関西旅日記(お土産) ローソン |
関空 第1ターミナル改修 概要
関西エアポートは、2025年までに関西空港第1ターミナルを改修し、国際線旅客受け入れ能力(T1+T2)を4,000万人へ増加させる「関西国際空港第1ターミナルビルリノベーション工事」に2021年5月28日に着工した。
当初は2020年12月着工の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、航空会社やテナントとの調整に時間がかかり延期されていた。
国際線/国内線エリア配置の見直し
- 国際線ビルの面積を25%増
- 国際線の駐機スポットを5か所増(現在の34から39へ)
- 国際線出発エリアの面積を60%増
- 「国内線7スポット/際内共用2スポット」→「国内線5スポット/際内共用4スポット」に変更
- 大林組が工事契約を2021年4月28日に締結している。
- 国内線エリアは現在2カ所に分かれている保安検査場を1カ所に集約
- 国内線保安検査場に一つのレーンで同時に複数人の手荷物を検査する「スマートレーン」を6台導入
投資額は防災対策と合計で1,000億円
- 関空第1ターミナル改修費用「700億円」
- 防災対策(護岸のかさ上げ、電源施設の地上移転)費用「約300億円」
引用・参照 産経新聞
https://www.sankei.com/west/news/201026/wst2010260015-n1.html
年 | Phase(フェーズ) | 内容 |
2021年5月28日 | 第1ターミナル改修工事着工 | |
2022年10月 | Phase1(フェーズ1) | 2F新国内線エリア運用開始 |
2023年冬頃 | Phase2(フェーズ2) | 2F新国際線出発エリア中央等運用開始 |
2025年春頃 | Phase3(フェーズ3) | 4F新保安検査場及び3F国際線ラウンジ運用開始 |
空港オペレーション機能完成 | ||
2026年秋頃 | Phase4(フェーズ4) | 2F新国際線出発エリア南北商業施設運用開始 |
- 2025年春の大阪・関西万博までに「2F新国際線出発エリア南北商業施設」以外は運用開始する予定なので、海外からの万博観光客の受け入れには問題ないと思われる。
出典 関西エアポート
関空旅客受け入れ能力
ターミナル | 年間処理能力(開港時) | 年間処理能力(2026年) |
第1ターミナル | 2,500万人 | 4,415万人 |
(国際線1,200万人) | (国際線3,715万人) | |
(国内線1,300万人) | (国内線700万人~最大1,300万人・共用を含む) | |
第2ターミナル | 835万人 | 835万人 |
(国際線285万人) | (国際線285万人) | |
(国内線550万人) | (国内線550万人) | |
合計(T1+T2) | 3,335万人 | 5,250万人 |
(国際線1,485万人) | (国際線4,000万人) | |
(国内線1,850万人) | (国内線1,250万人~最大1,850万人・共用を含む) |
ちなみに、2019年暦年の関西空港の年間利用者数は3,191万人(国際線2,493万人・国内線698万人)だった。
T1の「国内線7スポット/際内共用2スポット」→「国内線5スポット/際内共用4スポット」となるので国内線で利用できるスポット数は最大9で変化ないので、国内線処理能力は同一を予想した。
2030年目標の増強計画
大阪夢洲へのIR(統合型リゾート)誘致が成功すると年間700万人の外国人利用者が増加する。空港利用者としては入国+出国の合計で1,400万人増加することになる。
このため、2030年を目標に関空2期島のT2を大幅に増強し、関空全体の処理能力を年間8,000万人までの増強を検討している。
増強方法
現在のT2を大幅に増強し、処理能力を3,665万人増加させる。これは2025年の増強後のT1の処理能力3,500万人を超える規模で、2期島にT1をもう1棟新築するようなイメージだ。
さらに1期島と2期島を繋ぐ誘導路をもう1か所設置する。
費用
T2と同じLCC仕様の簡素な場合でも2,000億円~3,000億円かかると思われる。T1仕様の場合4,000億円~5,000億円かかるかもしれない。
費用の8割は財政投融資を利用し金利は限りなく0%に近いと思われる。
ちなみに、成田空港の第2滑走路の延伸(2,500m→3,500m)と第3滑走路(3,500m)新設の費用約5,000億円のうち8割の4,000億円は財政投融資が活用される見通しで関空についても同様に8割は財政投融資を利用すると予想される。
ターミナル | 年間処理能力(開港時) | 年間処理能力(2026年) | 年間処理能力(2030年) |
第1ターミナル | 2,500万人 | 4,415万人 | 4,415万人 |
(国際線1,200万人) | (国際線3,715万人) | (国際線3,715万人) | |
(国内線1,300万人) | (国内線700万人~最大1,300万人・共用を含む) | (国内線700万人~最大1,300万人・共用を含む) | |
第2ターミナル | 835万人 | 835万人 | 3,665万人 |
(国際線285万人) | (国際線285万人) | ||
(国内線550万人) | |||
合計(T1+T2) | 3,335万人 | 5,250万人 | 8,080万人 |
(国際線1,485万人) | (国際線4,000万人) | ||
(国内線1,850万人) | (国内線1,250万人~最大1,850万人・共用を含む) |
T1とT2の国際線・国内線処理能力を調べてみたが、「設計上の処理能力」なのか?「実際に受け入れている人数」なのかが曖昧で、数字に整合性が取れない。