「神戸ファション」に未来はあるか?

「神戸コレクション」は2018年8月25日は開催され、8月29日には「関西コレクション」が開催された。

「エレガントでコンサバティブなお嬢様コーデ」と言われる「神戸ファション」について分析します。

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「神戸コレクション」と「関西コレクション」

神戸コレクション関西コレクション
会場ワールド記念ホール京セラドーム大阪
開催日2018年8月25日2018年8月29日
来場者約10,000人約40,000人
初開催2002年2010年
主催毎日放送関西コレクション実行委員会
後援観光庁大阪府
神戸ファション協会京都府
日本ファション・ウィーク推進機構兵庫県
滋賀県
和歌山県
奈良県
大阪市
京都市
熊本市
大阪商工会議所
京都商工会議所
大阪観光局
協力兵庫県エフエム大阪
神戸市
経済産業省

 

まず、「神戸コレクション」や「関西コレクション」はフランスの「パリコレ」とは全く違う。

「パリコレ」はオートクチュール(オーダーファション)やプレタポルテ(高級既製服)であるのに対して、「神コレ」「関コレ」は、誰でも購入できる「リアルクローズ」(既製服)である点が大きく違う。

また、観客も「パリコレ」はファション業界人であるのに対して、「神コレ」「関コレ」は一般客が来場する。

 

神戸ファションの特徴

今の日本のファショントレンドは、エアリー(空気のように軽い)・フェアリー(妖精のような)だ。

これに対して、神戸ファションは「エレガント・コンサバティブ・お嬢様」と言われる。

一言でいうと、「神戸ファション」は田舎者が上京するときに、頑張り過ぎた感じのダサイファッションだ。

神戸ファションの頂点は「芦屋のお嬢様ファション」であり、神戸女性は、初対面から「阪急沿線=お嬢様」「JR線=中流」「阪神線=庶民」というマウンティングをし始める。

そのため、みんな「阪急沿線のお嬢様風ファッション」になってしまう。

これが「神戸ファッション」がガラパゴス化した原因だ。

神戸人は、おしゃれではなく、「お嬢様に見られたい」という見栄が強いだけだ。

田舎の中学校でその中学校限定で流行っているブランドがあるみたいなものだ。

これも、昭和生まれの神戸女性くらいまでで、平成生まれの神戸女性は、そこまでコンサバティブではない。そして、百貨店ではなく、ファッション専門店で買い物している。

神戸の人口は150万人なので、ファション市場としては小さ過ぎる。そのため神戸ファションはガラパゴス化してしまった。

昭和生まれの神戸女性は30歳からなので、今後20年くらいは「いわゆる神戸ファション」は細々と続くと思われるが、やがては絶滅するだろう。

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 コメント

明治時代から1960年代くらいまでは、海外渡航と言えば「船」であり、日本人が海外旅行することは珍しかった。

そのため、国際貿易港だった神戸や横浜がファッショントレンドの最先端だった。

しかし、今から約50年前、1970年代以降、海外旅行は飛行機の時代になり、神戸や横浜は国際的なファッショントレンドの最先端ではなくなった。

それなのに神戸人は、50年前の「ファッションの最先端」という意識をいまだに持っている。

基本的には、神戸ファションは50年前から進歩していない。これも京都のように1,200年続けば「ファッション」になるが、たった50年では、単に「時代遅れ」でしかない。

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