三菱総研の調査によると、関西を訪れる外国人旅行者のうち神戸訪問者は約74万人、率としては3.1%にしかなりません。
引用 Yahoo https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171123-00004573-toushin-bus_all
2016年、外国人観光客数と各都市への訪問率
都市名 | 外国人観光客 | 比率 |
日本全体 | 2,403万人 | 100% |
心斎橋・難波(大阪) | 702万人 | 29.2% |
東山(京都) | 408万人 | 16.9% |
神戸 | 74万人 | 3.1% |
2016年、日本を訪れた外国人客は全体で2,403万人となった。
大阪の心斎橋・難波を訪れる外国人観光客は702万人と神戸の74万人の約10倍となっている。
タイトル通り、外国人観光客は神戸をスルーしていると言える。
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どうして神戸は外国人客に人気がないのか?
外国人旅行者は関空に到着するので、難波・心斎橋が便利で、高級ブランド店やドラッグストアが多く、買い物目的で神戸に行くことはない。
また、観光という点で京都の神社仏閣、大阪の大阪城、USJ、海遊館と比較して、神戸には目玉となる観光施設がない。
欧米人にとって、神戸の居留地や異人館は珍しいものではないし、アジアからの観光客にとっても、自国には欧米の植民地時代の 歴史的西洋建築があり、神戸を観光する意味はない。
B面の神戸
神戸市内には昭和の雰囲気が残る商店街が今も各地にあります。
“B面の神戸”とも言われ、かつては西の浅草と評されてチャップリンが訪れた新開地も、ディープ神戸スポットとして知られています。
引用 Yahoo https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171123-00004573-toushin-bus_all&p=2
外国人観光客が求めるのは「リアルな日本」だ。神戸人は毎週、旧居留地に行ってブランド品を買っているのか?
そんなことはない。神戸人のリアルな生活とは三ノ宮駅から元町の大丸神戸店まで街歩きし、コロッケ屋で行列して食べ歩きするというものではないか?
リアルな神戸の街は、モトコーや水道筋商店街、新開地などの庶民的な街だ。
そういうリアルな神戸の方が、外国人観光客にとって魅力的なものだ。
今後の見通し
神戸は、リアル感のない薄っぺらい「おしゃれな神戸」路線を変更することはないだろう。
また、京都の寺院、大阪の大阪城、USJ、海遊館を超える観光施設の計画もない。
したがって、今後も外国人観光客が神戸を訪問することはないだろう。
逆に、外国人に不人気な神戸という事実が日本全体に広がると、日本人も「神戸は本当におしゃれな街」なのか?と疑問を持つようになる。
そうなると、日本人観光客も神戸を訪問しなくなる可能性がある。
もちろん、逆に、外国人観光客が少ないという点に魅力を感じる日本人観光客もいるだろう。
しかし、そういう人は、定年退職した高齢者に多く、神戸は高齢者の観光地になるのかもしれない。
1950年~1960年の神戸のイメージは港湾労働者や暴力団の多い暗黒社会だった。
その後、1970年代に朝ドラで「神戸異人館」が取り上げられ、「異国情緒のあるおしゃれな観光地」というイメージが定着していったに過ぎない。
今の神戸人の考えは1970年代からなんの進歩もしていないようだ。