2018年11月7日 日経新聞
JR西日本が3月末に閉館した三ノ宮駅(神戸市)直結の駅ビルの解体作業が(11月)8日に始まる。
しかしビルの再整備計画はまだ神戸市に提出されていない。
大阪や京都に比べ神戸の集客力は見劣りし、採算性などが課題になっているもようだ。
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JR西日本 乗車人員 上位15駅(2017年度1日平均)
順位 | 駅名 | 乗車人員 |
1位 | 大阪駅 | 436,187人 |
2位 | 京都駅 | 203,296人 |
3位 | 天王寺駅 | 148,254人 |
4位 | 京橋駅 | 133,799人 |
5位 | 三ノ宮駅 | 124,169人 |
6位 | 鶴橋駅 | 99,474人 |
7位 | 広島駅 | 77,174人 |
8位 | 神戸駅 | 70,518人 |
9位 | 岡山駅 | 68,724人 |
10位 | 新今宮駅 | 65,567人 |
11位 | 高槻駅 | 64,555人 |
12位 | 新大阪駅 | 60,751人 |
13位 | 明石駅 | 53,210人 |
14位 | 姫路駅 | 51,669人 |
15位 | 北新地駅 | 50,788人 |
コメント
JR三ノ宮駅の乗車人員は第5位で、大阪市環状線の天王寺駅、京橋駅よりも少ない。
神戸の集客力の減少が、JR三ノ宮駅の再開発の遅れにつながっているのかもしれない。
JR西日本は2015年9月に、三ノ宮駅南側の広場で温泉掘削している。しだがって、駅ビルの中核施設は「ホテル」と思われる。
実際、JR三ノ宮駅で下車して徒歩10分の大丸神戸店に買い物に行く人も多い。しかし、キャリーバッグを持った旅行者にとっては、徒歩10分でも遠い。JRにとって最も駅前立地を生かせるのが、「ホテル」と言える。
当ブログが予想するに、ホテル建設という方向性は決まっているが、「ホテルの規模」と「商業施設の規模」が決定していないように思える。
新駅ビル面積予想
新ビル延床面積 | ホテル面積 | 商業施設面積 | 容積率予想 |
20,000平米(旧三宮ターミナルビル) | 約12,000平米(190室) | 約8,000平米(OPA5,600平米) | 600% |
30,000平米 | 20,000平米 | 10,000平米 | 600%~700% |
50,000平米 | 30,000平米 | 20,000平米 | 800%~1,000% |
100,000平米 | 50,000平米 | 50,000平米 | 1,500%~2,000% |
単に駅利用者の数だけではなく、「日帰り客」か「宿泊客」かによって「採算性」は違ってくる。
大阪市内、京都市内に宿泊できず「神戸」に宿泊するケースが多い。しかし、2020年までに、大阪と京都で合計2万室以上のホテルが開業するので、神戸の宿泊需要が減少する可能性もある。
JR西日本としては、大阪や京都のホテルが開業した後、神戸に宿泊需要があるのか見極めたいのかもしれない。
また、神戸市による「三宮バスターミナルツインタワー(雲井通再開発)」の詳細が不明で、それが出てから、駅ターミナルビルを開発する方針かもしれない。