神戸空港(2019年10月撮影)
大人気のコラムです。
グーグルマップを見たら、関空からJR三ノ宮駅(神戸市)の方がJR大阪駅よりも近かい。
で、グーグルマップで「距離を測定」してみた。
関空までの直線距離
区間 | 距離 |
JR三ノ宮駅~関空(直線距離) | 30km |
JR大阪駅~関空(直線距離) | 37km |
「グーグルマップを開き、関空を左クリックして、次に右クリックして「距離を測定」を左クリックして、三ノ宮駅(大阪駅)を左クリック。」
誤差はあると思うが、関空~JR三ノ宮駅は直線距離30kmで、関空~JR大阪駅の37kmよりも関空に近い。
もちろん、神戸市の三ノ宮駅と関空の間には大阪湾があるが、水深数十mくらいなので沈埋工法で海底トンネルを建設すればコストや工期を短縮できる。
また、関空と神戸三宮を直線的に繋ぐのではなく、関空~神戸空港~JR和田岬駅~JR三ノ宮駅のコースなら大阪や京都からも乗り換えなしで行ける。
関空から神戸三ノ宮駅までの線路長
区間 | 距離 |
関空~神戸空港(直線距離) | 22km |
神戸空港~JR和田岬駅(直線距離) | 5km |
JR和田岬駅~JR三ノ宮駅(線路長) | 7km |
関空~JR三ノ宮駅(線路長) | 34km |
当ブログの試算では、関空~JR三ノ宮駅(線路長)は34kmで、うち海底トンネル部分は27km(22km+5km)となる。
沈埋工法で1km当たり300億円で建設できるなら、海底トンネル部分は8,100億円(27km)で建設できる。
駅部分やJR和田岬線(2.7km)の改修を含めても総工費1兆円で建設できるのではないか?
第1段階
いきなり1兆円で建設するのは無理だと思うので、第1段階として「JR和田岬駅~神戸空港(直線距離5km)」を海底トンネル1,500億円+駅改修・建設500億円=2,000億円で整備してはどうか?
一方、ポートライナーを現在の6両から8両にするだけで700億円~800億円かかるが、輸送力は33%しか増加しないので非効率だ。
第2段階
次に、神戸空港~関空(直線距離22km)に海底トンネルを6,600億円で建設する。
そうなると、大阪湾環状鉄道ができる。神戸の人も関空やりんくうタウンに通勤できるようになる。
神戸三ノ宮駅から関空まで線路長34kmなので新快速なら30分で行ける。平均時速120kmなら17分で関空まで行ける。
現在のポートライナーの三宮駅~神戸空港の所要時間18分よりも速い。
経済性
関空の年間利用者は約2,940万人(2018年度)で将来的に5,000万人となっても神戸方面への空港アクセス鉄道利用者は年間2,000万人程度だろう。
これでは、40年かかっても鉄道収入だけでは1兆円の建設費を回収することはできない。
したがって、現在の国の基準では補助金がでない。
しかし、現在、大阪のインバウンド消費額は年間1兆円と言われる。海底トンネル建設で神戸に年間インバウンド消費が1,000億円発生するとしたら40年間で4兆円になる。
もちろん、インバウンド消費額は売上であって利益ではないが、建設費1兆円を投資する価値は十分にある。
神戸空港跡地利用
関空~三ノ宮駅のアクセス鉄道が完成すれば、神戸空港は廃港になるだろう。
しかし、関空まで22kmで平均時速120kmなら所要時間は11分となる。
IR(統合型リゾート)やアメリカ・フロリダ州オーランドのディズニーワールドみたいな巨大テーマパークも誘致も可能だ。
パンダもシャチもいる動物園+水族館だって建設できる。あるいはディズニー・アニマルキングダムみたいなものになるかもしれない。
関空の年間利用者が6,000万人~8,000万人になれば、世界中から神戸に人がやってきて、神戸は日本のドバイのようになるかもしれない。
コメント
「神戸から関空は遠い」という既成概念を捨て、直線距離で関空に近いというメリットを生かす方法を考えた方がいいのではないか?
あとは神戸市民の決断だけではないか?
神戸市長は鳥のように大阪湾を俯瞰して都市計画を考えるべきだ。
リニア建設という人がいるが、線路長30km程度ではリニアの速度を生かせないし、既存のJR線などとの乗り換え時間のデメリットが大きいのであまりいい案ではない。