沖縄・宮古島に入港する客船(筆者撮影)
10万トンの大型客船を見て、「豪華客船 富裕層」と思う人もいるかもしれない。
しかし、10万トン以上の大型客船は「豪華」のためではなく、コストダウンのために建造された「カジュアルシップ」が多い。
実際、海外では1週間のクルーズで1,000ドル(約11万円)くらいの料金になっている。
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沖縄ではクルーズ客から280円徴収へ
国内初 2020年からクルーズ船の客1人につき280円徴収 那覇港組合、警備費などに使用 https://t.co/oNwJBB5bXz #クルーズ船 #施設料 #okinawa #沖縄
— 沖縄タイムス (@theokinawatimes) 2018年8月16日
沖縄へのクルーズ船寄港が急増し、警備委託費などが増加している。
2017年度の経費総額は約1億円に上ったため、那覇市若狭の那覇クルーズターミナルに寄港するクルーズ船の旅客1人につき、280円の施設使用料を新設する条例改正案など4議案を全会一致で可決した。
客船寄港の経済効果
クルーズ客は客船に宿泊するので、ホテルには宿泊しない。しかも、船内で食事をするので、上陸してもランチを食べる程度で、経済効果は少ない。
1人当たりの観光消費額(出典 沖縄県)
沖縄県の場合
- 国内客の観光消費額 74,763円
- 外国客(飛行機)の観光消費額 98,097円
- 外国客(客船)の観光消費額 33,656円
2017年客船寄港回数(出典 国土交通省 平成30年1月16日)
順位 | 港湾名 | 回数 |
1 | 博多 | 326 |
2 | 長崎 | 267 |
3 | 那覇 | 224 |
4 | 横浜 | 178 |
5 | 石垣 | 132 |
6 | 平良(沖縄県宮古島) | 130 |
7 | 神戸 | 117 |
8 | 鹿児島 | 108 |
9 | 佐世保 | 84 |
10 | 八代(熊本県) | 66 |
2010年、神戸港の客船寄港回数103回で横浜港の122回に次いで全国2位だった。しかし2017年では全国7位と低迷している。
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コメント
神戸は人口減少、経済も低迷して、客船寄港回数も全国7位と低迷している。
せめて客船寄港回数くらいは回復したいと思っているのだろう。
しかし、客船寄港を増やしたところで、経済効果は国内客よりも低い。
神戸は見栄のために、客船寄港回数を増やそうとしているのではないか?
一方、沖縄では客船の寄港が多すぎて、施設使用料を徴収しようとしている。
神戸は完全に沖縄の一周遅れの観光地になり下がった。
神戸は経済効果の少ない客船寄港を誘致して、市民の目をごまかしているだけではないか?
こんなことでは、神戸は落ちぶれるだけだ。
神戸港に寄港した大型客船