「大阪マルビル」2023年5月31日全館閉館、建替計画、現在より高層化して2030年春完成を目指す

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2023年11月(北から撮影)

2023年10月(北から撮影)

2022年5月13日、大和ハウス工業と大阪マルビルは、JR大阪駅前の「大阪マルビル」(大阪第一ホテル・460室)を建替えると発表した。

現在の建物は1976年竣工で、地上30階建て、高さ123mだが、建替により高層化する方針。

解体施工は、フジタが担当する。

ちなみに、大阪マルビルは、旧フジタ工業(現 株式会社フジタ)が設計・施工を担当した。

2023年5月31日全館閉館し、2023年夏に解体工事に着手し、2030年春の完成を目指す。

労働関係成立票の期限は「2024年10月31日」

 

2023年11月(北西から撮影)

建替の方向性

  • 建て替え計画では、地上30階建て、高さ約123mの現状の建物から高層化する予定
  • 「大阪マルビル」は、「大阪第一ホテル」を中心として、飲食店や物販店舗など35テナントで構成されていたが、施設の刷新とともにこれまでになかった新たな機能も付加させる予定
  • 具体的には、多目的に利用できる大型ホールや、高機能オフィスの設置など、賑わい創出の場、文化交流の場を設置する予定
  • 2025年4月13日から2025年10月13日の大阪関西万博開催期間中は、万博会場へアクセスするバスのターミナルとして敷地を提供する予定
  • 特徴的な円筒型のデザインと「マルビル」の名称は残す方向で検討している

 

個人的な予想ですが、解体期間が建物の規模の割に短い。したがって、今回の解体工事は、地上部分の解体だけで、地下部分は、新築工事の時に撤去と杭工事を同時に行う可能性あると思う。

 

バスターミナルとして暫定利用

2025年4月13日から2025年10月13日の大阪関西万博の開催期間中は、万博会場にアクセスするバスのターミナルとして利用される。

したがって、2024年10月末に解体を完了して、その後、バスターミナルとして整備されると予想される。

アクセスは、JR大阪駅から徒歩3分。

地図

 

旧・大阪マルビル 概要

2019年撮影

名称旧・大阪マルビル
所在地大阪市北区梅田一丁目9番20号
敷地面積3,244.62㎡
建築面積2,546㎡
延床面積41,069.4 ㎡
構造鉄骨造(一部SRC造)
階数地上30階・地下4階・塔屋3階
高さ124m(塔屋部分を含む)
直径約30mの円筒形ビル
設計フジタ工業(現 株式会社フジタ)
施工フジタ工業(現 株式会社フジタ)
着工1973年10月16日
竣工1976年3月31日
開業1976年4月16日
全館閉館2023年5月31日
ホテル460室(客室は10階~29階)
テナント数35店舗

 

2023年9月(北から撮影)

2023年9月(南から撮影)

2023年9月(西から撮影)

2023年9月(北から撮影)

現地看板

 

当ブログの考え(1)

当ブログでは、近隣の「ヒルトン大阪」や「大阪第一生命ビル」と一体開発すべきだと思う。

単独建替のデメリット

2022年5月現在、当ブログ調べでは、容積率は1,000%・建ぺい率は80%となっている。

「旧大阪中央郵便局」の再開発計画「梅田3丁目計画(仮称)」の容積率は、1,500%まで緩和されている。

仮に本物件の容積率も1,500%まで緩和されると、容積対象外床面積も含め総延床面積は約5万㎡~6万㎡程度となる。

しかし、近隣の「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の延床面積は26万㎡、「梅田3丁目計画(仮称)」の20万㎡と比較すると5万㎡~6万㎡では規模が小さい。

 

建替の規模の予想

低層階にはオフィスや商業施設が入居し、高層階にホテルが入居すると予想される。

大阪では、1室あたり面積40㎡~50㎡の高級ホテルが不足しているので、高級ホテルを誘致すると、客室数150室程度になる。

また、法律や制度的には、延床面積6万㎡で、高さ190mのビルの建設は可能だが、1フロア当たりの床面積が小さくなるので、収益性が悪化する。

したがって、敷地面積や収益性から推測して、高さは130m~150m程度と予想される。

1976年の竣工当時は、大阪駅周辺には高さ100m以上の超高層ビルがなく、地上30階・高さ123mの超高層ビル「大阪マルビル」はまさに「ランドマーク」だった。

しかし、2022年現在、大阪駅周辺には高さ180m以上の超高層ビルが多数建設されており、新マルビルの高さが150mになったとしても「ランドマーク」にはならないと思う。

 

ヒルトン大阪や大阪第一生命ビルと一体開発すべき

単独での建替では、延床面積5万㎡~6万㎡となるので、JR大阪駅前のビルとしては小規模で、商業施設、オフィス、ホテルも中途半端なものしかできない。

したがって、周辺の「ヒルトン大阪(1986年竣工)」「大阪第一生命ビル(1990年竣工)」と一体開発すべきだと思う。

また、円形の建物は使い勝手の悪く、収益性が悪いので、円形にこだわる必要はない。

左の「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」とデザインを統一すると都市景観がよくなると思う。

各ビルの規模

名称敷地面積延床面積竣工
大阪マルビル3,244㎡41,069㎡1978年
ヒルトン大阪(吉本ビルディング)7,004㎡88,029㎡1986年
大阪第一生命ビル2,405㎡32,694㎡1990年
合計12,653㎡161,792㎡

現状の容積率は、平均1,278%で、これを1,500%まで引き上げると延床面積約19万㎡のビルを建設できる。

これは、「梅田3丁目計画(仮称)」の23万㎡と同規模だ。

大阪マルビルとの間には、公道があるが、阪神百貨店のように上空に建物の建設したり、淀屋橋再開発のように公道を廃止することもできると思う。

 

ヒルトン系の5ホテル一覧

ホテル名客室数開業日
ヒルトン大阪562室1986年
コンラッド大阪164室2017年
ダブルツリーbyヒルトン大阪城377室2024年春
キャノピーbyヒルトン大阪梅田308室2024年秋
ウォルドーフ・アストリア大阪252室2025年
合計1,663室

2025年までに、大阪のヒルトン系ホテルは5施設1,663室となる。

「ヒルトン大阪」は1986年開業で、2026年には築40年となるため、建替えを考えてもいい時期だと思う。

2022年4月(桜橋交差点から撮影)

 

当ブログの考え(2)

2,000席程度の劇場が相応しい

JPタワー大阪

新「大阪マルビル」に「多目的に利用できる大型ホール」を設置する方針だが、JPタワー大阪に「SkyシアターMBS(1,300席)」が入居し、2024年3月27日に開業する。

差別化のため、新「大阪マルビル」には、2,000席程度の劇場が相応しいと思う。

グランキューブ大阪(左)

グランキューブ大阪の座席数は2,754席だが、JR大阪駅からはややアクセスが悪い。JR大阪駅前に2,000席の劇場があると全国から集客しやすくなると思う。

 

隣接する超高層ビル

梅田DTタワー」の概要(道路を挟んだ東側)

名称梅田DTタワー
所在地大阪市北区梅田一丁目10番
敷地面積3,609.27㎡
建築面積1,613.8㎡
延床面積47,613.18 ㎡
構造鉄骨造(一部SRC・RC)
階数地上27階・地下4階・塔屋2階
高さ130.0m
設計竹中工務店
施工竹中工務店
着工2000年11月
竣工2003年1月
開業2003年3月
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