東大、京大、全国の大学医学部へ進学する者が多い灘中学高校は兵庫県神戸市にある。
しかし、2020年度の灘中学の合格者をみると、1位が兵庫県の69人で2位は大阪府の59人と阪府から通学する学生も多い。
週刊誌などで都道府県別大学合格者数が掲載されるが、実は「高校所在地の都道府県別集計」だ。例えば、大阪府に住んで灘高に通学し東大に合格した場合、週刊誌の集計では灘高校の所在地である「兵庫県として集計」される。
都道府県別 灘中学合格者数 2020年度
順位 | 都道府県 | 合格者数 |
1 | 兵庫県 | 69人 |
2 | 大阪府 | 59人 |
3 | 東京都 | 38人 |
4 | 愛知県 | 15人 |
4 | 京都府 | 15人 |
6 | 福岡県 | 10人 |
7 | 神奈川県 | 9人 |
8 | 埼玉県 | 7人 |
9 | 滋賀県 | 3人 |
9 | 岡山県 | 3人 |
9 | 広島県 | 3人 |
9 | 千葉県 | 3人 |
出典 灘中学校 http://www.nada.ac.jp/nyuushi_chu2020.htm
合格者がすべて入学するわけではないが、関西の合格者数の約8割は入学しているようだ。
最近、首都圏から受験生が増加しているが、灘中学の受験日が1月で、東京都内の有名私立中学の受験日は2月1日からとなっているので「腕試し」に受験することが多い。
そのため関東の受験生は、東京の開成や筑波大学附属駒沢中学に合格すると灘中学には進学しないことが多い。
また、灘高校から入学する者も約40人程度いるので、灘高卒業生の正確な数字はわからないが、灘高校卒業者の中で1位2位は兵庫県、大阪出身者と思われる。
灘高生のうち3分の1は大阪府から通学
灘では、1学年220人中70人余り、つまり3分の1が大阪府在住者であった。(中略)、兵庫県在住者は約100人であり、なんと半数にも満たない。
大阪は奈良の私立高校へのアクセスも良い。東大を志向する(大阪の)生徒は高校から県外に行き、そして大阪府内の高校は、京大・阪大を志向しているのだ。
引用 BLOGS http://blogos.com/article/253085/
年度にもよるが、灘高校の生徒の「3分の1」から「2分の1」は大阪府内から通学していると思われる。
灘高校出身有名人
氏名 | 灘高卒業年 | 出身地 | |
大西賢(まさる) | 日本航空社長 | 大阪府 | |
山田邦雄 | ロート製薬 | 大阪府 | |
飯泉嘉門 | 1979年 | 徳島県知事 | 大阪府 |
伊藤芳朗 | 1979年 | 弁護士 | 大阪府 |
勝谷誠彦 | 1979年 | コラムニスト | 兵庫県 |
和田秀樹 | 1979年 | 医師 | 大阪府 |
吉田尚正 | 1979年 | 警視総監 | 大阪府 |
西川知一郎 | 1979年 | 裁判官 | 大阪府 |
黒岩祐治 | 神奈川県知事 | 兵庫県(神戸市) | |
鈴木英敬 | 三重県知事 | 兵庫県 | |
久元喜造 | 神戸市長 | 兵庫県(神戸市兵庫区) | |
米山隆一 | 元新潟県知事 | 新潟県 | |
西村康稔 | 1981年 | 経済再生大臣 | 兵庫県(明石市) |
灘高の強さって、東大に行くのが当たり前、同級生が知事だから自分もなれるかもしれないという「雰囲気」じゃないかなと思う。
それにしても「徳島県知事」「神奈川県知事」「三重県知事」が灘高出身者とはすごい。