2024年6月撮影
産経新聞によると、関電不動産開発と南海電気鉄道、大阪メトロが中心となり、大阪・難波に高級ホテルや商業施設などを備えた高さ100m超・延床面積約5万㎡の大型複合ビルを2031年頃の完成を目指す。
低層階には商業施設やオフィスを設置、上層階には4つ星ランクのホテルの入居を計画する。
産経新聞より引用
- ビルの敷地面積は約3,200平方メートル
- 延べ床面積は約50,000平方メートル
- 地下街と直結し、低層階には商業施設やオフィスなどを備え、上層階には4つ星ランクのホテルの入居を計画する
- 令和13年(2031年)ごろの完成を目指す
- 関西国際空港へのアクセスに優れる利便性を生かし、訪日客需要の取り込みを狙う
出典 大阪市
地図
難波千日前地区(A地区)大規模複合ビル計画
名称 | 難波千日前地区(A地区)大規模複合ビル計画 |
---|---|
所在地 | 大阪市中央区難波千日前12-22(難波センタービル) |
旧建物 | 旧・難波センタービル
旧・三菱UFJ跡地 |
敷地面積 | 3,200㎡ |
延床面積 | 50,000㎡ |
高さ | 100m超 |
竣工 | 2031年の完成を目指す |
容積率 | 1,600% |
アクセス | 南海本線「難波駅」東出口より徒歩4分 大阪メトロ御堂筋線「なんば駅」3番出口徒歩5分 |
難波センタービル(2023年6月)
「旧・難波センタービル」と「旧・三菱UFJ跡地」の合計3,000㎡で周辺のビル(写真右)も含め3,200㎡かもしれない。
敷地が変形で、奥行きが短いので、「横長」のビルになるかもしれない。
もしくは、「旧・難波センタービル跡地」に超高層ビル、「旧・三菱UFJ跡地」に低層ビルという2棟になるかもしれない。
難波千日前地区地区計画
名称 | 難波千日前地区地区計画 |
---|---|
所在地 | 大阪市中央区難波千日前、難波五丁目、浪速区難波中二丁目 |
施行面積 | 約1.0ha(道路を含む) |
敷地面積 | 約0.7ha(道路を含む) |
A・B地区の概要
A・B地区の容積率 | 1,600% |
---|---|
A地区 | 三菱UFJ跡地(大阪メトロ・南海電鉄)
難波センタービル(関電不動産開発) 敷地面積合計3,200㎡(延床面積約50,000㎡) 高さ100m超 |
B地区 | Yes Nambaビル
敷地面積1,800㎡(延床面積約28,800㎡) |
A地区の開発の方針
地区 | 開発の方針 |
---|---|
A地区 | なんば駅前広場及びなんさん通りの賑わい創出に寄与する「業務」「商業」「文化」「エンターテイメント」「宿泊」等の機能を導入する。
さらに、A地区には、屋内通路を設置し「なんさん通り」から「なんばグランド花月」までの歩行者動線を確保する。 地下鉄なんば駅から「なんば駅前広場」「なんさん通り」への回遊性を確保するとともに、地下2階から地上2階の重層的なにぎわいを創出するため、地下街及びなんさん通りとの接続部に地下と地上をつなぐ立体的多目的広場(地下2階~地上2階)を整備する。 |
出典 大阪市
B地区の開発の方針
B地区 | 開発の方針 |
---|---|
B地区 | 敷地面積は約1,800㎡で、容積率が1,600%まで緩和されると延床面積2.9万㎡のビルを建設できる。
劇場と商業施設ならば、高さは80m程度ではないか? |
名称 | 難波センタービル |
---|---|
所在地 | 大阪市中央区難波千日前12-22 |
敷地面積 | 1,400㎡ |
所有者 | 関電不動産開発 |
階数 | 地上8階建 |
竣工 | 2001年 |
解体事業者 | 竹中工務店 |
解体着工 | 2024年3月1日 |
解体完了 | 2025年4月30日 |
アクセス | 南海本線「難波駅」東出口より徒歩4分 大阪メトロ御堂筋線「なんば駅」3番出口徒歩5分 |
大阪市中央区の「難波センタービル」が解体される。
解体工事に伴い地下道への階段が2024年3月から2029年夏まで閉鎖されることから、再開発事業の完成は2029年夏と予想される。
写真の左側(2024年6月撮影)
名称 | 三菱UFJ跡地
「南海と大阪メトロ」が土地取得 |
---|---|
所在地 | 大阪市中央区難波千日前12-24 |
敷地面積 | 743㎡ |
発注者 | 南海電気鉄道 |
解体施工 | 南海辰村建設 |
労災保険関係成立票の期限 | 2022年9月30日 |
出典 大阪市
南海電気鉄道株式会社の新中期経営計画(2022年~2024年)
エンターテイメントシティ2050Namba”(仮称)
~グレーターなんばビジョン戦略マップ~
エンターテイメントシティ界隈共創エリア
“エンターテイメントシティなんば”中核エリア。なんば広場が人・情報のハブの役割を果たし、伝統・文化の継承、ポップカルチャーの融合等エンタメが充実した大阪観光の中心地を目指す。
大阪市や南海電鉄の資料から、「なんさん通り」は、オフイスエリアではなく、エンターテイメントエリアとして再開発されると予想される。
大阪市や南海電鉄としては、なんば駅前広場・なんさん通りを整備し、なんば・心斎橋エリア全体の回遊施を高める狙いがある。
路地の様子(2023年6月)
狭い路地の向こうには、「なんばグランド花月」などがある。
しかし、アクセスが悪いために、もうひとつ発展していない感じがする。
したがって「なんさん通り」は、南海電鉄「なんば駅」とエンターテインメントエリアを結ぶゲートウェイのような再開発が期待される。