2024年3月撮影
産経新聞によると、関電不動産開発と南海電気鉄道、大阪メトロが中心となり、大阪・難波に高級ホテルや商業施設などを備えた高さ100m超・延床面積約5万㎡の大型複合ビルを2031年頃の完成を目指す。
低層階には商業施設やオフィスを設置、上層階には4つ星ランクのホテルの入居を計画する。
<独自>大阪・難波に高級ホテルや商業施設入る大型複合ビル 関電不動産、南海、メトロhttps://t.co/4VEGo1xZpa
南海難波駅前の広場や、訪日客に人気の商店街などに近接する立地で、令和13年ごろの完成を目指す。災害時に一時滞在できる空間を整備するなど、地域のニーズを踏まえた開発を進める。
— 産経ニュース (@Sankei_news) April 5, 2024
地図
難波センタービル 概要
名称 | 難波センタービル |
---|---|
所在地 | 大阪市中央区難波千日前12-22 |
敷地面積 | 1,100㎡ |
所有者 | 関電不動産開発 |
階数 | 地上8階建 |
竣工 | 2001年 |
容積率 | 600%(当ブログ調べ) |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
アクセス | 南海本線「難波駅」東出口より徒歩4分 大阪メトロ御堂筋線「なんば駅」3番出口徒歩5分 |
出典 大阪市
コメント
当ブログの試算では、A地区の難波センタービルの敷地面積は1,100㎡、隣接する旧三菱UFJ跡地の敷地面積は743㎡で合計1,843㎡となる。
記事中の敷地面積は3,200㎡なので、B地区(Yes Nambaビル敷地面積1,800㎡)も含まれる可能性がある。
延床面積は約5万㎡なので逆算すると容積率は約1,600%となる。
また、完成は2031年だが、2024年から7年もかかることになる。
旧三菱UFJ跡地は解体は完了しているし、難波センタービルも2024年中に解体が始まるので、工期が長いように思える。
A地区とB地区を別々に開発すると思っていたが、A地区とB地区を統合して開発する方針かもしれない。
そうであれば、2031年の完成というのは納得が行く。
以下は過去記事
大阪中央区の「難波センタービル」が解体される。解体工事に伴い地下道への階段が2024年3月から2029年夏まで閉鎖されることから、再開発事業の完成は2029年夏と予想される。
「難波センタービル」は、関電不動産が所有しており、地上8階建・敷地面積は約1,100㎡。
2023年10月25日、大阪市は「難波千日前地区地区計画」を決定しており、「難波センタービル」跡地を含む大規模な再開発が予定されている。
具体的には、髙島屋の東側の「なんさん通り」に面した土地をA地区とB地区に分け再開発する。
難波センタービルは、隣接する「三菱UFJ跡地」と同じ「A地区」に属する。
当ブログの推測ではA地区の合計敷地面積は1,843㎡、容積率が1,600%まで緩和されることから再開発ビルの延床面積は約3万㎡以上と予想される。
低層階は商業施設、中高層階はホテルとすると、高さは120m程度になると思う。
難波千日前地区地区計画
名称 | 難波千日前地区地区計画 |
---|---|
所在地 | 大阪市中央区難波千日前、難波五丁目、浪速区難波中二丁目 |
施行面積 | 約1.0ha(道路を含む) |
敷地面積 | 約0.7ha(道路を含む) |
当ブログまとめ
A・B地区の容積率 | 1,600% |
---|---|
A地区 | 三菱UFJ跡地(大阪メトロ・南海電鉄):敷地面積743㎡
難波センタービル(関電不動産開発):敷地面積1,100㎡ 敷地面積合計1,843㎡(延床面積約30,000㎡) |
B地区 | Yes Nambaビル
敷地面積1,800㎡(延床面積約28,800㎡) |
A地区の開発の方針
地区 | 開発の方針 |
---|---|
A地区 | なんば駅前広場及びなんさん通りの賑わい創出に寄与する「業務」「商業」「文化」「エンターテイメント」「宿泊」等の機能を導入する。
さらに、A地区には、屋内通路を設置し「なんさん通り」から「なんばグランド花月」までの歩行者動線を確保する。 地下鉄なんば駅から「なんば駅前広場」「なんさん通り」への回遊性を確保するとともに、地下2階から地上2階の重層的なにぎわいを創出するため、地下街及びなんさん通りとの接続部に地下と地上をつなぐ立体的多目的広場(地下2階~地上2階)を整備する。 |
当ブログまとめ
出典 大阪市
地図
以下は当ブログの予想
B地区の開発の方針
B地区 | 開発の方針 |
---|---|
B地区 | 敷地面積は約1,800㎡で、容積率が1,600%まで緩和されると延床面積2.9万㎡のビルを建設できる。
劇場と商業施設ならば、高さは80m程度ではないか? |
整備効果
完成すると、南海電鉄「なんば駅」や大阪メトロ「なんば駅」からもアクセスが改善され、エリア全体の回遊性が高まると思う。
「南海と大阪メトロ」土地取得
名称 | 「南海と大阪メトロ」土地取得地 |
---|---|
所在地 | 大阪市中央区難波千日前12-24 |
敷地面積 | 743㎡ |
容積率 | 600%(当ブログ調べ) |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
発注者 | 南海電気鉄道 |
解体施工 | 南海辰村建設 |
労災保険関係成立票の期限 | 2022年9月30日 |
難波センタービル(2023年6月)
出典 大阪市
南海電気鉄道株式会社の新中期経営計画(2022年~2024年)
エンターテイメントシティ2050Namba”(仮称)
~グレーターなんばビジョン戦略マップ~
エンターテイメントシティ界隈共創エリア
“エンターテイメントシティなんば”中核エリア。なんば広場が人・情報のハブの役割を果たし、伝統・文化の継承、ポップカルチャーの融合等エンタメが充実した大阪観光の中心地を目指す。
大阪市や南海電鉄の資料から、「なんさん通り」は、オフイスエリアではなく、エンターテイメントエリアとして再開発されると予想される。
大阪市や南海電鉄としては、なんば駅前広場・なんさん通りを整備し、なんば・心斎橋エリア全体の回遊施を高める狙いがある。
路地の様子(2023年6月)
狭い路地の向こうには、「なんばグランド花月」などがある。
しかし、アクセスが悪いために、もうひとつ発展していない感じがする。
したがって「なんさん通り」は、南海電鉄「なんば駅」とエンターテインメントエリアを結ぶゲートウェイのような再開発が期待される。