大阪万博完成予想図( 出典 大阪府)
2025年大阪万博の開催期間は半年間なので、経済効果2兆円という話もあるが、劇的な経済効果はないと思っていた。
むしろIR(統合型リゾート)は毎年3万2000人の雇用創出効果(大阪府試算)があり、また開業も2024年と早く、経済効果は「IR」の方が高い。
したがって、万博はIRと時期と場所が重なるので、IR一本に絞って、2024年IR開発面積(70ha)+2025年万博開発面積(155ha)の合計225haを一気にIRとして開発すれば経済効果がより高いと予想していた。
その考えは変わらない。
しかし、開業時期は、大阪万博は2025年でIRは2024年とIRの方が早いが、IRの候補地決定は2020年~2021年と遅い。(当ブログ予想)
もし、万博開催が2018年に決定しなかったならば、夢洲の開発は2020年~2021年のIR候補地決定以降になっていたかもしれない。
つまり、2025年大阪万博開催が決定したことにより、夢洲の開発がIRだけのときよりも早く進むことになったと言える。
さらに、IRと万博の相乗効果で、一気に大阪の再開発が進む可能性もある。
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2020年の東京オリンピック開催決定で、東京都内は再開発ラッシュとなっている。築地市場移転もオリンピックのアクセス道路(環状2号)を建設するきりぎりタイミングで豊洲に移転した。
また、東京の日本橋の首都高(高架)の地下化(3,200億円)も決定した。2020年には間に合わないが、オリンピック開催後の景気対策という意味もある。つまり、オリンピック開催なければ、首都高の地下化も決定しなかった可能性もある。
大阪万博も、それ自体は半年間だが、「万博という大義名分」を得たことで、大阪周辺の再開発が一気に進む可能性がある。
大阪メトロ中央線延伸、夢舞大橋の拡張(4車線⇒6車線)は、ほぼ決定している。
JR桜島線(ゆめ咲線)延伸、京阪中之島線延伸もIRが決定すれば着工する可能性が高い。
2019年 | おおさか東線開業 |
2019年度 | 阪神高速西大橋JCT(信濃橋渡り線)完成 |
2019年度 | 阪神高速大和川線完成 |
2020年度 | 北大阪急行延伸開業 |
2022年 | 大阪梅田ツインタワーズ・サウス開業 |
2023年度 | 旧大阪中央郵便局建替ビル開業 |
2023年春 | (仮称)JR北梅田駅開業 |
2023年度 | 新名神高速道路全線開業 |
2024年夏 | うめきた2期まちびらき |
2024年 | IR開業 |
2025年 | 大阪万博開業 |
2026年度 | 淀川左岸線2期完成 |
2029年 | 大阪モノレール延伸 |
2031年春 | なにわ筋線開業 |
2030年頃 | 阪神高速湾岸線西延伸開業 |
今でも、大阪周辺は建設ラッシュだが、2030年頃まで、さらに開発が進む可能性がある。
今までは、関西企業と全国展開する大企業が大阪に進出してきたが、名古屋、静岡、沖縄、九州などの地域の企業も大阪に進出してきている。
万博開催が決定したことで、この動きが加速する可能性がある。日本全国の企業が大阪に進出する可能性もある。
そういう意味で「2025年大阪万博」のインパクトは、みんなが考えるよりも相当に大きいかもしれない。
東西軸の開発が進む
大阪は「梅田ーなんばー天王寺」と南北動線に沿って開発が進んでいる。万博で舞洲の開発が進むと「舞洲ー弁天町ー中之島ー本町ー京橋」の東西軸の開発が進む可能性がある。
今まで大阪市内でありながら駐車場や倉庫になっていた土地が再開発される可能性がある。