関西の「鉄道会社」の2024年3月期の連結決算をまとめてみました。
鉄道収入以外に不動産収入を含みます。
関西の「鉄道会社」の2024年3月期連結決算
会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
JR西日本 | 1兆6350億円 | 1,797億円 | 1,674億円 | 988億円 |
近鉄 | 1兆6295億円 | 874億円 | 846億円 | 481億円 |
阪急阪神 | 9,976億円 | 1,057億円 | 1,094億円 | 678億円 |
京阪 | 3,021億円 | 339億円 | 331億円 | 249億円 |
南海 | 2,416億円 | 308億円 | 293億円 | 239億円 |
大阪メトロ | 1,842億円 | 371億円 | 376億円 | 274億円 |
各社発表の決算短信をまとめたもの(四捨五入)
コメント
JR西日本
JR西日本の売上高は1兆6350億円で、近畿日本鉄道の売上高は1兆6295億円とほぼ同じだったのは意外だった。
ただし、JR西日本は山陽新幹線を運営しており、利益率が高い。
近鉄グループホールディングス
当期純利益481億円で、前年比-45.9%の減少。これは2022年に物流会社の「近鉄エクスプレス」の完全子会社化に伴って一時的な利益が出た反動で、鉄道事業などは好調を維持し、本業のもうけを示す営業利益は過去最高だった。
阪急阪神ホールディングス
当期純利益678億円で、前年比+44.4%と大幅増加、旅行需要が回復したことにより特にホテル事業の収益が増加した。
京阪ホールディングス
当期純利益249億円で、前年比+41.2%と大幅増加し過去最高となった。
ホテル事業など積極的に展開したことが収益に寄与している。
南海電鉄
当期純利益239億円で、前年比+63.6%と大幅増加し過去最高となった。
特急「ラピート」の乗車率が66.4%とコロナ禍前の2019年の55.2%を超えて過去最高となったことが寄与した。
大阪メトロ
当期純利益273億円で、前年比+81.5%と大幅増加した。
しかし、大阪メトロは不動産収入、ホテル収入が少なく、売上高は関西の鉄道会社の中では少ない。
10年~20年後は、不動産収入が増加し、売上高3,000億円も視野に入る。