出典 豊中市
「千里中央地区活性化協議会」は、2024年8月に千里中央地区活性化基本計画〈改定版〉を策定した。
それによると「駅西街区」「駅東街区」「公園南街区」の3つに分けて開発する方針で、2032年度の完成を目指す。
街区 | エリア | 整備内容 |
駅西街区 | オトカリテ(旧大丸ピーコック) | 商業・宿泊・業務・高度医療の
施設 |
駅東街区 | 阪急百貨店とセルシー | 百貨店やエンターテイメント機能を有する床面積10万㎡級の施設整備 |
公園南街区 | 閉館後の千里阪急ホテル跡地 | 賑わい広場・都心居住機能 |
出典 豊中市
地図
- 道路上空を活用した高度利用により、商業施設を中心として、高次都市機能など多様な機能の導入・連携を図る
- 主用途は商業、業務、宿泊、高度医療等
- 公共的な歩行者動線、バスターミナル、防災空間、広場空間等を確保する
コメント
完成予想図から推測すると、高さ60m程度、上層階はホテルが入居すると予想される。
- 大街区化(新千里東町第4号線の改廃の検討)により商業施設を整備する
- 主用途は百貨店、物販、飲食、サービス、エンターテイメント施設、規模は延床面積10万㎡級を想定
- 公共的な歩行者動線、バスターミナル、賑わい広場等を確保する
- 地区内の自動車交通の円滑化・適正化に資する駐車場の整備を行う
千里阪急とセルシーの間の道路を廃道とし、敷地を一体化する。
- 隣接する千里東町公園と連携した交流機能、都心居住機能の導入を検討する
コメント
千里阪急ホテル敷地には、マンションが建設されるようだ。
本再開発計画は、エリアの他施設と「相互補完」を意識したものになる。
つまり、他の施設と用途が重複しないと思う。
具体的には、駅東街区の千里阪急とセルシー(延床面積合計約10万㎡)は大規模商業施設が主体となる。
したがって、駅西街区の商業施設の規模は2万㎡程度になるのではないか?
株式会社朝日新聞社
イオンモール株式会社
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社
大阪モノレール株式会社
一般財団法人信用保証サービスセンター
公益財団法人大阪府都市整備推進センター
北大阪急行電鉄株式会社
ケネディクス・オフィス投資法人
株式会社ザイマックス関西
シップヘルスケアエステート株式会社
豊中市千里地域連携センター
阪急電鉄株式会社
阪急阪神不動産株式会社
株式会社ヤマダ電機
株式会社読売新聞大阪本社
大阪府
豊中市
(オブザーバー)
大阪ガス株式会社
関西電力株式会社
独立行政法人都市再生機構
西日本電信電話株式会社
阪急バス株式会社
千里中央オトカリテ(旧大丸ピーコック)2023年9月
オトカリテ専門店およびピーコックストア千里中央店(旧大丸ピーコック)は、2023年4月30日に閉館した。
前身の大丸ピーコックが開業したのは53年前の1970年だった。
2023年7月1日に解体工事に着工しており、2024年7月31日に解体が完了する予定。
解体工事の注文者は「イオンモール株式会社」、解体施工は「清水建設株式会社」が担当する。
2019年に、官民協働の合意形成の場となる千里中央地区活性化協議会(豊中市)は、「千里中央地区活性化基本計画」を策定している。
千里中央オトカリテ(旧大丸ピーコック)2018年頃
千里阪急とセルシー(延床面積合計約10万㎡)は一体的に再開発する方針。
しかし、千里中央オトカリテ(旧大丸ピーコック)は、北大阪急行「千里中央駅」の反対側(西側)なので、千里阪急とセルシーとは距離があり一体開発とはならない。
ただし、地域全体を意識し他施設との補完、連携を重視した再開発となる予定。
千里中央第1立体駐車場(2023年9月撮影)
左:旧オトカリテ / 右:千里中央第1立体駐車場(2023年10月撮影)
「旧オトカリテ」と「千里中央第1立体駐車場(敷地面積約4,300㎡・820台)」の間の道路は「再編」が検討されておいる。
名称 | 千里中央オトカリテ(旧大丸ピーコック) |
所在地 | 大阪府豊中市新千里東町1-1-1 |
敷地面積 | 3,669㎡ |
延床面積 | 15,734㎡ |
店舗面積 | 千里大丸プラザ(1万㎡)
オトカリテ(5,000㎡) |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
容積率 | 600%(当ブログ調べ) |
開業 | 1970年3月11日 |
閉館 | 2023年4月30日 |
名称 | 千里中央第1立体駐車場 |
所在地 | 大阪府豊中市新千里東町1の1 |
敷地面積 | 4,319㎡ |
延床面積 | 18,025㎡ |
駐車台数 | 820台 |
階数 | 地上5階 |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
容積率 | 600%(当ブログ調べ) |
竣工 | 2007年1月(増築工事) |
名称 | 千里阪急百貨店 |
所在地 | 大阪府豊中市新千里東町一丁目5番1(地番) |
敷地面積 | 4,419.55㎡ |
延床面積 | 20,575.84㎡ |
用途 | 百貨店 |
構造 | 鉄筋コンクリート・鉄骨造 |
階数 | 地上7階・地下1階 |
開業 | 1970年 |
所有者 | H2O |
名称 | 千里セルシー |
所在地 | 大阪府豊中市新千里東町一丁目5番2(地番) |
敷地面積 | 14,028.78㎡ |
延床面積 | 45,305.87㎡ |
用途 | 専門店 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地上6階・地下1階 |
開業 | 1972年 |
所有者 | 合同会社サントル(H2Oが出資している匿名組合 ) (信託受益権者) |
名称 | 千里阪急ホテル |
所在地 | 大阪府豊中市新千里東町二丁目1番1、1番2(地番) |
敷地面積 | 18,675.03㎡ |
延床面積 | 27,002.08㎡ |
用途 | ホテル |
構造 | 鉄筋コンクリート・鉄骨造 |
階数 | 地上7階・地下2階 |
開業 | 1970年(2025 年度末に営業終了予定) |
所有者 | HHP(阪急阪神ホールディングス株式会社) |
エリア | 方向性 |
千里中央(東町エリア) | 商業(千里阪急・セルシー一体開発延床面積約100,000㎡) |
千里中央(西町エリア) | 業務(SOHO・コワーキング・シェアオフィス) |
- 千里阪急百貨店とセルシーを一体開発し、延床面積約10万㎡の商業を主体とした再開発。
- 北大阪急行の延伸などで変貌する千里中央地区の再整備に向け、今後10年程度の期間で関係者が取り組むべき方向性や方針を示した。
- 北大阪急行「千里中央駅西側」の「千里中央オトカリテ(ピーコックストア)」や「千里中央第1立体駐車場」も、駐車場再編計画に合わせて用途転換や高度利用も視野に検討する。
2018年7月撮影(セルシー)
2018年7月撮影(千里阪急)
豊中市千里文化センター(右)
出典 豊中市
シエリアタワー千里中央
出典 豊中市