SkyDrive「空飛ぶクルマ(SD-05型)」のデザイン・仕様を発表・2025年大阪・関西万博で実用化を目指す

SD-05(出典 スカイドライブ社)

スカイドライブ社(東京)は、2025年大阪・関西万博で輸送手段として活用が期待される「空飛ぶクルマ(SD-05型)」のデザインと仕様を発表した。

それによると、新型機はパイロット1名と乗客1名の合計2人乗りで、最大巡航速度は時速100km、航続距離は5km~10km、飛行時間は5分~10分、1回当たりの充電時間は30分未満を目指す。

価格は1億円程度を想定する。

当ブログの予想では、座席は前後に配置され、前席はパイロット席、後席は乗客席となると思われる。

以前の計画では、「万博会場と天保山(海遊館)間の約4km」または「万博会場とユニバーサルシティ駅前の約5km」を飛行するとされていた。

(出典 スカイドライブ社)

SkyDrive社製「空飛ぶクルマ」

機体名SD-03次世代機(SD-05)
乗員1名2名(パイロット1名・乗客1名)
サイズ高さ2m、幅4m、長さ4m全長9.4m
重量400kg
ローター数8基(4カ所にローターを2つずつ)12基(4カ所にローターを3つずつ)
ローター方式2重反転式
有人試験飛行2020年8月2025年実用化目標
最高速度40km/h100km/h
飛行時間5分~10分5分~10分(当ブログ予想)
飛行距離約3km~6km(当ブログ予想)5km~10km
飛行高度高度500m以下(当ブログ予想)
充電時間30分未満を目指す
航空機用内装ジャムコ
機体素材(カーボン)東レ・カーボンマジック
バッテリーシステムElectric Power Systems

出典 大阪府

2024年にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と「万博会場(夢洲)」の約5kmを結ぶ計画もある。

出典 大阪府

関空~万博会場(30km)や神戸空港~万博会場(15km)の飛行計画もあるが、2025年の大阪・関西万博には間に合わない可能性もある。

 

  • 現在の法律では、空を飛ぶためには「型式証明」を取得する必要がある。国土交通省は2021年10月29日にスカイドライブ社からの「型式証明申請」を受理した。型式証明の審査対象は、2025年に事業化を目指している機体となる。
  • また、大阪湾上を飛行するならば、航空機との関係からレーダーや空中衝突防止装置「TCAS」なども必要になるかもしれない。
  • 当ブログの予想では2025年に関空~大阪・関西万博会場(夢洲)間の直線距離30kmを「商業運航」することは、かなり困難と思われる。
  • また、安全性の観点から、いきなり海の上(USJ~万博会場の夢洲の間5km)を飛行するのも難しいと思う。したがって、2025年万博では、陸地である万博会場内(敷地面積155ha)を飛行する程度になるのではないか?

株式会社SkyDrive 概要

設立2018年7月
代表者代表取締役CEO 福澤 知浩
URLhttps://skydrive2020.com/
事業内容
  • 空飛ぶクルマと物流ドローンの開発・製造・販売・運航サービス
  • 物流ドローンの開発・製造・運用サービス・コンサルティング
所在地
  • 東京オフィス:東京都新宿区大久保3-8
  • 豊田R&Dセンター:愛知県豊田市挙母町2-1-1 豊田市ものづくり創造拠点SENTAN
  • 豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
  • 福島開発拠点:福島県南相馬市福島ロボットテストフィールド内
  • 大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
系列トヨタ自動車出身の技術者らが設立

 

2025年大阪・関西万博 開催概要

テーマいのち輝く未来社会のデザイン
会期2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月)
会期日数184日間
会場大阪市花区の人工島「夢洲」
会場面積155ha
アクセス大阪メトロ中央線(北港テクノポート線)延伸・新駅設置予定
経費1,850億円(会場建設)
800億円~830億円(運営費)
来場者数2,800万人
入場料(予想)6,000円(当日・大人)

出典 大阪市

アクセス

2025年の国際博覧会(万博)は大阪市西部の人工島(夢洲)で開催される。

 

 

三重県が先行か?

VoloCity(出典©Volocopter)

JALは2025年度に「空飛ぶクルマ」を使った事業に乗り出す。三重県などで空港と観光地を結ぶ旅客輸送サービスを始める。

引用 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73760930Q1A710C2MM8000/?unlock=1

JAL(ドローン eVTOL)概要

名称VoloCity(当ブログ予想)
最高速度110km/h
航続距離35km
乗員2名
離着陸方式eVTOL(電動垂直離着陸機)
動力リチウムイオン電池
推進方式プロペラ推進
開発企業ボロコプター社(Volocopte)ドイツ

三重県と実証実験や事業化に向けた連携協協定を提携しており、中部空港と対岸の三重県の観光地を結ぶ路線に就航する可能性がある。

JALは2020年にドイツ・ボロコプター社に出資している。

運賃については、2020年の情報では「15分 300ユーロ(約3万9000円)」とするものもある。一般的にヘリコプターの運賃は1分1万円とされるので、現在のヘリコプターよりも安い可能性がある。

米モルガン・スタンレーは40年までに世界の空飛ぶクルマの市場規模が1兆5千億ドル(約165兆円)に成長すると予測する。

ドイツのボロコプター社(Volocopte)は、新コンセプト機体「VoloConnect」を発表した。

それによると、4人乗り、巡航速度180km/h(最高速度250km/h)、航続距離100kmで都市間移動に利用できる仕様になっており、数年後の認証取得を目指している。

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