SkyDrive「空飛ぶクルマ(SD-03型)」を見てきた。現在の「SD-05型」の仕様 2025年大阪・関西万博で実用化を目指す

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SD-03(2023年11月筆者撮影)

2023年11月、梅田スカイビルでSkyDrive「空飛ぶクルマ(SD-03型)」が展示されていたので撮影してみました。

現地のパネル

SD-03型は有人試験機で、2025年大阪・関西万博では3人乗りの「SD-05」のお披露目を目指している。

機体名SD-03型(有人試験機)
乗員1名
サイズ全長4m、全幅4m、全高2m
燃料バッテリー(電動)
重量400kg
ローター数8基(4カ所にローターを2つずつ)
ローター方式2重反転式
有人試験飛行2020年8月
最高速度40km/h~50km/h
飛行時間5分~10分
航続距離約3km~6km(当ブログ予想)
主要構造材料複合材(CFPR)・アルミ合金など

 

SD-03型

SD-03型は、外部から遠隔操縦すると聞いていたが、操縦席に操縦桿のようなものが見える。

もしかしたら、緊急用の操縦桿かもしれない。

現地のパネル

機体名SD-05型
乗員3名(操縦士1名+乗客3名)
サイズ全長12.5m、全幅12.5m、全高3m(プロペラを含む)
燃料バッテリー(電動)
重量1,400kg
ローター数8基(4カ所にローターを2つずつ)
ローター方式2重反転式
有人試験飛行2025年の大阪・関西万博でのお披露目を目指す
最高速度100km/h(対気速度)
飛行時間5分~10分(当ブログ予想)
飛行高度高度500m以下(当ブログ予想)
航続距離約15km
充電時間30分未満を目指す
航空機用内装ジャムコ
機体素材(カーボン)東レ・カーボンマジック
バッテリーシステムElectric Power Systems

 

現地のパネルには、「2025年の大阪・関西万博でのお披露目を目指し、開発を推進しています。」って記載されている。

万博まであと1年半だが、「運航」とか「商用飛行」という文言はない。

また、以前発表された「SD-05型」は2名乗りだったが、3名乗りに変更になっている。機体も以前の全長9.4mから全長12.5mと大型化されている。

重量も1,400kgとSD-03型の400kgから3倍以上になっている。

 

当ブログのコメント

これでは、大量の電力を消費するレーダーのような機器の搭載は不可能だと思う。

そうすると、有視界飛行となるが、予定されているコース(海遊館=夢洲間)の距離は3.7kmなので視程4km以上でないと運航はできないと思う。

臨海部は気象条件が変化しやすいので、突然、視程が4km以下になることも多い。

飛行中に視程が悪化するとどうなるのか?

もし、海上に落下すると、救助はどうするのか?

いろいろと疑問が湧いてくる。

 

試験飛行は1年は必要だと思う

例えば、鉄道の新路線開業でも半年間の試験運行をする。

ほぼ世界初となる「空飛ぶクルマの商業運航」ならば、試験飛行には1年をかけるべきだと思う。

2025年大阪・関西万博は、2025年4月13日(日)に開幕するので、逆算すると2024年4月に試験飛行が開始できなければ「商業運航」は断念すべきだと思う。

 

実機展示&デモ飛行でも感動するはず

実際に「空飛ぶクルマ(SD-03型)」を見たが、いろいろと気づくことがあった。

また、大勢の人が集まって、楽しそうに操縦席に乗って写真を撮っていた。

これが、実際にデモ飛行すれば、もっと感動すると思う。

当ブログの感想ですが、2025年大阪・関西万博での「商業運航」はかなり難しいと思う。

しかし、「空飛ぶクルマ(SD-05型)」の実機展示と「空飛ぶクルマ(SD-03型)」のデモ飛行でも十分成功だと思う。

関係者は早めに決断すべきだと思う。

 

以下は過去記事で仕様がパネルと異なる

SD-05(出典 スカイドライブ社)

スカイドライブ社(東京)は、2025年大阪・関西万博で輸送手段として活用が期待される「空飛ぶクルマ(SD-05型)」のデザインと仕様を発表した。

それによると、新型機はパイロット1名と乗客1名の合計2人乗りで、最大巡航速度は時速100km、航続距離は5km~10km、飛行時間は5分~10分、1回当たりの充電時間は30分未満を目指す。

価格は1億円程度を想定する。

当ブログの予想では、座席は前後に配置され、前席はパイロット席、後席は乗客席となると思われる。

以前の計画では、「万博会場と天保山(海遊館)間の約4km」または「万博会場とユニバーサルシティ駅前の約5km」を飛行するとされていた。

(出典 スカイドライブ社)

SkyDrive社製「空飛ぶクルマ」

機体名SD-03次世代機(SD-05)
乗員1名2名(パイロット1名・乗客1名)
サイズ高さ2m、幅4m、長さ4m全長9.4m
重量400kg
ローター数8基(4カ所にローターを2つずつ)12基(4カ所にローターを3つずつ)
ローター方式2重反転式
有人試験飛行2020年8月2025年実用化目標
最高速度40km/h100km/h
飛行時間5分~10分5分~10分(当ブログ予想)
飛行距離約3km~6km(当ブログ予想)5km~10km
飛行高度高度500m以下(当ブログ予想)
充電時間30分未満を目指す
航空機用内装ジャムコ
機体素材(カーボン)東レ・カーボンマジック
バッテリーシステムElectric Power Systems

出典 大阪府

2024年にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と「万博会場(夢洲)」の約5kmを結ぶ計画もある。

出典 大阪府

関空~万博会場(30km)や神戸空港~万博会場(15km)の飛行計画もあるが、2025年の大阪・関西万博には間に合わない可能性もある。

 

  • 現在の法律では、空を飛ぶためには「型式証明」を取得する必要がある。国土交通省は2021年10月29日にスカイドライブ社からの「型式証明申請」を受理した。型式証明の審査対象は、2025年に事業化を目指している機体となる。
  • また、大阪湾上を飛行するならば、航空機との関係からレーダーや空中衝突防止装置「TCAS」なども必要になるかもしれない。
  • 当ブログの予想では2025年に関空~大阪・関西万博会場(夢洲)間の直線距離30kmを「商業運航」することは、かなり困難と思われる。
  • また、安全性の観点から、いきなり海の上(USJ~万博会場の夢洲の間5km)を飛行するのも難しいと思う。したがって、2025年万博では、陸地である万博会場内(敷地面積155ha)を飛行する程度になるのではないか?

株式会社SkyDrive 概要

設立2018年7月
代表者代表取締役CEO 福澤 知浩
URLhttps://skydrive2020.com/
事業内容
  • 空飛ぶクルマと物流ドローンの開発・製造・販売・運航サービス
  • 物流ドローンの開発・製造・運用サービス・コンサルティング
所在地
  • 東京オフィス:東京都新宿区大久保3-8
  • 豊田R&Dセンター:愛知県豊田市挙母町2-1-1 豊田市ものづくり創造拠点SENTAN
  • 豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
  • 福島開発拠点:福島県南相馬市福島ロボットテストフィールド内
  • 大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
系列トヨタ自動車出身の技術者らが設立

 

2025年大阪・関西万博 開催概要

テーマいのち輝く未来社会のデザイン
会期2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月)
会期日数184日間
会場大阪市花区の人工島「夢洲」
会場面積155ha
アクセス大阪メトロ中央線(北港テクノポート線)延伸・新駅設置予定
経費2,350億円(会場建設)
800億円~830億円(運営費)
来場者数2,820万人
入場料(予想)7,500円(当日・大人)

出典 大阪市

アクセス

2025年の国際博覧会(万博)は大阪市西部の人工島(夢洲)で開催される。

 

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