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神戸の有名老舗菓子店が事業停止、自己破産へ、なぜ 神戸菓子店(神戸スイーツ)は事業破綻するのか?

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一時期、神戸スイーツと話題になったが、なぜ、神戸菓子店は事業破綻するのか?

また、神戸の有名老舗菓子店が、事業停止した。神戸のマーケットが小さく、しかも人口が減少しているのが原因だと思う。

神戸は富裕層が多いイメージだが、実際は少し違う。芦屋市や西宮市在住の富裕層が神戸市で買い物していたから、神戸市に富裕層が多いようなイメージが出来上がったに過ぎない。

 

コンビニ・スイーツ

コンビニ・スイーツのレベルが上がって来たので、1個300円~400円という価格帯のケーキ店の客がコンビニに流れている。

 

個人贈答用の需要減少

友人宅に行く場合、ショートケーキを手土産に持参することが多かったが、そういった個人贈答用需要が減少している。

 

自宅用需要の減少

神戸は人口減少、高齢化しており、三宮や元町など都心で自宅用にスイーツを買う需要が減少している。

また、単身世帯が増加しており自分で買って自宅で食べるなら、デパートで600円のショートケーキを1個だけ買うのは、買いにくい。

自分用に1個だけ買うなら、コンビニの方が買いやすい。

 

高級食パン人気

デパートで贈答用に「ショートケーキ」を購入するなら1個600円で4個買うと2,400円になる。

一方、「高級食パン」ならば1.5斤で800円~1,000円で贈答用になるのでコスパがいい。

 

外食に乗り遅れ

今は、スイーツとドリンクのセットで外食するカフェスタイルの方が有望だ。

実際、5,000円程度の「アフタヌーン・ティー」がブームになっている。

しかし、神戸は外食需要が少ないので、神戸では生き残りはできない。

 

法人需要に乗り遅れ

デパートでは、法人贈答用に1,000円~1,500円程度の「焼き菓子」がよく売れている。実際、平日の昼間にスーツを着たサラリーマンが購入している。

しかし、神戸はオフィス人口も減少しているので、そういった法人贈答用需要も減少しており、生き残りはできない。

 

結局、神戸の市場規模の5倍の「大阪」に出店するしかない。

大阪では「神戸ブランド」はそれほど通用しない。場合によっては「神戸ブランド」はマイナスとなることもある。

神戸に本社のあるマンション開発会社も大阪に進出しているし、神戸にこだわっている企業は経営悪化するばかりだ。

やはり、神戸の人口減少が原因と言える。それなのに、役所は人口減少問題に有効な対策を講じていない。

神戸はもう単独では生き残りはできない。大阪と連携しないといけないが、神戸人は神戸にこだわってそれができていない。

 

神戸スイーツの将来

神戸スイーツの将来は2つの選択肢がある。

  1. 神戸にこだわって、衰退する
  2. 大阪や東京に進出して、生き残る

スイーツというとショートケーキなどの「生菓子」を思い浮かべるが、そういった需要はコンビニや高級食パンに奪われている。

神戸で「生菓子」だけをデパートで販売しても生き残りは難しい。大阪や東京では法人贈答用の「焼き菓子」の需要が多く、生き残れる可能性がある。

人口減少、高齢化している神戸では「神戸スイーツ」生菓子だけでは生き残れないと思う。

 

【東洋経済 神戸洋菓子店が破綻「地方スイーツ」の落日】は正しいのか?

東洋経済は2018年10月26日付で【神戸洋菓子店が破綻「地方スイーツ」の落日】という記事を掲載した。(当ブログではそれよりも早く2018年10月23日に執筆している)

その中で、ケーキは贈答品、家族での祝いごとに欠かせないものだった。家族ぐるみの付き合いが多く、家庭を訪問する際の手土産や中元・歳暮などに洋菓子は使われていた。

しかし、人々のライフスタイルが多様化したことにより、家庭訪問も、中元・歳暮のやり取りも減ってしまった。

と、贈答用の洋菓子の需要が減少していると書いている。

しかし、2018年10月29日に開業した「アンリシャルパンティエ エビスタ西宮店」では、店内の売場の3分の1は生菓子、残り3分の2は「焼き菓子」などの贈答用売場だった。

 

「えびすフィナンシェ」

東洋経済の記事では、贈答用需要が減少したと書いている。しかし、法人や結婚披露宴の引き出物として贈答用需要は「大阪や東京」では底堅くあると思う。

また、西宮の洋菓子店「ツマガリ」にしても、大丸梅田店、大丸神戸店に大規模な店舗を出店しているので、単なる地方の洋菓子店ではない。大阪に進出して成功している。

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