グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE
新型コロナウイルスの影響で、延期や中止となる再開発プロジェクトがある中、大阪の再開発案件は比較的順調に着工している。
特に、JR大阪駅(梅田)周辺の再開発プロジェクトは順調で「うめきた2期」「梅田3丁目計画(旧大阪中央郵便局)」が無事着工している。
大阪駅周辺・新梅田の再開発プロジェクト
再開発プロジェクト | 最高高さ | 着工 | 竣工 |
うめきた2期 | 185m | 2020年12月 | 2028年3月 |
梅田3丁目計画(旧大阪中央郵便局) | 188m | 2020年9月 | 2024年3月 |
阪神百貨店2期(大阪梅田ツインタワーズ・サウス) | 189m | 2019年6月 | 2022年春 |
住友不動産(梅田曾根崎計画) | 191m | 2018年7月 | 2022年3月 |
JR大阪駅西北ビル | 122m | 2021年2月 | 2024年6月 |
グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE | 178m | 2018年5月 | 2021年7月 |
住友不動産(梅田曾根崎計画)高さ191m(2022年竣工)
JR西日本は、中期経営計画(2018年~2023年)で「JR大阪駅西北ビル」「JR広島駅ビル」「JR三ノ宮駅ビル」を3大プロジェクトとしていたが「JR三ノ宮駅ビル」だけ白紙から検討と全く進んでいない。
新型コロナウイルスの影響ということだが、JR西日本は新大阪周辺で2棟のオフィスビルを同時開発し、JR京橋駅近くのホテル「ヴィアイン大阪京橋」を2020年12月に開業している。
したがって、神戸の再開発の遅れの原因は「新型コロナウイルス」だけではないと思う。
新型コロナウイルス
2021年2月から日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が開始される予定だが、コロナ禍が終息するとは思えない。やはり1年後の2022年の冬季の流行期を乗り切るまで安心はできない。
また、日本や先進国で終息したとしても、世界的に2021年内にワクチン接種が完了するとは不可能だと思う。
結局、世界的に見れば、コロナ禍の影響は2023年~2024年頃まで残るのではないか?
東京オリンピック
東京オリンピックは2021年7月23日~8月9日に延期されたが、2021年3月頃までに正式に開催決定をしないといけない。
2021年1月現在、新型コロナウイルスの変異型(感染力70%アップ)が世界中で拡大期にあり、終息の気配は感じられない。
個人的な予想だが、東京オリンピックの開催を2021年3月に決定するのは困難で、中止の可能性もあると思う。
米中関係
イギリスの民間調査機関「経済ビジネス・リサーチ・センター」(CEBR)は、2028年にも中国がアメリカのGDPを追い抜いて世界1位になると予想している。(出典 BBC https://www.bbc.com/japanese/55457085)
2019年世界のGDP上位10カ国
順位 | 国名 | 名目GDP(兆ドル) | 円換算1ドル=100円 |
1位 | アメリカ | 21.5兆ドル | 2,150兆円 |
2位 | 中国 | 14.2兆ドル | 1,420兆円 |
3位 | 日本 | 5.2兆ドル | 520兆円 |
4位 | ドイツ | 4.1兆ドル | 410兆円 |
5位 | インド | 3.0兆ドル | 300兆円 |
6位 | フランス | 2.8兆ドル | 280兆円 |
7位 | イギリス | 2.8兆ドル | 280兆円 |
8位 | イタリア | 2.1兆ドル | 210兆円 |
9位 | ブラジル | 1.9兆ドル | 190兆円 |
10位 | カナダ | 1.8兆ドル | 180兆円 |
2019年現在、中国のGDPは1,420兆円で日本の520兆円の2.7倍、アメリカの2,150兆円0.66倍まで拡大している。
2028年に中国がアメリカをGDPで抜くことになれば、中国は強大な経済力を背景に日本など東アジア諸国に対して軍事的圧力を強める可能性が高い。
これに対して、アメリカのバイデン政権(2021年発足予定)は、クアッド(Quad 米国、日本、豪州、インド)の4か国+欧米(仏、英、独)の連携で対抗しようとしている。
実際、イギリスは正規空母「クイーン・エリザベス」(65,000トン)打撃群を日本近海に2021年初頭にも派遣し、長期滞在すると見られる。
フランスはすでにリュビ級原子力潜水艦「エメロード(S-604)」を日本近海に派遣し、2020年12月15日~17日にかけ日米仏3か国共同訓練を実施している。日本からはヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが(DDH-181)」、アメリカからは、アーレイ・バーク級イージス艦「ジョン・S・マケイン(DDG-56)」と対潜哨戒機P-8Aポセイドン(ボーイング737を改造)が参加した。
米中対立は1~2年で解決するはずもなく、2030年頃にかけ激化するのではないか?