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国交省の2027年度概算要求、羽田空港に746億円、成田空港に193億円、関空と伊丹の2空港で45億円

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羽田空港

国土交通省が2026年8月に発表した2027年度(令和9年度)予算の概算要求で、空港整備に関する予算額が明らかになりました。

特に注目したいのが、羽田空港・成田空港と、関西空港・伊丹空港の予算規模の違いです。

 

国交省の2027年度予算要求:羽田・成田・関空など
空港名 2027年度概算要求(2026年度)
羽田空港 746億円(691億円)
成田空港 193億円(179億円)
関西空港・伊丹空港 45億円(23億円)
中部空港 23億円(21億円)

令和9年度航空局関係概算要求総括表(PDF)

となっています。

国土交通省の資料によると、羽田空港は空港アクセス鉄道やターミナル再編、旧整備場地区の再編、滑走路などの耐震化といった大規模な整備を進めます。

成田空港についても、B滑走路の延伸やC滑走路の新設など、年間発着50万回を目指した機能強化が進められています。

 

関空・伊丹は45億円にとどまる

一方、関西空港と伊丹空港の2空港を合わせても45億円です。

前年度の23億円から22億円増額されているため、金額自体は大幅に増えています。

しかし、羽田746億円、成田193億円と比較すると、その差は非常に大きくなっています。

単純比較すると、

  • 羽田:746億円
  • 成田:193億円
  • 関空+伊丹:45億円

で、羽田だけで関空・伊丹の約16.6倍、成田でも約4.3倍となります。

もちろん、これらは空港の総投資額すべてを比較したものではなく、国の概算要求に計上された金額です。

そのため、「羽田に746億円投資する一方、関空には45億円しか投資しない」という単純な比較には注意が必要です。

 

なぜ関空・伊丹は少ないのか?

では、なぜ関西空港・伊丹空港の予算はこれほど少ないのでしょうか。

大きな理由の一つは、関西空港と伊丹空港は、国が直接運営する空港ではなく、民間の運営会社によるコンセッション方式で運営されていることです。

そのため、空港のターミナル施設などについては、運営会社側の投資も重要になります。

一方、羽田空港や成田空港では、国が主体となって進める大規模なインフラ整備があります。

特に羽田では、空港アクセス鉄道、ターミナル再編、防災・減災など、国が関与する大型事業が複数進められています。

したがって、国の概算要求額だけで空港ごとの「重要度」を判断することはできません。

 

それでも気になる「関空への投資の少なさ」

とはいえ、個人的には今回の数字は気になります。

関西空港は、関西圏の国際空港として非常に重要な存在です。

大阪・関西万博を契機にインバウンド需要が拡大し、今後も大阪IRなどによって関西を訪れる外国人観光客の増加が期待されています。

さらに、関西空港では年間の旅客需要が増加する中で、ターミナル機能やアクセス交通のさらなる強化も重要になっています。

それにもかかわらず、国の2027年度概算要求では関空・伊丹の2空港を合わせて45億円

羽田746億円、成田193億円という数字と並べると、関西圏の空港インフラへの国の直接的な予算投入が少ないことは明確です。

関西空港は、二期島(埋め立て地)に本格的な国際線ターミナルを建設する構想があるものの、実際の整備はほとんど進んでいません。

利用者数では羽田を上回る国際線実績を持ちながら、予算面では軽視されているのが現状です。

 

関空は「民間投資」が中心になる?

関西空港については、今後、国の予算だけでなく、運営会社による設備投資がどこまで進むのかが重要になります。

関空・伊丹は同じ運営会社のもとで一体的に運営されており、国の予算だけでは見えない投資もあります。

そのため、

「関空に投資が少ない=関西空港が軽視されている」

とまでは言えません。

ただし、羽田・成田では国を中心に大規模な機能強化が進められているため、今後の関西空港についても、国と民間の双方によるさらなる投資が必要になるでしょう。

 

関西空港は今後さらに重要になる

関西空港は、関西経済圏にとって「海外への玄関口」です。

大阪・関西万博、大阪IR、インバウンド需要の拡大などを考えると、今後10~20年で関西空港の重要性はさらに高まる可能性があります。

今回の2027年度概算要求を見ると、

「首都圏空港には大規模投資、関西空港は民間投資を中心に機能強化」

という構図が見えてきます。

今後、関西空港の旅客数がさらに増加した場合、ターミナル・滑走路・空港アクセスなどについて、国がどこまで追加投資を行うのかにも注目したいところです。

特に、関空の将来的な国際競争力を維持するためには、空港そのものだけでなく、大阪・京都・神戸など関西主要都市とのアクセス強化も重要になるでしょう。

成田空港

成田空港

成田空港は193億円(前年度179億円)と14億円の増額となった。しかも成田空港は第三滑走路(C滑走路)整備、B滑走路延伸などに国から財政投融資5,544億円など多額の資金が投じられている。

 

関西空港・伊丹空港

関西空港

伊丹空港

関西空港・伊丹空港は2空港で合計45億円と前年の23億円から増加したが、羽田の746億円、成田の193億円よりも大幅に少ない。

 

中部空港

中部空港

中部空港の概算要求は23億円だが、中部空港は新たに「第二滑走路」建設事業に着手しており、国からも支援を受けている。

 

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