2025年大阪・関西万博 開幕6日目の2025年4月18日に累計来場者数50万人を突破した。
2005年の愛知万博「愛・地球博(会期全体2,200万人)」の50万人突破は開幕2週目に入ってからで、開幕6日目で突破した2025年大阪・関西万博はそれよりも早いペース。
来場者数目標2,820万人とされるが、この中に関係者は含まれると思う。
というのは、万博来場者輸送シェアのグラフに総来場者数2,820万人と記載されていることから、2,820万人という数字は鉄道やバスといった輸送手段を利用する来場者数の合計と分かる。
関係者も鉄道やバスといった輸送手段を利用するので2,820万人に含まれる。
また、万博会期全体を通じたチケットの販売目標は2,300万枚なので、2,820万人と520万人の差がある。
この520万人に関係者と通期券購入者の2回目以降の利用が含まれると推定される。
会場建設費2,350億円とは別に会場運営費1,160億円かかる。
会場運営費1,160億円の8割928億円を入場チケット(損益分岐点1,840万枚)でまかなう予定。
したがって、来場者数2,820万人に達しなくても、チケットが1,840万枚が売れれば会場運営費1,160億円は黒字になる。
ちなみに、2005年愛知万博は来場者数2,200万人だが入場券販売数は1,632万枚なので、2,200万人には関係者が含まれていると思われる。
来場者目標 | 2,820万人(関係者を含む) |
---|---|
チケット販売目標 | 2,300万枚 |
損益分岐点 | 1,840万枚 |
会場建設費 | 2,350億円 |
会場運営費 | 1,160億円
|
輸送手段別内訳
輸送手段 | 駅など | 1日の最大来場者数 | シェア |
大阪メトロ中央線 | 夢洲駅 | 13.3万人 | 58.6% |
駅シャトルバス
(JR桜島駅) |
西ゲート | 2.6万人
(1.86万人) |
11.4%
(8.2%) |
自家用車・団体バス・タクシー | (パークアンドライドを含む) | 6.8万人 | 30% |
合計 | 22.7万人 | 100% |
日付 | 来場者数(累計) | (一般来場者) | (関係者) |
---|---|---|---|
2025年4月13日(日) | 141,000人(14.1万人) | 119,000人 | 22,000人 |
2025年4月14日(月) | 68,000人(20.9万人) | 51,000人 | 17,000人 |
2025年4月15日(火) | 62,000人(27.1万人) | 46,000人 | 16,000人 |
2025年4月16日(水) | 71,000人(34.2万人) | 56,000人 | 15,000人 |
2025年4月17日(木) | 80,000人(42.2万人) | 65,000人(33.7万人) | 15,000人 |
2025年4月18日(金) | 91,000人(51.3万人) | 76,000人(41.3万人) | 15,000人(10万人) |
来場者数目標2,820万人を開催日数の183日で割ると1日平均15.4万人になる。
イメージとして、平日12万人・休日20万人くらい来ないと目標を達成できない。
現在のペースならば、平日10万人・休日15万人程度と予想され、来場者数は2,100万人程度かもしれない。
関係者が1日1.5万人とすると期間全体で275万人となり、一般来場者数は1,825万人となる。
この場合でも、損益分岐点の1,840万枚はほぼ達成できるので、2025年大阪・関西万博が黒字になる可能性は極めて高い。
個人的には、2005年愛知万博の来場者数2,200万人を超えれば、確実に黒字化するので、成功と言っていいと思う。
年 | 博覧会名 | 来場者数 |
---|---|---|
1970年 | 大阪万博 | 6,400万人 |
1985年 | つくば万博 | 2,033万人 |
1990年 | 国際花と緑の博覧会(大阪) | 2,312万人 |
2005年 | 愛知万博 | 2,200万人
(入場券1,632万枚) |
2010年 | 上海万博 | 7,100万人 |
2015年 | ミラノ万博 | 2,150万人 |
2021年 | ドバイ万博 | 2,410万人 |
博覧会名 | 2025年大阪・関西万博 | 2005年愛知万博 |
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50万人 | 開幕6日目 | 開幕2週間目 |
500万人 | 開幕60日目 | |
1000万人 | 開幕102日目 | |
会期全体 | 2,820万人(目標) | 2,200万人 |