
出典 三菱商事都市開発
2023年7月26日、大阪府は日本万国博覧会記念公園(万博記念公園)の活性化を目的とした「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」について、事業者として 三菱商事都市開発、米国AEG(Anschutz Entertainment Group, Inc.)、関電不動産開発による企業共同体(JV) と基本協定書を締結しました。
建設予定地は、2020年2月29日に営業を終えた「ホテル阪急エキスポパーク」の跡地で、ここに 西日本最大級となるアリーナ(収容人数18,000人・固定席13,400席) が建設されます。
当初は大阪・関西万博に間に合わせて2025年の開業を予定していましたが、新型コロナの影響により計画が遅れ、現在は2029年1月の開業を目指す 形に変更されています。
さらに、アリーナに隣接する形で「商業・カジュアルホテル棟」「ホテル棟」「オフィス棟」「共同住宅」も整備され、2029年から2037年にかけて順次開業する計画 です。
https://www.pref.osaka.lg.jp/fukatsu/ekimae/index.html

2025年11月撮影(建設工事は未着工です)

出典 三菱商事都市開発(拡大)



当ブログまとめ
- 1期 「アリーナ棟」「共同住宅A棟・B棟・C棟」「商業・カジュアルホテル棟」
- 2期 「フルサービスホテル棟」「オフィス棟A・B棟」
- 3期 「オフィスC棟・D棟」「商業棟」「共同住宅A棟・B棟」
- 4期 「共同住宅A棟・B棟」

敷地東側を拡大
「左手前:カジュアルホテル」「左奥:オフィス棟A」「右:フルサービスホテル」

敷地中央を拡大
アリーナの奥「オフィス棟C・D」

敷地西側を拡大
マンションA棟・B棟など
課題
新アリーナは、大阪モノレール「万博公園駅駅」前に立地するが、モノレールの輸送能力は4両・定員410名なので、ピーク時に輸送力が不足する可能性がある。
変更前のイメージパース

出典 大阪府(変更前)

出典 大阪府(変更前)

出典 大阪府(変更前)
全国3位の規模
- 2029年時点の最大収容人数は、さいたまスーパーアリーナ36,500人、Kアリーナ横浜20,000人(横浜2023年竣工)、に次ぐ国内3位の18,000人となる。
- ちなみに、神戸アリーナは8,000席(可動席を含む)、最大収容人数1万人超。

大阪モノレール「万博公園駅」の南側の様子
(共同企業体の1社)AEGは米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レイカーズを所有し、NBA公式戦を含む国際スポーツ大会の開催を提案している。
吉村洋文知事は「世界的な企業体に力を発揮してもらい、日本でみられなかったスポーツやコンサートが大阪で楽しめる」と期待を寄せる。
引用 産経新聞 https://www.sankei.com/politics/news/210519/plt2105190022-n1.html
| 所在地 | 大阪府吹田市千里万博公園23番17の一部ほか(大阪モノレールの万博記念公園駅の南側の府有地) |
| 開発面積 | 169,000㎡(北側の約146,000㎡を基本用地とし、必ず利用する) |
| 事業区域面積 | 130,460㎡ |
| 延床面積 | 69,550㎡ |
| フィールド面積 | 7,000㎡(当初計画) |
| 高さ | 45m |
| 階数 | 地上5階・地下1階 |
| 最大収容人数 | 18,000人(固定座席13,400席) |
| 想定年間イベント | 165回 |
| 想定来館者数 | 約180万人/年 |
| 開業目標 | 2029年 |
| 事業者 | 以下の3社が構成する企業共同体(JV) 三菱商事都市開発 米AEG(Anschutz Entertainment Group, Inc.) 関電不動産開発 |
| スキーム | 50年の一般定期借地権 |

出典 大阪府(変更前)
予想スケジュール
- 2024年 環境アセスメント開始
- 2025年 工事着工
- 2029年 アリーナ棟開業
- 2032年以降順次開業(~2037年)

出典 大阪府

出典 大阪府
以下は図面より当ブログでまとめ
- 1期 「アリーナ棟」「共同住宅A棟・B棟・C棟」「商業・カジュアルホテル棟」
- 2期 「フルサービスホテル棟」「オフィス棟A・B棟」
- 3期 「オフィスC棟・D棟」「商業棟」「共同住宅A棟・B棟」
- 4期 「共同住宅A棟・B棟」
| アリーナ名 | 固定座席数 | 最大収容人数 | 建設費(竣工) |
| さいたまスーパーアリーナ | 19,000席 | 36,500人 | 650億円(2000年竣工) |
| Kアリーナ横浜 | 20,033人 | 2023年竣工 | |
| 吹田・万博アリーナ(仮称) | 13,400席 | 18,000人 | 2029年竣工 |
| IGアリーナ(愛知国際アリーナ) | 11,000席 | 17,000人 | 400億円(2025年竣工) |
| 横浜アリーナ | 17,000席(可動席を含む/うちスタンド6,000席) | 17,000人 | 350億円(1989年竣工) |
| 有明アリーナ(東京) | 15,000席(うち仮設席3000) | 15,000人 | 360億円(2019年12月竣工) |
| 大阪城ホール | 8,956席 | 16,000人 | 106億円(1983年竣工) |
| 神戸アリーナ | 8,000席(可動席を含む) | 10,000人超 | |
| 大阪市中央体育館 | 5,932席 | 10,000人 | 周辺と合わせ700億円(1996年竣工) |
| 舞洲アリーナ(大阪) | 4,236席 | 7,056人 | 140億円(1995年竣工) |
| ワールド記念ホール(神戸) | 3,528席 | 8,000人 | (1984年竣工) |
アクセス
新アリーナは、大阪モノレール「万博公園駅駅」前に立地するが、モノレールの輸送能力は4両・定員410名なので、ピーク時に輸送力が不足する可能性がある。
千里中央方面は最大1時間12便、門真方面は8便で、1時間20便×500名=10,000名は対応できるが、他の利用者もいるので、アリーナ利用者としては5,000人くらいか?
また新アリーナから、阪急千里線「山田駅」へは西へ約1.3km(徒歩16分)で、かなり遠いが歩くことはできる。
ちなみに、2020年10月に建設予定地に隣接する「万博記念公園」で自動運転バスの実証実験を行っている。

Panasonic Stadium Suita (市立吹田サッカースタジアム)
- Jリーグ「ガンバ大阪」のホームスタジアム
- 開場 2015年
- 建設費 約140億円
- 敷地面積 90,065㎡
- 建築面積 24,712㎡
- 延床面積 66,355㎡
- 高さ 40.33m
- 階数 地上6階
- 設計 竹中工務店・安井建築設計事務所
- 施工 竹中工務店
- 収容能力 39,694人
