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厚生労働省、2025年の人口動態統計(速報値)を発表(日本全体の出生数71万人・死亡数161万人・自然減▲90万人)

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2025年、厚生労働省が公表した人口動態統計(速報値)は、日本社会の構造変化を改めて突きつける内容となりました。

全国の出生数は705,809人、一方、死亡数は1,605,654人、その差である自然減は▲899,845人でした。

年間で約90万人が純減するという、過去に例を見ない規模の人口減少です。これは単なる「少子化」ではありません。すでに日本は、本格的な人口収縮社会へと完全に移行しています。

 

自然減▲90万人減(秋田県の人口約90万人)

自然減が約90万人規模というのは、ほぼ秋田県(人口約90万人)が、毎年まるごと消えていくのに等しいインパクトです。

しかもこれは転出入といった社会増減ではありません。出生と死亡という、人口の「基礎構造」そのものの差によって生じている減少です。

言い換えれば、日本の人口ピラミッドはすでに自律的に回復する局面を過ぎ、放置すれば縮小が加速する構造段階に入っています。問題は景気循環ではなく、人口の土台そのものにあるのです。

 

厚生労働省、2025年の人口動態統計(速報値)
都道府県 出生数 死亡数 自然減
日本全体 705,809 1,605,654 -899,845
東京 88,518 140,739 -52,221
神奈川 51,818 102,522 -50,704
愛知 47,288 83,974 -36,686
大阪 55,111 110,492 -55,381
兵庫 31,540 68,679 -37,139
福岡 33,027 63,218 -30,191

引用 厚生労働省2025年の人口動態統計(速報値)

 

大都市圏も例外ではない
  • 東京

出生数は全国最多ですが、自然減は▲-52,221人です。人口流入で総人口は維持されても、「自力で増える都市」ではなくなっています。

 

  •  大阪

出生数55,111人、死亡数110,492人。自然減は▲55,381人です。

 

  • 神奈川

自然減▲50,704人。首都圏のベッドタウン構造は、高齢化が進むと一気に死亡超過が拡大することが分かります。

 

  • 愛知

トヨタ経済圏を抱える製造業中心地ですが、自然減は▲36,686人。経済の強さと出生数は必ずしも連動していません。

 

  • 福岡

若者流入都市として注目される福岡でも▲30,191人。「若い街」というイメージと自然増は一致しない現実があります。

 

なぜここまで減るのか

主因は明確です。

  • 出産世代そのものが減少
  • 晩婚化・非婚化の進行
  • 第2子・第3子を持ちにくい経済環境
  • 女性のキャリアと育児の両立困難

特に大都市では住宅費・教育費の高さが強く影響します。都市は便利ですが、「子どもを持つコスト」も高いのです。

 

都市の未来はどうなるか

人口減少は「衰退」だけを意味しません。
しかし、前提条件は大きく変わります。

① 住宅市場の変化

これまでの「世帯増加前提」のマンション供給モデルは限界に近づきます。
単身世帯・高齢世帯向けへの転換が不可避です。

② 商業施設の再編

子育て世帯向け大型SCは伸び悩み、
都心型・高付加価値型へシフトが進むでしょう。

③ インフラの選択と集中

全てを維持することは不可能です。
公共施設・学校・病院は再編が加速します。

 

東京一極集中は続くのか?

総人口では東京はまだ流入超過です。
しかし自然減は拡大しています。

これはつまり、「若者が集まるが、子どもは増えない都市」という構造です。

人口のブラックホールではなく、人口の最終滞留地になる可能性もあります。

 

大阪の視点から見ると

大阪も自然減▲55,381人。東京とほぼ同規模の減少です。

しかし大阪は、
・コンパクトシティ構造
・職住近接
・比較的抑えられた住宅価格

という強みがあります。

もし子育て支援と住宅政策を大胆に組み合わせれば、大都市圏の中では「減少幅を抑えられる都市」になり得ます。

 

人口減少社会の本質

問題は「人数」だけではありません。

・高齢化率上昇
・医療費増大
・労働力不足
・税収減

人口減少は、経済構造・財政・都市設計の全てに影響します。

 

解決策はあるのか

短期的に出生数を劇的に回復させるのは困難です。

現実的な方向性は:

  • 子育てコストの大胆な軽減
  • 教育費の公的負担拡大
  • 住宅政策との連動
  • AI・自動化による労働力補完

人口増加前提の社会モデルを維持するのではなく、人口減少前提で成長する設計へ転換することが重要です。

 

人口減少対策は“霞が関ビジネス”になっていないか?
日本の人口減少は止まらない。にもかかわらず、政策の議論はどこか本気度が見えない。

政策が「成果」よりも「予算消化」や「制度創設」そのものに重心が移っていないか。

中央官庁にとっては、

・新制度創設
・新補助金スキーム
・関連法人・委託事業
・検討会・有識者会議

これらは確実に“仕事”になる。

だが、出生数が増えたかどうかは曖昧なままだ。

 

外国人労働者受け入れという“利権”

一方で、労働力不足への対応として外国人労働者受け入れは拡大している。

制度設計は主に出入国在留管理庁や外務省など複数省庁が関与する。

技能実習制度の見直しや特定技能の拡充など、枠組みは年々拡大してきた。

外国人労働者政策には、

・送り出し国との協定
・登録支援機関
・監理団体
・日本語教育事業

など、多層的な制度と関連事業が存在する。

ここにも当然、予算と利害関係は生まれる。

 

当ブログの考察見

東京では共働き世帯が標準モデルです。
職住接近ニーズが強く、都心回帰が進みました。

その結果、

・都心マンション価格は1億円超が一般化
・教育費、保育費、住宅ローン負担が重い
・住戸面積は狭い

という状況が生まれています。

住宅費が可処分所得を圧迫すると、第2子・第3子のハードルは確実に上がります。

「都市の生産性」は高いが、「子育てコスト」も極めて高い。
これが東京型少子化の構造です。

 

容積率拡大と一極集中

東京の一部エリアでは、都市再開発特例などにより本来の容積率1000%から、最大2000%まで緩和されます。

この制度設計を所管するのは国土交通省です。

高容積率は、

・オフィス大量供給
・タワーマンション建設
・大規模再開発

を可能にします。

結果として、東京一極集中の原因になっています。

 

東京の容積率を段階的に1000%まで下げればよい

東京の容積率を段階的に1000%まで下げれば、オフィスやタワーマンションの建設も少なくなり、首都圏への一極集中が是正されると予想されます。

それと同時に、・法人税の地域差導入、・地方本社企業への優遇などを実施すべきだと思います。

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