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ビルの谷間から山と海を見るために自滅していく神戸

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都市を発展させるにはどうするか?

駅周辺に超高層ビルを建設し、空いた土地を緑地や歩道拡張にあてるのが常識だ。

大阪・梅田は、この常識通りの都市開発をして成功している。

売上2,000億円のデパートや売上1,000億円以上の家電量販店、駅前の大型商業施設は平日でも賑わっている。

しかも、かなり遠くからの集客している。というか、海外からも観光客、ビジネス客が大阪・梅田に来ている。

 

神戸の都市開発

ところが、神戸は都市開発の常識と違う街を作ろうとしている。

それは、神戸が「都市開発の常識」通りに市街地の中心駅である三宮駅周辺に超高層ビルを建設しても、大阪・梅田に負けると思っているからだろう。

「大阪に負けたくない」という一点で、神戸は独特の都市計画をしているが、それが失敗して、さらに神戸の衰退が加速する可能性がある。

 

神戸の山

神戸の独自開発のために三宮駅周辺のビルの高さを、六甲の山が見えるように制限している。

高さ20m制限なら、山も見えるだろうが、実際は三宮にも高さ120mのビルが建設されるので、地上から山を見るには、ビルの谷間から見るしかない。

ビルの谷間からわずかに山が見えるだけで「景観」を保護したことになるのか?

 

神戸の海

神戸は三宮からウォーターフロントに回遊させる構想を持っているが、ウォーターフロントってそんなにいいですか?

東京のお台場もウォーターフロントになると思うが、平日は閑散としている。

神戸のウォーターフロントを開発しても観光客が来るだけで、日常生活には不便としかいいようがない。

観光客っても神戸の場合、単に海を見るだけで30分で帰っていくので経済効果はほとんど期待できない。

神戸の都市計画の人間は、「観光客が2時間~3時間もただ海を見て楽しむ」と思っているのだろうか?

商業施設を計画するときは商圏を調査する。例えば半径10km圏内に100万人が住んでいるから、売上は〇〇億円だろうと予想する。

しかし、ウォーターフロント場合、中心から円を描いても半分は海で人が住んでいない。つまりウォーターフロントの商圏は面積が半分の半円形の商圏にしかならないのだ。

例えば、都市の中心部なら円形の10km商圏で人口100万人となるが、ウォーターフロントの商圏は半径10kmの半円形になるので人口は半分の50万人にしかいない。

だからウォーターフロントに商業施設を作っても失敗することが多い。それはハーバーランドの失敗を見れば分かることだ。

 

まとめ

結局、神戸は大阪とまともに勝負しては負けるという理由で「神戸の独自性」である「山と海が近い」にこだわり過ぎて、より不便な都市になって自滅する道を選択しているようだ。

このままでは、20年後には三宮も六甲アイランド(RIC)のようになってしまうかもしれない。

山と海が見えるゴーストタウン神戸にならないように頑張ってもらいたい。

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